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週刊アスキー16年分のベストバイ開封してみた結果

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 すごいの出てきて鼻血出た。なんで今こんなん見てるのか。説明しよう。

「週刊アスキー完全デジタル化の前に『ベストバイ』全部まとめとこうぜ」

 などと上司がサラッと言ってくれやがったおかげで、5月26日発売号の週刊アスキーでは『ベストバイを振り返る』という巨大特集を組むことになったのである。

 1999年にコーナーが始まってから16年あまり、全製品の価格やスペックを記録する最高の仕事である。「上司呪われろ」「ねこあつめでレアねこさん見逃がせ」「SIMフリー化失敗して全端末が文鎮化しろ」とつぶやきながら作業したのは内緒だ。


●ありがとう、スキャンマンありがとう

 なおデータ化には、スキャンの出前こと『スキャンマン』にご協力いただいた。

 普段は1時間2980円から、名刺や書籍、領収書、オフィスの移転にともなう会計資料のデジタル化などを請け負っている。サイトから呼べば都内どこでもスキャンに来てくれる、なんとも力技なスタートアップだ。

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週アス段ボールを前にしたスキャンマン
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1冊ずつ手作業でスキャンをお願いした

 まあ大丈夫だろうと「週アス原本しかないから断裁しないで」「段ボールに入ってるの全部スキャンして掲載レベルに補正して」など無茶をお願いした。

「アクリルパネルを押しつけたときに出るゆがみを補正したあと、いらない部分をトリミングする作業に時間がかかりました」

 女性スタッフの方は疲れきった表情でそう報告してくれた。

「家電のことしか考えられなくなりました」

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「家電のことしか考えられなくなりました」
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本当に悲愴な表情だった

 ともかくプロの協力もあってなんとか16年分の『ベストバイ』がデータ化できた。スキャンマンさんのていねいな作業ぶりに手を合わせつつ、ベストバイをチラッと振り返ってみたい。詳細は週刊アスキーでぜひとも。苦労したから200冊くらい買ってね! 神棚にあげたり、猫に読ませたり、ビル・ゲイツに送りつけてもいいからね!

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記念すべき初代ベストバイはまさかのZIPドライブ。1999年はまだパソコン周辺機器がベストバイに選ばれることも多かったのである。
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むろん歴史的名機もたくさん。2000年にはキヤノン『IXY DIGITAL』が初登場。解像度は211万画素だった。中田ヒデのCMおぼえてる?
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IXY出したらXactiも出さなきゃね(変な義務感)。2003年発売の元祖ムービーデジカメ、有効画素320万画素でフレームレートは30fps。
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お次はパソコン、ハイ出たThinkPad s30。モバイルノートの名機と呼んで間違いなし。2001年発売ながらいまも色あせぬ物欲。
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同時期のVAIOといえばVAIO NOTE SR。VAIO発売2周年モデル『N505』後継機種で、20世紀末にお世話になった編集者も多かったんだわ。
sharp
おぼえてるかしらシャープのMebius MURAMASA。マグネシウム合金で薄さ19.6mm、重さ1.31kgのウルトラマシン。これ2002年よ。
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出たあああああ、人! 松下電器(当時)がAVノートパソコンの先駆けとして送り出した1台であるが、名前もふくめて時代を先駆けすぎた。
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谷川俊太郎さんも愛用していたCLIEもベストバイ。音楽が聴けるようになったのがN700C。iPod touchが出るのはまだ5年以上あとのこと。
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CLIEといったらZaurusも出さなきゃ(義務感)。キーボード搭載、拡張でPHS通信もできたのである。きみはスマホか。ちなみに2000年。
rd-x3
HDDレコーダーの歴史を見ると東芝『RD-X3』が燦然と輝く。ネットから録画予約できる機能もあった。RDシリーズの大ヒット機なり。
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PlayStation 2とHDDレコーダーを合体させた『PSX』なんてのもあった。当時の実売価格は7万8800円。前のめりすぎる感じがソニーでよい。
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おぼえてますか部門、Linux起動ドライブになるAVプレーヤーという斬新すぎる『wizpy』!ゆうこりんが名付け親なのとか謎だった。
oqo
おぼえてますか部門、OQO model02。ポケットに入る500グラムのVistaマシン。31万円した。激熱でもハングしても小さいは正義。
ipaq
最後にこれだけ見せたいiPAQ。動画も再生できる、時代を先駆けたARMモバイル。2001年登場にかかわらず初期のスマホと同等な高速動作。ああ君はなぜiPhoneになれなかったのか。

 というわけでウェブ立ち読み版は以上であった。見せたのは全体からすればほんとに一部、くっそ多すぎる情報まとめてるうちハイテンションになって「俺のベストバイ」語りはじめちゃったりもしたのである。

 いま思いついたんだけど、ツイッターでハッシュタグ「#自分的ベストバイ晒す」とか書いてもらえたら楽しそうだ。盛り上がったらぜひまとめたい。企業公式アカウントさんも本気見せていただければ幸いなり。

■スキャンマンにタダ働きさせよう!
スキャンマンではなんと無料で名刺を出張スキャンしてくれる『名刺無料キャンペーン』を実施中だ。協賛企業のサービスについて20分間ほど説明を受け、アンケートに答えると、3時間タダ働きしてくれる(名刺スキャンおよそ2000枚ぶん)。ちなみに、スキャンデータは名刺管理アプリ『Eight』用のもの。キャンペーンページの紹介コードから“アスキー”と送れば申し込み完了だ。人間をタダで使おう!

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