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Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?女性エージェント必読の個人情報を守るための注意点

2015年03月25日 22時30分更新

 どうも。エージェント・ムラリンです。
 今回は、特にIngressを始めたばかりの方、そこそこやってはいるけど気づいていない、という方向けに、Ingressにおける情報保護のお話を。

 Ingressは、別名「個人情報ダダ漏れゲーム」とも言われるほど、ゲーム内情報から本人特定に結び付きやすいゲームです。まぁ、エージェントのみなさんは、そこそこいいオトナなので、ゲームで知り得た情報をもとに悪事を働いたりする方はいないと思いますが、それでも、特に女性エージェントの方などは、他人に個人情報が漏れるだけでも、あまり気持ちのいいものではないでしょう。

 そこで今回は、Ingressで個人情報を守るために、最低限これだけはやっておきましょう、という設定や注意点をいくつかご紹介したいと思います。

エージェントスタッツからでもいろいろなことがわかる!

 まずこちらの画面をご覧ください。

Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?個人情報を守るための注意点

 これはとあるプレイヤーのエージェントスタッツ(エージェントの実績)画面です。ポータル画面を開き、[Owner:](オーナー)名を長押しすると表示される[View Player Profile]をタップすると、この画面が表示されます。

Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?個人情報を守るための注意点
Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?個人情報を守るために注意しておきたいポイント

 この画面で、下部にある[WEEK]のタブをタップ。

Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?個人情報を守るために注意しておきたいポイント

 ここでまず注目したいのは、ここですね。[Max Time Portal Held]。

Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?個人情報を守るために注意しておきたいポイント

 このエージェントは、現在保持しているポータルが19日目、ということがわかります。明日までこのポータルが保持されれば、Gardianメダルのゴールドが手に入ります。この情報を敵エージェントが知ったら、「こいつのオーナーポータルを片っ端から壊して回ろう!」と考えられてもおかしくありません。怖いですね~。

 そのほかにも、この情報を見れば、
・「今週このエージェントは破壊よりも構築をメインに行なっているな」→(XMPバースターの手持ちが少ないのかも?)
・「構築はほとんどしないで破壊活動ばかり行なってるな」→(破壊実績を稼ぎたいのかも?)
などの推測ができ、行動原理を読まれてしまうことも。怖いですね~。

 そんなわけで、このエージェント情報は、他のエージェントには公開しない設定にしておくのが吉です。
 そのためには、上部メニューの一番右にある[DEVICE](日本語表示では[設定])の項目をタップ。

Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?個人情報を守るための注意点

 一番下から5番目にある[Agent Profile]の項目で、[Make agent stats private]にチェックを入れておきましょう。

Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?個人情報を守るために注意しておきたいポイント

 こうすることで、他のエージェントに[View Player Profile]を開かれても、詳細画面は表示されず、基本情報のみが表示されるようになります。

 さて、Ingressで気を付けたいのはこれだけではありません。さらにもうひとつ、エージェントスタッツの、こちらのボタンをタップしてみましょう。

Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?個人情報を守るために注意しておきたいポイント

 ご存知のように、IngressはGoogleのサービス。これは、同社のSNSであるGoogle+との連携機能ボタンです。これにより、エージェントスタッツなどをGoogle+に自分の投稿として公開できるわけですが、逆に、このボタンを押せば、誰でもその人のGoogle+のページにアクセスできてしまいます。

 Google+をFaceBookなどと同じ感覚で利用し、顔写真や本名、現住所などを馬鹿正直に登録していると、ここからあっという間に身バレします。

Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?個人情報を守るために注意しておきたいポイント
↑私のようにうっかりそのまま登録するとどこの誰だかすぐわかります。おのれの存在を世に広めたい場合は積極的にどうぞ。

 これを防ぐには、やはり[DEVICE]メニューある[Link G+ profile]の項目で、リンクを切っておきましょう。そうすることで、スタッツの画面には、G+のボタンが表示されなくなります。この項目は、デフォルトでOFFになっていると思いますが、万が一何かの拍子にONにしてしまっていたら、必要なとき以外は切っておいたほうがいいでしょう。
 また、これからIngressをはじめるつもり!という人は、ふだん使っているGoogleアカウントとは別に、Ingress専用アカウントを取っておくといいと思います。そうすることで、そのアカウントのGoogle+も、名前をエージェント名にするなど、Ingress専用として構築することもできます。

Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?個人情報を守るための注意点
↑この項目が[LINK]になっていればOK。[LINK]=リンクする、[Unlink]=リンクしない、です。

 Ingressで起こり得る個人情報漏えいの脅威は、まだあります。一番気を付けたい(とは言っても、もう手遅れの人も結構多いと思いますが)のが、実はミッションステータスの画面です。丸いアイコンが並ぶ、あの画面ですね。

Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?個人情報を守るために注意しておきたいポイント

 この画面は、たとえエージェントスタッツを詳細表示にしていなくても、そのエージェントがどんなミッションをこなしてきたのかすべて閲覧できます。実は、この画面からも個人情報の一部が知られてしまうことがあります。

 このミッション履歴は、古いものから順に並び、新しくこなしたミッションは上に表示されます。というわけで、このミッションリストの一番下、最初の1個目や2個目に遂行しているミッションを見てみます。すると、そのミッションが、どこの地域のものか判別できますよね。たいていの人は、最初のミッションを遂行する際に、まずポータルの勝手がわかっている自分の家がある地元か、職場や学校の近くのミッションに手を出してしまいがちです。すると、この履歴を見るだけで、どのあたりに住んでいる、もしくは勤めているかが推測できてしまうんです。怖いですね~。

Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?個人情報を守るために注意しておきたいポイント
↑このエージェントさん、1個だけミッションをやってますが……。
Ingress:あなたの家はすでに特定されている!?個人情報を守るために注意しておきたいポイント
↑あんまりポータルのない東中野のミッションを1個だけやってるって、これはもうほぼ……。

 この地元バレを防ぐには、もう意識して地元ミッションや勤務地近辺のミッションは後回しにするしかないのですが、すでにミッションをいくつかこなしてしまっている人は、履歴を消すことができないので、プロファイルを見られたらおおよその活動範囲はバレる、と思ったほうがいいでしょう。まだミッションはこれから!って人は、ぜひ地元や勤務地以外のミッションから始めることをお勧めします。

 エージェント画面から警戒するべきなのはこのくらいだと思いますが、うっかりやりがちな行動で身バレする、家バレする、といったケースもママあります。

 たとえば、1日中イン活(イングレス活動)して疲れて家に帰り、遠征先で手に入れた不要なポータルキーを自宅で整理、その場にドロップ…なんてことをすると……。

 なぜこんな住宅街のポータルもないようなところにキーがいっぱい捨ててあるの!?これはここに誰かエージェントが住んでいるのでは!!?ということが、スキャナー画面からは丸わかりです。いらないキーは、取得した場所の近辺でドロップする(地元民だと、結構ありがたかったりしますしね)か、自宅整理するのであれば、きちんとリサイクルしたほうがいいでしょう。

 さらに、自宅近辺のポータルは不必要にガードを固くしがち。その周辺のポータルはコモンシールドが入っているだけなのに、この家の前のポータルだけAXAシールドでガチガチに!なんて場合は、ほぼそのポータルオーナーの家の所在を明かしているようなもの。まぁ、それがダメ、とは言いませんが、あまりに度が過ぎた行動は不要な注意を引いてしまうこともあるので、このあたりも気を付けたいですね。

 というわけで今回はIngressにおける個人情報の防御術的なお話でしたが、決して脅かしたいわけではなくて、そういうこともある、程度にでも理解しておいていただいたほうがなにかと安心、ということをお伝えしたかったのです。特に最近では私の周りでも女性エージェントも増えてきておりますので、一人ひとりに説明するのはめんどーだったので、これ読んでね、的な記事をつくってみました。

 Ingressは、実際に人が動きまわて遊ぶゲームなだけに、個人を特定される危険が他のゲームに比べて各段に高いです。とはいえ、不必要に警戒しても仕方がないので、できうる注意は払いつつ、楽しく遊びたいですね。

■ 関連サイト
Niantic Project
XM Anomaly Primary: Kyoto, JP

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