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ゲーマーからプロレーサーへの道がようやく日本でも開かれた!GTアカデミー開幕

2015年04月21日 21時30分更新

GTアカデミー開幕

 ようやく日本でも開催されるようになった『GTアカデミー』。『グランツーリスモ』のトッププレイヤーからプロのレースドライバーへと育成するプログラムで、ヨーロッパでは2008年から開催されている。初代チャンピオンのルーカス・オルドネス選手は現在もGT500に参戦するなど、これまでに北米やロシア、ドイツなどでも大会が開催され、すでに16人の卒業生がおりそれぞれ活躍している。そして、いよいよ日本でも大会が開かれることになった。

 PS3『グランツーリスモ6』のオンライン予選が本日よりスタート。6月16日まで4ラウンドあり(すべてのランドでタイムを残す必要あり)、4ラウンド目のタイムの結果、上位16人がジャパンファイナルへと進む。またリアルイベント予選も開催し、4名がジャパンファイナルへと進める。

 ジャパンファイナルは、2日間行なわれ、実車による適正テストや体力テスト、さらに最終決戦を行ないファイナリスト6名が選出される。

 ファイナリスト通過者は、アジア各国のエリアで通過したファイナリストたちと合流し、シルバーストン・サーキットなどで開催されるレースキャンプに参加。エリア別の最終選考が行なわれる。各エリアの優勝者は日産からのサポートを受け、2016年1月のドバイ24時間レースに参加することが約束されているのだ。

GTアカデミー開幕

 さて、今回の『GTアカデミー by 日産×プレイステーション 2015』を開催するにあたり発表会が行なわれた。GT500ドライバーの松田次生選手と加藤茶・加藤綾菜夫妻が登場。PS3『グランツーリスモ6』でシルバーストンサーキットを走った。

GTアカデミー開幕
黒いレーシングスーツを身にまとい登場。ヘルメットは装着しなかった。

 まず松田選手が走ったが、緊張からか喋りながらの走行のためか、コーナーでオーバーラン。それでも、1:06:368のタイムを走ったマーク。続いて加藤茶さんが挑戦。ハンドルコントローラを用いたゲームは初めてだそうだが、ふだんクルマは運転している。コースを外すことはなかったが、慎重な運転で2周を走行。1:31:209というタイムだった。

GTアカデミー開幕
松田選手が走行。しゃべりながらの走行のためか、ちょっとブレーキングが甘かった。
GTアカデミー開幕
この先のコーナーでオーバーランしてしまう。
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加藤茶さんは、最初ハンドル切りすぎてスピンしそうになったが、そのあとは慎重に操作して完走。

 そしてスペシャルゲストとして、初代チャンピオンのルーカス・オルドネス選手が登場。松田選手いわく、Gを感じなくても、目から入る情報だけでハンドルの切り角を調整でき、リアルレースでも手強い相手とのこと。こちらはさすが元ゲーマー。危なげない走りで1:04:803のタイムを叩きだした。このとき松田選手は、0.2秒差と言っていたが、実際には1.5秒ぐらい差を付けられている。

GTアカデミー開幕
シークレットゲストとして登場。まぁほとんどの報道関係者はルーカス・オルドネス選手を知らないでしょう。私はやっぱ来たかと思い、大きな拍手をしましたよ。
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こうしてみるとルーカス・オルドネス選手は背が高いですね。ドライバーは身長低いというか軽いほうが有利なので、ちょっとハンデかも。
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走りは、正直松田選手よりすごかった。そこは元ゲーマーだからでしょうね。

 プロレーサーになるには、通常カートから入って徐々にステップアップしていくが、費用もかなりかかるしサポートを受けられるのはごくごくわずか。このGTアカデミーならゲームでトップレベルの走りをしていれば、地道なステップアップをすっ飛ばしてプロドライバーとして活躍できるチャンスがあるのだ。筆者もあと25歳若ければ本気で挑戦したかった。いや、今日から走りこんで上位食い込むぞ!

GTアカデミー開幕

 ちなみに、この発表会にはたくさんの報道陣が詰めかけたが、残念ながら目的は加藤夫妻が登場するという話題性だけで集まっている。体調が悪いのではと言われていたが、本日見る限りではいたって元気そうだった。話によると昨年は、ちょっと体調を崩して入退院をしていたそうだ。元気そうな加トちゃんが見られたのは、ドリフ世代の筆者にとってはうれしかったが、今回の発表は『GTアカデミー by 日産×プレイステーション 2015』で、これってすごいことなんだよと、みなさんに伝わってほしい。ゲーマーから日本人プロレーサーが誕生する日を心待ちにしている。

GTアカデミー開幕
加トちゃんペッを夫婦でやっていただけるサービス精神。
GTアカデミー開幕
奥さんはちょっと気遣っていましたが、意外と元気そうでした。72歳、まだまだこれからです。
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