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最大305Mbpsの4K映像を残せるキヤノンのビデオカメラ『XC10』が26万円台で爆安デビュー

2015年04月08日 21時20分更新

  キヤノンは4K動画撮影に対応したビデオカメラの新シリーズ『XC10』を発表した。プロモーションビデオやドキュメンタリーなどの映像制作や報道、デジタルシネマのサブカメラと位置付けており、いわゆる業務用となる。発売は6月中旬を予定し、一部量販店のウェブサイトではすでに価格が出ている。税込みで26万4000円前後と業務用向けの4Kビデオカメラとしてはかなりお手頃な価格設定だ。

XC10

 XC10は有効画素数1200万画素の1型CMOSセンサーと光学10倍ズームレンズ(動画時:35mm換算27.3-273mm)を備える。映像処理エンジンは“DIGIC DV 5”を搭載し、同社の独自フォーマット“XF-AVC”(映像:MPEG4 AVC/H.264、音声:リニアPCM)で4K動画を記録する。4K動画の圧縮方式はIntra Frameを採用し、最大305Mbps/最大30pの超高ビットレート記録を実現。

 記録メディアはCFast 2.0カードで、64GBに305Mbpsで撮影した場合、25分撮影可能。同メディアはサンディスクから製品が出ているが128GBで12万7500円前後と高価だ。XC10とのセット販売もあり、ヨドバシカメラではサンディスク製のCFast 2.0カード(64GB)とリーダー(USB3.0でPCと接続)のセットで30万円となる。なお、SDXCカードにも記録できるが、最大解像度はフルHD(50Mbps)まで。

XC10

 1型CMOSセンサーは高感度でISO20000の静止画撮影も可能。また、4Kフレームキャプチャー機能では、4K動画から約829万画素の静止画も切り出せる。

 サイズは約131(W)×238(D)×115(H)ミリ(フードユニットとファインダーユニットを含む)、重量は約1040グラム(フードユニットを含めた撮影時重量)と小型軽量。タッチ操作に対応する3インチの背面有機ELパネル(3:2、約103万ドット)は縦方向に前後90度可動するチルト式。さらに、右のグリップが回転するので、ハイアングルからローアングルまで撮りやすい機構となっている。

XC10

 ホットシューを備え、EOSシステムのスピードライトEXシリーズ(別売)が使えるのも魅力。なお、付属のファインダーは本体背面に取り付けるため、背面有機ELとは排他利用となるが、グリップ部のジョイスティックで操作できるなど、操作性への細かな配慮がなされている。

 レンズはズームリングとフォーカスリングを独立で備える。WiFiは2.4GHz/5GHzの両対応で、タブレットやノートPCのウェブブラザーからカメラをリモート操作できるという。レンズ一体型とはいえ、業務用クラスのポテンシャルを秘めるXC10。民生向けの価格帯に投入することで、4K動画コンテンツを制作するユーザーが増えることを期待したい。

■関連サイト
キヤノン XC10製品ページ

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