いよいよ日本での発売が正式にアナウンスされたサムスンの『Galaxy S6』と『Galaxy S6 edge』。これまでのGalaxy Sシリーズとは異なるコンセプトで生まれたというふたつのフラグシップモデルについて、サムスンの無線事業本部専務 石井圭介氏に話を聞いてきました。
↑サムスンの石井圭介専務。 |
──ようやくGalaxy S6 edgeとGalaxy S6が日本でも発表されました。
石井氏 3月のMobile World Congress 2015の発表からお待たせしましたが、日本での発売をようやく4月8日の『Galaxy World Tour 2015 TOKYO』で正式にアナウンスすることができました。メーカー側の人間である我々もこの製品には本当に惚れ込んでおります。
──3月1日にバルセロナで開催された発表会以降、日本を含む各国で製品の記事が多数上がっていますが、今回のふたつの製品は品質も機能も今までの製品とはまったく違う製品だという声が多数聞かれますね。
石井氏 当社のGalaxy Sシリーズはこれまでフラグシップモデルと言う位置付けで、その時点で最高のスペックと機能を盛り込んだ製品としてきました。ですが、消費者の方々にその製品特徴を十分に伝えきれなかったのではないかと思います。
Galaxy S6 edgeとGalaxy S6は、今までのGalaxy Sシリーズとは異なるコンセプトで開発を始めました。開発名は“プロジェクト・ゼロ”とし、初心に戻って性能やデザインなどすべてをイチから開発し直したのです。その結果このふたつの製品はGalaxy Sシリーズの6世代目となるモデルですが、これまでのものとは別次元とも呼べる、まったく新しい製品になったと思います。
──ずばり、Galaxy S6 edgeとGalaxy S6の魅力を教えてください。
石井氏 お伝えしたいことはいろいろとありますが、言葉で伝えるよりもぜひ一度、実際に実製品に触れてほしいと思います。販売店で触っていただければ、本体の質感、快適にサクサクと動く操作感など、今までの製品では味わえなかった感動を味わっていただけると思います。
──先日のGalaxy World Tour 2015 TOKYOで改めて実機に触れてみましたが、久しぶりに「え、スマホってこんなに快適で楽しいものなの?」という驚きを感じました。
石井氏 今までの製品ももちろん最高の製品だったと思っています(笑)。ですが、Galaxy S6 edgeとGalaxy S6はプレミアム感を高めた外観と質感だけでも手に持ってみると感動していただけるでしょう。そして、実際に使ってみると画面の操作やカメラの起動など、今までにはなかった快適さを感じていただけると思います。
──この本体の仕上げは今までのスマホにはなかった独特のものですね。
石井氏 スマホとしての比較ではなく、他の家電製品やIT機器などと比べても、ここまで外見にこだわった製品はなかなか見当たらないのではないでしょうか?特に特徴的なのはフロントと背面の両面をガラス仕上げとしただけではなく、その下に光学フィルムを配置したことです。これにより、光の当たり具合で様々な色合いに変化するのです。このあたりは実機でぜひ試していただきたいですね。
↑スペックもさることながら質感も最高なGalaxy S6 edge。 |
──オクタコアプロセッサの搭載やLTE-Advancedへの対応など、最強とも言えるスペックになっていますよね。これもこの2機種の大きなセールスポイントでしょうか?
石井氏 Galaxy S6 edgeとGalaxy S6のスペックについては、すでに多くの報道もされているので今ここで私が改めて説明しなくともみなさん十分ご存知だと思います。たしかに64ビットの14ナノプロセスプロセッサーや、3GBの大容量メモリーの搭載などは大きく誇れる性能だと思います。
ですが、この2機種は単純にこのスペックの数値そのものが特徴ではありません。フラグシップモデルとして最高の性能の製品をつくることは当然ですが、それを目的として開発したわけではないのです。
──スペックや機能アップを目指しただけの製品ではないのですね?
石井氏 そのとおりです。今までのGalaxy Sシリーズはスペックアップとともに新しい機能も次々に追加していきました。ですがその結果、製品を使いこなしていただくために機能ごとにさまざまな説明をしなくてはなりませんでした。ところがGalaxy S6 edgeとGalaxy S6は“ユーザー体験”を第一に考えた製品になっています。たとえばカメラ機能は、ホームボタンをダブルタップすればカメラが一瞬で起動します。また手のひらを握る動作で自分撮りもできます。もうカメラを使う際にアプリを探したり、セルフタイマーを起動してからシャッターボタンを押す、といったことが不要になるのです。
つまり、Galaxy S6 edgeとGalaxy S6の高いスペックは、快適にスマホを操作するために実装したものなのです。スマホを使う時にストレスを感じることなく、頭で思ったことがそのまま画面に出てくる、そんな快感を感じられるような製品がGalaxy S6 edgeとGalaxy S6なのです。
そして、モノとしても所有する喜びを感じられる、そんな愛される製品を目指して開発されたのがこのふたつの製品なのです。“持つ喜び”、“使う喜び”そして“使ったあとの喜び”。Galaxy S6 edgeとGalaxy S6はスマホの新しい使い方や可能性もご提供できるのではないかと思っています。
↑快適&高画質なカメラ機能は石井専務自らが使い方をデモ。 |
──本体の質感やデザインの進化も、従来の御社の製品とはまったく異なる次元のものですよね。
石井氏 Galaxy S6 edgeとGalaxy S6を持っていただくと、恐らく周りの人から「あれ? そのスマホ、どこの製品なの?」と注目を浴びるかもしれません。とくにGalaxy S6 edgeの両側がラウンドしたエッジ形状のディスプレーはエレガントな印象も与えてくれるのではないでしょうか?
──カラバリ展開も大きな魅力です。
石井氏 今回、ドコモさんからはGalaxy S6 edgeがグリーンエメラルド(緑)とゴールドプラチナ(金)、Galaxy S6がブラックサファイア(黒)、ホワイトパール(白)、ゴールドプラチナ。KDDIさんからはGalaxy S6 edgeがブラックサファイア、ホワイトパール、ゴールドプラチナの3色展開となります。
──色の名前もまるで宝石のようですね。石井専務としてはどの色がオススメでしょうか?
石井氏 どの色を選ぶか、実際にお店で実物を手にしたらみなさん迷うかと思います。どの色もとても美しい仕上がりで、どの色にも大きな魅力があるでしょう。
私自身、個人的な意見を言わせていただきますと、まずゴールドプラチナは定番の金色に見えますが、より深みと濃さが増した味わいのある色合いになっていると思います。そして実は個人的に一番気に入っているのはグリーンエメラルドです。ガラスの内側のこの緑色の光学フィルムは最も偏光しやすく、4色の中でこの表面処理の特徴が最も出る色だと思います。そして、ほかにこの色合いのスマホを持っている人も少ないでしょうから、目立つこと間違いないでしょう。
実は緑色の製品と言うのは、スマホだけではなく家電製品などでもヒットした製品は無いと思います。もしかすると、Galaxy S6 edgeのグリーンエメラルドは、緑色系の家電製品として初めてのヒット製品になるんじゃないだろうかとも思います。
↑単純な緑色には見えないGalaxy S6 edgeのグリーンエメラルド。 |
──日本でこの2機種を発売する意気込みをお願いします。
石井氏 Galaxy S6 edgeとGalaxy S6、快適に使えるこのふたつの製品は日常生活をより楽しいものにしてくれるでしょう。また、さまざまな機能もカンタンに操作できます。スマホを初めて使った時のような感動を、この2機種は改めて感じさせてくれるのではないでしょうか。また、身体の一部のように自然に使える操作に慣れていくと、スマホの未来の姿も見えてくるかもしれません。
今日本では2020年開催の東京オリンピックに向けて、ムードが高まっていますよね。サムスンは通信機器におけるオリンピックの公式パートナーです。東京オリンピックでは数万人の関係者にGalaxyを使っていただく予定ですが、その時に日本でマーケットシェアが低いようでは“最高の製品を送り届ける”という弊社のメッセージが世界中に伝わらず、言葉倒れになってしまいます。日本でトップの座を狙い、東京オリンピックの時はトップを走っている存在になる。そんな意気込みでこの2機種をこれから販売していきます。
カタログ上の数値をアピールしたり、素晴らしいうたい文句を言わずとも、実機にぜひ触れて操作していただければと思います。見せかけだけの製品ではなく、確実に感動を味わえる。Galaxy S6 edgeとGalaxy S6はそんな製品だと自負しております。
●関連サイト
サムスン
-
1,999円
-
2,399円
-
750円
-
4,000円
-
4,500円
-
4,500円
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります