みなさん、こんばんは。週刊アスキーの吉田でございます。さて、本日サンディスクが発表会を開催し、USB Type-C対応のUSBメモリー「Dual USB Drive Type-C」を7月に出荷することを発表しましたよ。USB Type-Cメモリーは、12インチMacBookユーザーが心待ちにしていた製品ですね。速攻で実機を手に入れたので実際に使ってみました。
写真中央が「Dual USB Drive Type-C」。7月に発売予定です。 |
Dual USB Drive Type-C
同社初のType-C対応製品で、メモリー容量は32GB。本体はType-Cコネクターはもちろん、通常のコネクター(Type-A)も備わっています。12インチMacBookからコピーしたデータ、ほかのMacやWindowsマシンにそのままコピーできるわけです。価格は1万円前後になる見込みです。
通常のType-Aコネクターも搭載しているので、ほかのMacやPCとのやり取りに使えます。ぶら下がっているように見えるのがカバーで、一方のコネクターを覆える仕様です。 |
Type-Cコネクターは、通常のコネクタの反対側に備わっています。 |
Type-Cコネクターの魅力はなんといっても、裏表どちらでも差せること。12インチMacBookでUSBメモリーを使うには、これまではアダプターが必要でしたが、この製品を持っとけば安心ですね。
12インチMacBookに挿した状態。製品自体もコンパクトです。 |
もちろんベンチもやりました。5GBファイルのシーケンシャルリード/ライトの速度をチェックしてみたところ、リードは70MB/秒、ライトは47MB/秒となりました。USB 3.1ではなく3.0の対応なので、Type-Cで12インチMacBookに接続した場合と、Type-Aで15インチMacBook Pro Retinaに接続した場合で速度差は見られませんでした。
ベンチマークアプリ「Blackmagic Disk Speed Test」で5GBの連続読み書き速度を計測。 |
12インチMacBookに接続すると、FAT32でフォーマットされたUSBメモリーとして認識されます。
製品はFAT32で初期化されていますので、そのままMacで使えます。 |
USB 3.0のSuper Speed(5Gbps)で接続していることがわかります。
「システム情報」アプリで、どのバスにつながっているかを確認できます。 |
なお、Macで緊急起動用ディスクに使いたい場合は、「パーティションマップ形式」を「GUIDパーティションテーブル」、「ファイル形式」を「Mac OS拡張」に変更する必要があります。ただし、ファイル形式を「Mac OS拡張」にした場合は、Windowsなどで読み込めなくなるので注意、
Windowsとやり取りしたい場合はファイル形式はFAT32のままで。 |
今回の発表会に合わせて来日した米サンディスク社のリテール製品マーケティング部門のバイスプレジデントを務めるディネッシュ・バハール氏によると、「先行発売している北米ではMacユーザーから強い支持を受けた」とのこと。実際に有名ブランドでType-C対応のUSBメモリーを出しているメーカーはサンディスクぐらいのなので、納得ですね。
米サンディスク社のリテール製品マーケティング部門のバイスプレジデントを務めるディネッシュ・バハール氏。 |
●Dual USB Drive Type-Cの主なスペック
容量:32GB
インターフェース:USB 2.0/3.0
コネクター:USB Type-A/Type-C
価格(市場想定価格):1万円前後
iXpand Flash Drive
ついでといってはなんですが、Lightningコネクターを搭載したiOSデバイス向け外部ストレージも使ってみます。こちらはLightningコネクターを搭載する最近のiPhoneやiPadに直接差せるUSBフラッシュメモリー。5月に容量128GBの製品が加わりました。
「iXpand Flash Drive」は16/32/64/128GBの容量があります。 |
USB Type-Aコネクターも備えており、iPhoneなどからコピーしたデータをそのままMacやPCに移せます。
通常のコネクター(Type-A)にはカバーが付いています。Lightningコネクターのほうが本体からグイっと持ち上げて使います。 |
iPhoneなどで使うには専用アプリが必要ですが、製品を接続するとアラートが表示されるので手間が省けますね。
iPhoneなどに接続すると専用アプリのダウンロードを促す画面が現れます。これは親切。 |
専用アプリ「iXpand Flash Drive」では、iPhoneの内蔵カメラで撮影した画像やアドレスデータなどを自動的にバックアップする機能を備えています。iPhoneの内蔵ストレージの空き容量やバッテリーの残量などもこのアプリでチェックできるので便利。
専用アプリ「iXpand Flash Drive」でで、ファイルのバックアップやブラウズが可能です。 |
iXpand Flash Driveでは、iXpand内のデータを閲覧することもできます。
iXpand内のデータはファイルの種類ごとにフォルダー分けされた状態でブラウズできます。 |
「カメラロール」にある写真をバックアップしたあとに、iPhoneやiPadからバックアップ済みのデータを消去するという機能もあります。
iXpandへのバックアップ終了後にiPhoneからデータを消す設定にしておけば、iPhoneの内蔵ストレージの空き容量を増やせます。 |
ちなみになんでiXpandがデカいのかというと、本体にバッテリーを搭載しているからです。バハール氏によると「iOS 8以上のiPhoneやiPadでは外部ストレージをサポートしているが、仕様上バッテリーを搭載しないときちんと動作しない」そうです。
●iXpand Flash Driveの主なスペック
容量:16/32/64/128GB
インターフェース:USB 2.0/3.0
コネクター:USB Type-A、Lightning
価格(市場想定価格):16GB 1万円前後、32GB 1万4000円前後、64GB 2万円前後、128GB 3万円前後
Dual USB Drive 3.0
こちらは、マイクロUSBコネクターを備えたUSBメモリーです。
親指ほどのサイズのUSBメモリー「Dual USB Drive 3.0」。 |
コネクターは本体に収納できるため、非常にコンパクト。手に持つ(指で挟む)とその小ささがわかりますね。
コネクターは本体に収納でき、サイドに備わっているスライドスイッチで一方のコネクターを露出させて使います。こちらはType-A。 |
反対側にAndorid端末などに接続するためのマイクロBのコネクターが備わっています。 |
そのままAndroid端末に接続すれば、外部ストレージとして認識されます。通常のType-Aコネクターも備えていますので、Android端末とPCやMacでデータをやり取りしたいときに便利ですね。
Androidでは専用アプリなどは不要で、接続するとそのまま外部ストレージとして使えます。 |
もちろんファイルのブラウズも可能。 |
●Dual USB Drive 3.0の主なスペック
容量:16/32/64GB
インターフェース:USB 2.0/3.0
コネクター:USB Type-A/マイクロB
価格(市場想定価格):16GB 2500円前後、32GB 4500円前後、64GB 7000円前後
ここで紹介した3製品を15インチMacBook Pro Retiaに接続してベンチマークテストを実行してみました。最も高速なのは、Dual USB Drive 3.0でリードが133MB/超を超えてますね。iXpandは残念ながら低速です。
ベンチマークアプリ「Blackmagic Disk Speed Test」で5GBの連続読み書き速度を計測。 |
おまけ
バハール氏は、USB Type-Cポートを搭載したAndroid端末「LeTV Le 1」も見せてくれました。
中国LeTV社の「Le 1」というスマートフォン。 |
世界初のUSB Type-Cコネクターを採用したAndroid端末。もちろん、サンディスクのDual USB Drive Type-Cが使えます。 |
●関連サイト
サンディスク
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります