週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

革製ボディーとクアンタムディスプレーが美しすぎるLG G4

2015年05月02日 11時30分更新

 LGエレクトロニクスは4月29日にニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、イスタンブール、ソウルの世界6都市で新しいフラグシップモデル『LG G4』の発表会を開催しました。製品出荷は5月から、そして、6月にはほぼ全世界で発売される予定のG4の実機をソウルの発表会会場で体験してきました。

LG G4
↑新フラグシップモデルのLG G4発表会。

 LGエレクトロニクスのフラグシップ機である“Gシリーズ”。昨年発売された『LG G3』は高性能かつメタリックなボディーのデザインが受け、世界中でヒットしました。そのG3をさらにブラッシュアップさせたモデルが今回発表されたG4です。機能だけではなく本体デザインも一新されたG4には発売前から大きな注目が集まり、今回は異例ともいえる6ヵ国での製品発表会が開催されたのです。

LG G4
↑ユーザー視点に立った使いやすさを凝縮。

 G4の開発コンセプトは“生活に快適さと優雅さを与える”そして“優れたビジュアル体験とヒューマンセントリックなユーザー体験を提供する”という2点。そのためにより見やすいディスプレー、明るく操作性が高まったカメラ、今までのスマホにはない優雅なボディー、そして快適な操作を提供する最新のCPUが搭載されています。

LG G4
↑自然な色を再現できるクアンタムディスプレー。

 G4は5.5インチQHD(1440x2560ドット、538dpi)のLG G3と同サイズかつ同解像度のディスプレーを搭載。しかし、G4ではIPSクアンタムディスプレーを初めて採用しました。クアンタムディスプレーはより自然な色の表示が可能で、G3と比べても色の再現性が20%アップしているとのこと。さらにはコントラストが50%もアップ、輝度も25%増となり、スマホとは思えないほどくっきりと鮮やかな色表示が可能になっています。

LG G4
↑RAW保存にも対応した高画質なカメラ。

 カメラは1600万画素、F値1.8と明るいレンズを搭載。手振れ補正はXYZの3軸となった“OIS 2.0”(光学式)を採用しています。また、マニュアルモードではISOや露出、シャッター速度にピントなどをデジタルカメラのように手動で調整可能です。しかも、高解像度な写真をあとからPCなどでそのまま加工できるようにRAW形式の写真保存も可能になっています。

LG G4
↑エレガントな本革カバーを背面に採用。

 そして、外見上の最大の特徴である背面の電池カバーは本革を採用。植物性タンニンなめしを施した6色を用意。シックな色合いからカラフルなものまで、どれをとっても今までのスマホにはない優雅な風合いを出しています。なお、革以外にもセラミックデザインの3色の電池カバーモデルも提供されます。

LG G4
↑『Snapdragon 808』を採用し十分なパワーを確保。

 チップセットはクアルコムのSnapdragon 808を採用しています。最上位モデルのSnapdragon 810ではなくこの808を採用したのは省電力効果を狙ったことと、実際にアプリケーションを動かした場合でも十分なパワーを得られるからとのこと。3000mAhの大容量電池も搭載しており、G3よりも電池の持ちは3割も向上しています。

LG G4
↑こんなスマホ見たことない?本革の美しさに思わず惚れた!

 発表会では実機も展示されましたが、ショーケースに入った茶色の本革モデルの美しさに思わず見とれてしまいました。ただ単純に電池カバーを革張りにしたのではなく、本体全体が曲線を描いた“スリムアークデザイン”となっており、エレガントな雰囲気を十二分に醸し出しているのです。

LG G4
↑日本語にも対応した韓国モデルを試す。

 G4の本体サイズは76.1(W)×9.8(D)×148.9(H)ミリ。G3よりも若干大きくなっています。ですが、前述したスリムアークデザインの採用と背面の革の手触り感が心地よいため、思わず手で握り続けたくなるような感じを受けます。なお、発表会会場には韓国の3キャリア向けモデル(SKテレコム、KT、LG U+)が展示されていましたがいずれも日本語ロケールを搭載していました。

LG G4
↑G3よりも高級感あふれる3Dパターンデザイン。

 本革モデルの前にセラミックデザインモデルをご紹介。格子状の3Dパターンは金属調とは異なる味わいのあるデザインです。カラバリは写真のセラミックホワイトとメタリックグレーに加え、シャイニーゴールドの3色展開となります。

LG G4
↑このカバーだけでも欲しくなる、本革の手触りは最高。

 そして、こちらは本革モデル。レッドとブラックで表面仕上げも変えています。こうしてみるともうこれはスマホではなく革製のアクセサリーのようにも見えてきます。そして、右下には“G4”の型押しがされているのもなかなかうまい仕上げ。なお、左側は韓国キャリアのロゴが型押しされています。ここにdocomoやauと型押しされたモデルが登場しないだろうか、とついつい思ってしまいました。

LG G4
↑スリムアークデザインで持ちやすい。

 G4は背面に音量上下ボタンと電源ボタンを配置しているので、側面はすっきりと何もなく、底面側にマイクロUSB端子とヘッドフォン端子を備えるのみ。上側も何もなくすっきりしたデザイン。曲面の断面は手にフィットしやすく、5.5インチのファブレットであることを感じさせません。ちなみに、発表会の質疑応答ではUSB Type-Cの採用について“次のモデルで検討している”とのこと。

LG G4
↑『G Flex』のように全体が湾曲したデザイン。

 G4のディスプレー面は実は上下にもわずかに湾曲しているのです。ただしG Flexシリーズのように曲げることはできません。実際にG4を使ってみると、耳にあてたときにより顔にフィットするため通話もしやすいように感じますし、片手で操作していても上下方向に指先の画面タッチがフィットしやすい印象を受けました。

LG G4
↑背面がカッコイイスマホなんてなかなか無い。

 実機のトライコーナーでは思う存分G4を操作できたのですが、画面を触りながらもついつい背面側を何度も見てしまいます。他社のスマホにはサードパーティーから革製のカバーなども出ていますが、G4は電池カバーそのものが革張りですから厚みも増しませんし、LGが3年かけて開発したというだけあって革の厚みや張り具合、そしてカメラやボリュームボタンとの色合いも見事にマッチ。もし、海外でG4を買うのなら、セラミックモデルではなく本革モデルの購入をオススメします。

LG G4
↑電池は交換式、SIMサイズはマイクロ。

 LGのスマホは電池交換ができないモデルも多いのですが、G4は交換が可能になっています。韓国では予備電池も付属するそうで(電池単体の充電器付き)、電池を2枚を持っていればモバイルバッテリーのお世話になることもなさそうです。SIMカードはナノではなくマイクロサイズ。マイクロSDカードとの二層構造のスロットを搭載しています。

LG G4
↑色見本に選ばれたのはトロの刺身! たしかに自然な色合い。

 G4自慢のクアンタムディスプレーは他社のスマホと並べて展示されていました。各製品はロゴが隠されていましたが、iPhone 6 Plus、Galaxy S6、Xperia Z3のようです。こうして比べてみるとマグロの色合いが最も自然に表現されているのはG4に見えます。

LG G4
↑カメラはこんなところでも。

 また、他社の高画質カメラとの比較デモもありました。普通のシーンを撮影するぶんには両者の差はあまり感じられないのですが、白い色合いが増えてもG4はそのまま自然な色であるのに対し、他社品はホワイトバランスが崩れてしまい全体の色合いが変わってしまうとのこと。G4のカメラは画質だけではなく色の再現性にも優れているわけです。

LG G4
↑スポーティーな黄色い革も、ぜひ欲しい。

 本革だけでも6色のカラバリが用意されるG4ですが、残念ながらイエロー、スカイブルー、ベージュの3色はショーケースに入った状態での展示。この黄色はスポーツカーのような色合いですし、スカイブルーも上品なカバンのよう。これはもしかしたら将来、有名ブランドバッグメーカーとコラボした革カバーも出てくるかもしれませんよ。

LG G4
↑アナログ時計をイメージさせるフリップカバーも。

 そして、LGの顔にもなった丸窓の開いたフリップカバーも用意されます。これらはセラミックモデルと同じセラミックホワイト、メタリックグレー、シャイニーゴールドの3色が発売予定です。

●関連サイト
LGエレクトロニクス 該当ニュースリリース(英文)

 

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります