2015年06月04日19時00分

Windows情報局ななふぉ出張所

USB Type-Cを利用した、最速40Gbpsの“Thunderbolt 3”登場:COMPUTEX 2015

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 台北で開催中のCOMPUTX TAIPEI 2015において、インテルが“Thunderbolt 3”を発表しました。

Thunderbolt3
インテルが基調講演で発表した”Thunderbolt 3”。従来のMini DisplayPortに代わり、いま話題のUSB Type-Cを採用したことで、かつてない盛り上がりが期待できそうだ。

 これまでMacBook Proなどを中心にMini DisplayPortと同じ形状のコネクターで搭載されてきたThunderboltが、バージョンアップ。なんとコネクター形状を変更し、USB Type-Cを採用すると発表しました。

Thunderbolt3
Thunderbolt 3のブランディングに関する説明。ロゴやアイコンは従来のものを引き続き利用していく。

 Thunderbolt 3に対応したUSB Type-Cに接続できるデバイスは、多岐にわたります。まずは既存のThunderboltデバイスです。従来のMini DisplayPortからUSB Type-Cに変換するアダプターを利用すればOK。現行のThunderboltポートでThunderbolt 3デバイスを使うこともできるとのこと。

 次に、ディスプレーデバイスがあります。DisplayPortやHDMI、VGAなどの接続規格に対応しており、4K・60Hzのデュアル画面や5K・60Hzのシングル画面出力を利用可能。それらを搭載したドッキングステーションにも対応するとしています。

Thunderbolt3
Thunderbolt 3対応ドッキングステーションの例。中央やや右側にThunderbolt 3ポート(形状はUSB Type-Cと同じ)を2つ搭載していることが分かる。

 また、USB Type-Cと同じコネクターをしているだけでなく、実際にUSB 3.1 Type-Cのデバイスをそのまま利用可能。さらにはPCI Express Gen 3デバイスにも対応するとしています。

 USB Type-Cといえば、バスパワーで駆動するデバイスに給電するほかに、対応したノートPCのバッテリーを充電できる“USB PD”規格があります。Thunderbolt 3もこのUSB PD規格に準拠しており、デバイスに対して15Wの給電が、ノートPCに対しては100Wの給電が可能となっています。

 このようにThunderbolt 3は、USB Type-Cの特徴をそのまま受け継ぎつつ、さらに拡張する上位規格となっています。これは、Thunderbolt 3がUSB Type-Cに異なる種類のプロトコルを流すことができる“オルタナティブモード”を利用しているため。まさにスーパーセットといえる規格です。


■Thunderbolt 3、今後の普及はあり得る?

 とはいえ、現実にはThunderboltはあまり普及していません。Thunderbolt 3においても、対応PCや対応周辺機器が本当に充実するのか、大いに不安を覚えるところです。

Thunderbolt3
新しいMacBookはUSB Type-Cを搭載しているものの、これはThunderbolt 3対応ではない。PC側にも、Thunderbolt 3対応の制御チップを搭載する必要があるためだ。
Thunderbolt3
マイクロソフトが基調講演で公開した狭額縁デザインの新『XPS 15』は、左側面に稲妻アイコン付きのUSB Type-Cポートを搭載していた。詳細は確認中だが、Thunderbolt 3の可能性がある。

 ケーブルについては、改善が期待できます。Thunderboltのケーブルは、アップル純正品が2メートルで4500円と非常に高価でした。しかしThunderbolt 3では、最高速度が20Gbpsに制限されるものの、一般的なUSB Type-Cケーブルを利用できるようになるとのことです。

Thunderbolt3
Thunderbolt 3対応アクティブケーブルは、形状はUSBType-Cケーブルと同じ。だがThunderboltの“稲妻”アイコンで見分けることができそうだ。

 一方、Thunderbolt 3の40Gbpsという最高性能を引き出すにはアクティブケーブルが必要になります。さらには、最大60メートルまで伸ばせるという光ケーブルも、2016年を目処に登場する予定です。

 現時点では、USB Type-Cの普及もまだ始まっていません。USB Type-C搭載製品が急激に増えそうな、直前のタイミングでThunderbolt 3は登場したといえます。Thunderbolt 3対応によるコストや実装面積の増大、消費電力などの懸念はあるものの、USB Type-Cのビッグウェーブにうまく乗ることができれば、普及の可能性はあるといえます。

 何より、最も気になるのはThunderbolt 3をアップルが採用する可能性です。

 

■次期MacBookへのThunderbolt 3搭載に期待

 新しいMacBookでUSB Type-Cを採用したアップルは、次の一手に注目が集まっています。すなわち、今後のMacBook ProやMac miniなどの製品で、USB Type-CとThunderbolt 2はどのように扱われるのかという点です。

 まず、USB Type-Cの採用は十分に考えられます。新しいMacBookのために登場した周辺機器を利用するためにも、USB Type-Cが1つは欲しいところです。

 一方、Thunderbolt 2も捨てがたい存在です。ストレージやEthernetなど、既存のThunderboltデバイスを流用できるのはもちろん、Mini DisplayPortとして外部ディスプレー出力にも便利だからです。

 MacBookの限られたスペースに、USB Type-CとThunderbolt 2の両方を搭載すべきでしょうか? そこでThunderbolt 3の出番となります。Thunderbolt 3なら、USB Type-CとThunderbolt 2の機能を兼ね備えており、ポートを集約することができるわけです。

 そしてThunderbolt 3では、対応の周辺機器があまり出てこないと仮定しても、変換アダプターを使えば既存のThunderboltデバイスを活用できるというメリットがあります。これまでThunderboltを信じて投資をしてきた人のためにも、Thunderbolt 3という“助け舟”が出されることに期待したいところです。

【2015年6月5日16時】一部、記述に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。

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