Googleは日本時間29日に開催した開発者会議『Google I/O 2015』の基調講演において、写真・動画向け新サービス『Google Photos』を発表しました。本日より順次サービス開始予定で、Android、iOS向けアプリとウェブでそれぞれ展開します。
Google Photosは同社のSNS『Google+』のフォト機能を独立させたもの。今まで同様にスマホやタブレット、カメラなどで撮影した写真や動画をGoogleのストレージ上にアップできます。今回、新たに“高品質”解像度での無制限でのアップロードに対応。具体的には画像は16Mピクセル、動画は1080p以内に圧縮されます。同社によれば、写真は最大で約61×40.6センチで印刷できるほどのクオリティーとのこと。なお、今までどおりGoogleドライブのストレージ容量を利用することでフルサイズの写真をアップすることもできます。
↑元画像と“高画質”保存の写真の違い。 |
保存した写真の管理もより簡単になりました。Photosでは日ごとの写真をグループでまとめるのはもちろん、(スマホの場合)ピンチイン操作で月、年ごとのグループ化に一瞬で変更できるほか、顔認識、場所などのグループにも自動で分類します。顔認識には同社のディープラーニング (深層学習、機械学習)技術が活用されており、赤ん坊の頃の写真なども特定することができます。
↑同じ女の子の写真グループには |
↑赤ん坊の頃の写真も分類される。 |
そのほか、操作性も向上。アプリ版ではドラッグ操作での複数写真、高速スクロール機能、選択した写真からコラージュやアニメーション、簡易ムービー、アルバム作成機能などが呼び出せます。
↑左上から右下へドラッグすれば写真を複数選択可能。 |
↑右端をなぞれば高速スクロールが可能。日程などがポップアップされる。 |
↑アニメーションやコラージュ画像も任意に作成できる。 |
↑まとめた写真はオンライン上で閲覧できる。ユーザーはワンタップで公開されている写真を自分のGoogle Photosに保存可能。 |
なお、記事作成時、Google Photosオープン予定の“https://photos.google.com/”は“現在準備中”と表示されており、高画質モードでの保存などは利用できませんでした。
コンパクトデジタルカメラでも16Mを超えるモデルもある昨今、最高16Mの無制限写真保存が時代に即しているのかは未知数ですが、当然スマホなどで撮影した写真などはほぼ十分。今までのアプリで対応していなかった月、年表示などのかゆいところにも手が届くようになったことといい、順当なアップデートと言えそうです。サービスの正式公開が楽しみです。
●関連サイト
Google Official Blog該当記事(英語)
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