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プレイステーションゲームをパッド操作で楽しむ Xperia PLAY:Xperiaヒストリー

2015年06月13日 09時00分更新

 前回に続いて『Xperia PLAY(SO-01D)』のお話です。見た目は思いっきりゲーム機のようなデザインですが、れっきとしたAndroid OS端末。基本的にホーム画面やユーザーインターフェースはすべて『Xperia arc(SO-01C)』などと共通で、ゲームに限らず、音楽も動画も写真も使えるエンターテイメント性をアピールしていました。

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 『Xperia PLAY』のゲームパッドをガシャっとスライドさせると“Xperia PLAY Launcher”が自動的に立ち上がり、『Xperia PLAY』に対応するAndroidのゲームが一覧で現れます。この “Xperia PLAY Launcher”に現れるゲームは、『Xperia PLAY』のゲームパッドで楽しめるゲームだよ、ということです。

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 例えばその中のひとつ、シューティングゲームの『Star Battalion HD』を遊んでみます。これまたAndroidのゲームだと侮れないほどによくできていて、プレイに没頭できます。

 正直なハナシ、コントローラー中央にあるタッチパッドは触った感触が何もないため、指の位置が把握しづらいのです。やはり十字キーと△○×□ボタンでのオーソドックスな操作のほうがしっくりときます。

 当時のPSPと違うところは、当たり前ですがディスプレーがタッチパネルのため、ゲームコントローラーに依存しなくても画面のアイコンをダイレクトにタッチして操作可能。両方を使い分けて操作できるのがおもしろかった記憶があります。

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 そしてもうひとつのウリが、Android端末で初めて初代プレイステーションのゲームが遊ぶべる“PlayStation pocket”です。『Xperia PLAY』にプリインストールされているのが、プレステゲームで有名な『Crash Bandicoot(クラッシュ・バンディクー)』です。

 ゲームを起動するとビーローンとPSの起動画面が表示されます。もう、この画面だけで懐かしさがこみ上げてきます。『Crash Bandicoot』もさすがに今となっては懐かしさを感じるタイトルではありますが、実際にゲームをプレイしてみると、その動きはAndroid端末とは思えないほどに超快適にビッコンビッコン動きまくります。

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 ボタンのクリック感も悪くなく、処理落ちもなく、没入感は『PSP go』とまったく同じと言っていいくらいにサクサクです。『Xperia PLAY』は横持ちするとステレオスピーカーになっているので、音の臨場感もナカナカです。まさかスマホでプレステのゲームができるなんて……。まさに感涙モノでした。
 
 だがしかーし!キワモノ端末にはありがちな落とし穴が待っていました。というのも、Androidに対応したゲームは周知のとおり次々に登場するのですが、 当然のごとくタッチ操作が前提となっており、そもそもゲームパッドにまで対応するゲームが皆無に等しかったのです。そのため、結局はタッチ操作という悲しい状態に陥ってしまいました。

 さらに、ソニーコンピュータエンタテインメント公認のプレイステーションのゲームソフトが増えてくると期待していたものの、それ以降あまり対応ソフトは増えることがなく活躍の場を徐々に失っていったのでした。それからしばらくして、“PlayStation Certified”という規格は消滅してしまいましたね……。

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 そんな不遇なキワモノ端末ですが、その後私の『Xperia PLAY』はどうなったかというと、マルチメディアドック『DK300』という専用クレードルを入手したことで、立派にアラーム時計としての余生を送っていました。

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 今まさにAndroid対応ゲームは全盛期を迎えています。紆余曲折あったプレイステーションのゲームプレイですが、今も『PS4 Remote Play』での『PlayStation 4』用ゲームのリモートプレイとして、ゲーム・エンターテイメントの魂は生き続けています。

●関連サイト
ソニーモバイル

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