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フロントカメラだけじゃない! Xperia Z4をZ3と比較しながら実機レビュー

2015年06月19日 21時00分更新

Xperia Z4

 ドコモ、au、ソフトバンクと3つの国内キャリアから2015年フラグシップモデル『Xperia Z4』がついに発売になったので早速使ってみました。もう『Z』から数えると5代目で、もうまるまる2年半が経過することになりますね。えぇ、年はとりたくないものです。

Z3と変わらないじゃないと言われるZ4の外観をチェック

Xperia Z4

 まずは、Xperia Z4の外観をZ3と比べながら見てみます。本体のサイズは、約72(W)×6.9(D)×146(H)ミリで、重量は約144グラム。

 ディスプレーサイズは、5.2インチの1080×1920ドット解像度とZ3と同じスペック値ですが、厚さはさらに薄くなって6.9ミリ。Z3よりも8グラム、Z2よりも19グラムもダイエットしています。

Xperia Z4
Xperia Z4

 デザインは本当にそっくりなのでちょっと見たくらいだとさっぱり違いがわからないのですが、サイドまわりが随分とすっきりしてきました。

Xperia Z4

 フレームにはアルミ板から削り出しで光沢感が強くなっていて、四角にあるコーナーのパーツは落下した時の衝撃を吸収するという役割を考慮して樹脂を採用しています。横のアルミの金属の質感と色の差がほとんどなくなっています。この部分、使い込んでも輝きと色味を失わないよう に樹脂の二層加工を新たに施しているそうです。

Xperia Z4

 そして、横にあったマグネット充電端子がなんとなくなってしまい、防水に対応したキャップレスマイクロUSB端子が底面の中央へ移動しています。最初はマグネット端子がなくなっちゃうのかーとショックを受けていましたが、実際、キャップの開け閉めしなくてもマイクロUSB端子をブスっと接続できる楽さになれると便利で、あぁ人間ってそんなものよねーと思ってしまいました。

Xperia Z4

 背面は強化ガラスになっていて、この背面のロゴの配置などは、各キャリアによって違うので好みがガッツリと別れるところですね。

 ドコモの『Xperia Z4 SO-03G』は、背面の右上に型番、真中上部にFeliCaマーク、中央部分にシルバーで目立つドコモロゴ、下部分にグレーの薄めにXperiaのロゴがあります。

Xperia Z4

 auの『Xperia Z4 SOV31』は、背面の中央にシルバーでXperiaロゴ、上部にFeliCaマーク、下部にはグレーで薄く“au SOV31”と入っています。ちなみに、ソフトバンクの『Xperia Z4』はグローバルモデルと共通で、中央にソニーロゴ、上部にFeliCaマーク、下部にXperiaロゴとなっています。えぇ、ここは好みです。

水に濡れても誤動作せずに操作できるディスプレー

Xperia Z4

 Z4のディスプレーは、ソニーのBRAVIAの技術として、幅広い色再現領域を持つ“トリルミナスディスプレイ for mobile”や、ソニー独自の超解像技術“X-Reality for mobile”を搭載しているので、色域も高く、写真を見ていてもより色濃くしっかりと色がのっていて鮮やかです。

 Z3から進化した部分としては、輝度が16%明るくなって屋外でもより見えやすくなりつつも、消費電力を抑えているといところです。

 それから、これは個人的に結構驚きだったのですが、Z4のディスプレーは水に塗れている状態でも思い通りにタッチ操作できるようになっています。今まではどうしても水に濡れていると意図しない 挙動になっていたのですが、これが見事に改善されています! ステキ!

 ただし、調子に乗って水の中にドボンと完全に沈めてしまった状態ではさすがにタッチの反応はしませんでした……。

自撮りしたくなる進化したフロントカメラ

Xperia Z4

 Xperia の売りのひとつとなるのがカメラ性能です。メインカメラは一般のコンパクトカメラと同等サイズの1/2.3型の約2070万画素のイメージセンサー“Exmor RS for mobile”と広角25ミリで撮影できる“Gレンズ”を備えています。

Xperia Z4

 カメラのなかなか凄いところは、カメラはもちろんですが6.9ミリという激薄な本体に搭載されているのにもかかわらず、レンズが飛び出てないことです。Z3まであったレンズの周囲にあるカメラリングをもう取っ払い、厚さを削って、背面のガラスと同化させたそうです。道理でカメラ部分を指で触っても凹凸もなく1枚板になっているわけです。

Xperia Z4

 今回、性能的に最も大きく進化したのはフロントカメラです。最近は、すっかりセルフィー(自撮り)ブームですが、Z4のフロントカメラは500万画素と高画質化したり広角25ミリになって自撮り写真がものすごく撮りやすくなっています。

Xperia Z4

 これは実際に“「Xperia Z4、Xperia A4 タッチ&トライ」アンバサダーミーティング”の会場で、Xperia Z4を片手に持ってゆうこばさんと一緒に撮影した画像です。バッチリふたりとも映っていて、さらに背景も余裕で映しこめています。しかも、広角だとつい歪んでしまいがちな周囲もしっかりとおさえてあっていい感じに撮れています。

 さらに、Z4のカメラアプリがまたものすごく面白いのですよ!

Xperia Z4

 自分や友達の顔を合成して遊べる“ARマスク”。もう一体あなた誰なの状態ですが、動物だけじゃなく、友達の顔を撮影して入れ替えたりできます。

Xperia Z4
Xperia Z4

 そして、テーマにあわせて人の顔をアレンジえきる“スタイルポートレート”。映画スターや美肌、ペイント、ドール、レッドリップと人の顔を認識して勝手に美化(?)してくれます。正直にイイますけど、これはおじさんが使うものじゃありません。もう確実に事故ります(汗)

 けれど、友達や家族で遊んでみると、このふたつのアプリで相当盛り上がれるので、飲み会でもウケることは間違いなしです。

Xperia Z4

 ひとつ気になるところとしては、このカメラアプリを長く使っていると、温度が上昇して終了してしまうところです。ほかのアプリでも負荷が高いと、背面の一部が熱をもってしまうのですが、カメラを使っていていいところで使えなくなるのがもったいないですね。うーん、このプロセッサーの温度上昇はうまく改善というか改善パッチのアップデートが来ることを期待したいと思います。

高音質な音楽プレーヤーとして使いたくなる

Xperia Z4

 Xperiaのいいところはオーディオ機能もかなり充実しているところです。Z2からハイレゾ音源に対応した時は別途ポータブルアンプが必要でしたが、Z3からはヘッドホン出力でもハイレゾ音源が聴けるようになりました。

 これで充分!と喜んでいましたが、Z3では96kHz/24bitまでの対応でしたが、Z4では192kHz/24bit対応まで進化しました。これは気づかなかった……。これなら購入したハイレゾ音源を余すところ無く再現してくれます。

Xperia Z4

 それから、Z4は“LDACコーデック”にも対応しています。今までBluetooth経由で音楽を聴くと、どうしてもSBCコーデックでは圧縮されて音質が十分ではなく、イマイチ使う気が起きませんでした。しかし、Z4からはLDAC対応のワイヤレス機器と連携すれば、ハイレゾ音源もかなりの高音質で楽しめます。

 これも使ってみるとめちゃくちゃハマります。

Xperia Z4
Xperia Z4

 最後にもうひとつ。一番気軽な機能が、ヘッドホンの音質補正です。Z4では“自動最適化”をオンにしておくと、自動的に自分の使っているヘッドホン(ソニー製以外も含む)の出力特性を補正してくれるという優れもの。めんどうな設定なしに自動でいい音で聴けるようにしてくれるので、これならすぐに使い始められます。

地味だけど改良ポイントがステキ!

Xperia Z4

 さらに進化した文字入力アプリ“POBox Plus”がまたスゴいのです! ローマ字入力の際に、文字をフリックすると英字の大文字と小文字を切り替えたり、数字や特殊な記号をすぐに入力できるようになっています。今までだと、表示を切り替えたりとひと手間必要だったのに、サクサクと高速に文字入力できてこれは感動モノです!

Xperia Z4

 ものすごく地味なところですが、フルセグの録画もできるようになっていました。ただ、自分の住んでいるところが悪いのかワンセグがどうにかギリギリ受信でき、フルセグ受信は相当難しく「緊急時に使います……」と思ったものの、だいたいそういう時に限ってアンテナは持ち運んでなかったりするんですよね。

Xperia Z4

 LTEの“カテゴリー6”に対応していて、下り速度は最大225Mbps。外出先で各キャリアの高速通信が使えるようになったのもいいですね。それに、WiFiも2×2 MIMOに対応してくれたおかげで、室内でも高速通信ができるようになり、PS4のゲームをネットワーク経由で遊べる“PS4リモートプレイ”もかなり安定した画質でプレイできるようになりました。

 ぶっちゃけ、「熱いよ!」という問題にたまに出くわしますが、トータルとしては当初思っていたよりも、ナカナカよくてZ4を使い出したらZ3に戻れないという、お約束のパターンにハマりました。ZやAあたりから2年の経過を考えると、さすがに進化具合はかなりのものなので、2年縛りから解き放たれた人にはオススメの機種のひとつです。

●関連サイト
ソニーが基本的に好き。
ソニーモバイル

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