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ゲームに特化したシリーズ随一の変化球端末Xperia PLAY:Xperiaヒストリー

2015年06月06日 09時00分更新

 おそらく、Xperiaシリーズの中でぶっ飛んだモデルは?というと真っ先に思い浮かぶのがプレイステーションスマホとも言うべき『Xperia PLAY』でしょう。'11年春にグローバルモデルが発売され、その秋にドコモの『Xperia PLAY(SO-01D)』が発売されました。

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 その最大の特徴と言えるのが、この頃PSPの派生モデルとして登場した『PSP go』にそっくりな、ガシャンとスライドするとキーボードではなくコントローラーが出てくるという、もうどれだけゲームが好きなんだ?と言わんばかりのゲーム特化ぶりです。今回はこの特異な外観から見てみましょう。

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 『XperiaPLAY』は、両サイドや背面がかなり丸みを帯びたデザインで、ゲームパッドのあるスライド式ということもあってか、妙に愛嬌のあるボディーデザインでした。

 国内で発売された『SO-01D』はブラックカラーのみでしたが、グローバルモデルにはホワイトカラーも存在していました。『Xperia(SO-01B)』のホワイトと同じで、背面が光沢感のある真っ白なツルツルなボディーでした。あ、ブラックも同じく光沢のツルツルボディーで、まさにPSPの光沢ブラックを思わせるシルエットでしたよ。

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 スマホ状態(いわゆる閉じた状態)で、電源ボタンとちょうどその裏側に5.1メガピクセルのカメラとフラッシュライト、小さく見える穴がセカンドマイクの穴です。ゲームをプレイする時のスタイルでは、ちょうど上にゲームで使うLRボタンがあるというのも、ゲーム特化だからこそ。音量調整ボタンやイヤホンジャック、マイクロUSB端子、落下防止のためのストラップホールもちゃんとあります。

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 液晶ディスプレー側にはVGA解像度のインカメラがあり、画面下にあるハードキーは3つではなく、バックボタン、ホームボタン、メニューボタン、検索ボタンの4つのボタンが備わっています。当時のフラグシップモデル『Xperia arc(SO-01C)』にはまだインカメラはありませんでしたし、検索ボタンといったものはなかったので、とてもめずらしい構成でした。

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 本体をヨコにして、液晶ディスプレーをスライドさせると『PSP go』のごとく、ゲーム用コントローラーがシャキーン!と出てきます。このギミックは、まさに『PSP go』そのままで、この動作がやたらと気持ちよく、意味もなく出したり引っ込めたりを繰り返したりしたものです。

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 さて、このハードウェアキーを見てみましょう。左に上下左右の十字方向ボタンやメニューボタン、右に△○×□ボタンとスタート、セレクトボタンがあります。中央部分は タッチパッドになっていて、ここでアナログスティック的な使い方ができるようになっています。ボタン類もしっかりとした押しごごちがあり、スマホはあくまでも画面タッチで操作するものだったので、これならゲームに集中できるかも!と浮かれてた記憶があります(その目論見はあとから崩れることになるのですが……)。

 『PSP go』と比べてみると、サイズは全体的に『Xperia PLAY』のほうがひと回り小さいのですが、質量は17グラムほど重くなります。細かい事を言えば、『PSP go』はさすがにゲーム機にということで、本体の後ろに滑り止めのラバーががあり持っても机に置いても安定してるという感じでしたが、『Xperia PLAY』は、背面のツルツルボディーにキズを付けちゃうんじゃないか?と心配ばかりしていました。

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 実際、ボタンなどの操作系はLRボタンがちょっぴり押しにくかったり、タッチパッドも思ったとおりに動かせなかったりツッコミどころはありましたが、いちばん重要な方向キーとボタンの押しごごちはよかったのでアリだと思います。

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 ひとまずこの『PSP go』ばりにスライドしてキーパッドがシャキっと現われるのはゲーム好きにはたまらないギミックでした。次回は、実際にゲームをやるとどんな感じだったのかをお伝えしたいと思います。

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