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「これはたぶん日本版買っちゃうね」香港版ZenFone 2を2週間使ってみた

2015年04月21日 20時00分更新

 みなさん、こんばんは。いまは週刊アスキーの吉田です。さて、昨日ZenFone 2が発表されましたね。実はワタクシ、海外版のZenFone 2をずっと使っておりまして、日本語版が発売された後になっちゃいましたが、そのレビューをお届けします。

ZenFone 2

 ちなみに、ZenFone 2は、ロゴなんかだとZenfone 2なんですが、製品スペックだとZenFone 2です。なんか表記揺れしているみたいで統一してほしいところです。個人的にはZenfone 2の表記が好きです。

ZenFone 2
2.3GHz、4GBの上位版のスペック。
ZenFone 2
1.8GHz、2GBの下位版のスペック。

 使用したのは、2.3GHzのAtomプロセッサー(Z3580)と4GBメモリーを搭載する上位版、1.8GHzのAtomプロセッサー(Z3560)と2GBメモリーを搭載する下位版の2機種。

ZenFone 2
上位版はグレー。
ZenFone 2
下位版はホワイト。

 上位版はグレー、下位版はホワイトの本体色でした。本体は液晶面は真っ平らですが、背面ボディーがラウンドしており、5.5インチの大型液晶を備えるスマホとしては持ちやすいかと思います。だだし、裸のままで持つとちょっと手がすべるだけで落としてしまう可能性が高いと思いました。ケースの着用は必須かと思います。

ZenFone 2
本体側面のツメ。
ZenFone 2
本体底面のマイクロUSBポート。

 SIMフリー端末なので、まずはSIMカードを入れないといけないのですが、このフタがちょっと空けづらいです。ツメの長さによっては結構空けるのに苦労しました。コツさえわかれば空けやすくはなりますが、ちょっと戸惑うポイントでした。誰でも空けられる方法としては、ツメを引っかける部分と本体底部のマイクロUSBのポート付近を引っ張って隙間を作るといいです。弾力性のある樹脂なので、隙間がある程度広がればあとは1つずつ固定しているツメを剥がしていけばOK。

ZenFone 2
上位版には背面カバーにもコネクターが備わっている。

 裏ブタを空けると2基のSIMカードスロット、マイクロSDカードスロットが見えます。SIMカードは日本版と同様に、4G/LTE対応と2G対応のものが用意されます。日本国内では4G/LTE用しか使えませんが、海外のSIMを2Gのほうに挿して使えますね。

ZenFone 2
下位版には上位版のようなコネクターはない。

 なお、台湾版の下位モデルはNFCを搭載していないため、裏ブタを空けた際の配線などのレイアウトが上位版と異なります。

ZenFone 2

 ちょっとアプリ入れちゃってますが、ZenFone 2のメイン画面はこんな感じ。

ZenFone 2

 ASUS製のアプリもまとまっています。独自のZen UIを採用しているアプリが多く、シンプルで使いやすいものが揃っています。

Zenfone 2

 バッテリーモードの設定もあります。

ZenFone 2

 画面を左下隅に縮小して、片手で操作できるモードもあります。

ZenFone 2

 ロック画面では、現在時刻と日付、現在地の天気などがわかります。パスコードなどを設定していない場合は上方スワイプでロックを解除できます。カメラ、電話、メッセージについては画面上に表示されているアイコンをタップしながらスワイプします。

ZenFone 2

 一時的に別のユーザーに使わせるためのゲスト追加機能。Android 5.0だとおなじみですね。

ZenFone 2

 ワタクシは、Nexus 5で素のLollipopを使っていますが、Zenfone 2が採用するZen UIが好きになりました。きちんと作り込まれていていい感じ。特に便利と感じたのが、上方から下方かけてスワイプすることで呼び出せるクイック設定パネル。機能的には標準UIと同じで、アイコンをタップすればトグル式にその機能がオン/オフされる仕組みです。しかしZen UIでは白を基調としたUIになっておりアイコンもわかりやすいほか、メモリー解放やクイックメモなどの標準とは異なる機能も加わっていますね。

ZenFone 2

 カメラアプリも独自UIを搭載したオリジナルのもので、各種撮影モードが備わっています。

 最後に気になるパフォーマンスをチェックしていきましょう。比較した機種は、Zenfone 2の上位版(Atom Z3580、4コア、2.3GHz)、Zenfone 2の下位版(Atom Z3560、4コア、1.83GHz)、Nexus 5(Snapdragon 800 MSM8974 、4コア、2.2GHz)、iPhone 6 Plus(Apple A8、2コア、1.4GHz)。

 まずは、「Antutu Benchmark」の結果は以下のようになりました。ちなみにアプリのバージョンは、iPhone 6 Plusだけ5.2.0で、それ以外は5.7なので、異なるOS同士は厳密には比較できません。とはいえ、Zenfone 2はiPhone 6 Plusにも勝ってますね。

ZenFone 2
ZenFone 2の上位版。
ZenFone 2
ZenFone 2の下位版。

Zenfone 2の上位版:49784
Zenfone 2の下位版:37513
Nexus 5:29955
iPhone 6 Plus:46769

 「Geekbench 3」の結果は以下のようになりました。シングルコア/マルチコアの順番です。地力が強いのは、iPhone 6 Plusが搭載するApple A8プロセッサーですね。

ZenFone 2
ZenFone 2の上位版。
ZenFone 2
ZenFone 2の下位版。

Zenfone 2の上位版:744/2309
Zenfone 2の下位版:861/1962
Nexus 5:479/1522
iPhone 6 Plus:1593/2890

 「3DMark(Ice Storm Unlimited)」の結果は以下のようになりました。こちらではZenfone 2の上位版がトップでした。

ZenFone 2
ZenFone 2の上位版。
ZenFone 2
ZenFone 2の下位版。

Zenfone 2の上位版:20143
Zenfone 2の下位版:17911
Nexus 5:13328
iPhone 6 Plus:17840

 テストによってはiPhone 6 Plusに負けるものの、上位版のZenfone 2はかなりのパフォーマンスであることがわかります。実際に操作していても、ストレスを感じる場面はほとんどありませんでした。下位版のZenfone 2はというと、上位版を触ったあとだとちょっと引っかかるなという感じ。

 国内では、NifMoや楽天モバイルが格安SIMとのセット販売を用意しています。楽天モバイルでは、ここで紹介した台湾版のZenfone 2(4GBメモリー、Atom 2.3GHz)に相当するモデルが、月々2061円の24回払い(一括購入で4万9464円)と購入しやすい金額です。iPhone 6 Plusよりも高性能な最新スマホが、格安SIMの月額料金を合わせても3000円台に収まるのは、かなりのお得感がありますね。

 さらにExpansysでは、ZenFone 2 ZE551(eMMC 64GB)が4万1355円、ZenFone 2 ZE551ML(eMMC 32GB)が3万5220円と、さらにお安く購入できますよ。記事で紹介したように、もちろん香港版でも日本語UIを利用できます。

(2015.04.22 00:30追記)Zenfone 2のモデルを香港版に変更し、香港版の入手先であるExpansysの情報を追記しました。

●関連サイト
EXPANSYS

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