2015年04月25日07時30分

Xperia Z4グローバル版試作機の放熱性能はZ3からかなり見直しされていた

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 スマホの薄型化や4K録画対応、またはゲーム全盛により、気になる人が多いらしい発熱現象。以前も『Xperia Z3の4K動画撮影時間の限界は? 分解モデルでわかった放熱設計』でテストしたが、ニコ生放送以降、放置されているXperia Z4を発見したので、カメラテストしたーいといいつつ、こっそり放熱性能をテストしてみることにした。

 対象となるXperia Z4は、試作機でかつグローバル版。まだチューニング途中のようで、通常操作でもSoCは全力運転な感じの発熱であったため、まずは参考値として前回と同じ計測パターンの結果から見てみよう。

Xperia Z4 放熱

 Xperia Z4で4K録画を行ない、アプリが強制終了するまでの時間と各部の温度でもっとも高い温度を掲載している。Xperia Z3は以前計測したときのデータ。また、カメラ周辺部はアウトカメラ周辺を示す。環境温度は24度。一部、Xperia Z3の温度が環境温度を下回っているが、計測同時に表示された温度のママだ(使用した赤外線温度計のブレと思われる)。

 Xperia Z3は11分1秒でカメラが強制終了したのに対して、Xperia Z4は9分55秒と、1分ほど短くなる結果となった。これはSnapdragon 810の影響が大きいと思われる。また、開始前の温度を見ると全体的に高くなっているが、内部の放熱構造に手が加わったためだろう。強制終了時点の温度からも変化がわかり、Xperia Z3は本体正面がもっとも高い温度になったが、Xperia Z4は本体背面での発熱が目立っている。ただ、これは後述する細かい計測でだいぶ見方が変わるハズだ。

Xperia Z4 放熱
↑チェックの対象になるXperia Z4。側面のアルミ素材がだいぶ薄いのか、手にもつだけで、体温が移ってぬるくなるため、テスト前に保冷剤で冷やしているカットだ。
Xperia Z4 放熱
↑発表会でわかる範囲だと、基板部の伝熱素材の面積が増えているくらい。これは薄型化とSoCがオクタコアになったためと思われる。また、バッテリーを覆うテープっぽいのも、熱伝導性シートのようだ。
Xperia Z4 放熱
↑4Kカメラに切り替えると、写真のようなお知らせが表示される。これはXperia Z3でも同様だった。
Xperia Z4 放熱
↑真っ先に温度が上昇するのは、写真の赤点部分周辺。このあたりに、Snapdragon 810があるようだ。

 搭載されているSnapdragon 810は、パフォーマンス重視のクアッドコアCortex A57に加えて、低消費電力重視のクアッドコアCortex-A53から“big.LITTLE”を構成するオクタコアCPUだ。軽い操作をしただけでも上記のポイントは露骨にわかるほど熱を持っていたため、まだ調整中なのだろう。

Xperia Z4 放熱
↑測定環境。Xperia Z3検証時と似た環境にした。環境温度は24℃だ。
Xperia Z4 放熱
↑温度警告が表示されたのは、4K録画開始から6分43秒50のとき。
Xperia Z4 放熱
↑ディスプレー部の温度はどうかしらとチェックしてみたら、Snapdragon 810の真上周辺は34.6℃前後で、もっとも高い部分は少しズレて39℃。
Xperia Z4 放熱
↑カメラアプリが強制終了したのは、9分55秒。Xperia Z3は11分01秒だったので、1分ほど短い結果になった。
Xperia Z4 放熱
↑Snapdragon 810があるらしい部分の温度は、42.7℃。もっとも高い部分は、その気持ち上で44.3℃だった。なかなかホットだ。

 テストの結果では、Xperia Z3よりも約1分も短くなってしまったが、放熱設計は進化している。Xperia Z3は全体で放熱する感じだったのだが、Xperia Z4の場合は、たとえば左側面を指で撫でてていくだけでも、温度差がよくわかった。そこで計測ポイントを増やしてみたところ、手に触れる部分の温度上昇を抑えて、指が届きにくいところで放熱する設計になっていることが見えてきたわけだ。

Xperia Z4 放熱
↑計測ポイントを増やしたもので、各面で3ヵ所ずつ計測。背面はもっとも温度が上昇する場所を加えているため、4ヵ所になる。本体上部側で放熱し、なるべく本体下部、よく指や手のひらが触れる部分の温度は上昇しない傾向が見て分かるハズ。本体左側面のSIMカードスロットから上で放熱といった認識でもいい。

 FLIR ONE iPhone 5/5s用がほしいなぁと思いつつの計測だったが、Snapdragon 810の発熱に対処しつつ、使用する場合に熱を感じにくいといった放熱設計にシフトしたようだ。また、縦持ちだけでなく、横持ちにも配慮しているため、発売までのチューニング次第で4K録画の時間も伸びる可能性がある。

●関連サイト
ソニーモバイル

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