2015年03月24日07時00分

Windows情報局ななふぉ出張所

“x86版Windows Phone”も登場? Win10世代のスペックを検討する

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 3月18~19日に中国・深センで開催されたハードウェア技術者向けカンファレンス『WinHEC』では、Windows 10のハードウェア要件に関する詳細が明らかになりました。

 この資料から見えてくるWindows 10世代のスマートフォンやPCはどのようなものになるのか、予想してみたいと思います。

■Atom x3など、新たなSoCの追加

 新たなSoCの追加として、Qualcomm製品ではエントリー向けのSnapdragon 210に相当する“MSM8909”から、高性能なSnapdragon 810の“MSM8994”など、幅広いプロセッサーが追加されています。

Win10世代のスペックを検討する
↑新たなSoCの追加が発表。インテルAtom x3の名前も。

 インテル製品としては、MWC2015でAtom x5やx7として発表された、タブレット向けAtomプロセッサー“Cherry Trail”や、次世代のCoreプロセッサーとして今夏登場予定の“Skylake”が入っているのは順当なところです。

 ここで目を引くのは、“Atom x3(LTE)”です。Atom x3はこれまで“SoFIA”のコード―ネームで知られてきた低価格デバイス向けのSoCで、LTE対応版(Atom x3-C3440)も存在します。このことから、Windows 10世代では“x86版Windows Phone”とでも呼ぶべきスマートフォンが実現する可能性があります。

Win10世代のスペックを検討する
↑MWC2015で披露されたAtom x3搭載デバイスの例(3G版を含む)。

 ほかにも低価格のSoCとして人気の高いMediaTek製品はどうなるのかなど、気になる点は多々あります。しかしプロセッサーのサポートが拡大することで、端末バリエーションという意味では確実におもしろくなりそうです。

■高解像度パネルのWindows 10スマホも

 Windows Phoneの進化とともに拡大してきた画面解像度については、Windows 10世代において、2560×1152ドットから2560×1600ドット、さらには2560×2048ドット以上という、高い画面解像度のサポートが明らかになりました。

Win10世代のスペックを検討する
↑搭載するメモリー量が十分なら、2K以上の高解像度ディスプレイも搭載可能に。

 ストレージについては4GB以上となっており、これまでの低価格のLumiaシリーズであっても、Windows 10に対応することが改めて確認できます。

 ただ、アップデートについてはSDカードが必要との記述も。これにより、Windows Phone 8.1からWindows 10へのアップグレードなどの場面において、SDカードの挿入を求められる可能性があるでしょう。

“スタート”や”戻る”などのボタンについては、Windows 10世代においてもWVGA(800×480ドット)ではハードキーが必須となっています。

Win10世代のスペックを検討する
↑画面が800×480ドットのためハードキーを搭載するLumia 435。Windows 10世代においても、ソフトキーを利用するには854×480ドット以上が必要とみられる。

 画面サイズは、3~7.99インチと表現されています。モバイル版のWindows 10は8インチ未満のデバイス向けであることから、7.99インチという上限になっているようです。一方、下限は3インチとなっており、これまでのWindows Phoneよりひとまわり小型のデバイスも想定していることが読み取れます。

■デスクトップ版はUEFI要件に注目か

 8インチ以上のデバイスを対象とした、Windows 10のデスクトップ版についても要件が明らかになっています。

Win10世代のスペックを検討する
↑Windows 10のデスクトップ版は、デスクトップPC、ノートPC、8インチ以上のタブレットなどが対象となる。

 画面サイズについて、8インチ以上はコンシューマー向け、7インチ以上がプロ向けという、説明があります。デスクトップ版とモバイル版の中間に位置していた、パナソニックの7インチWindows 8タブレット『TOUGHPAD FZ-M1』のようなデバイスも、デスクトップ版Windows 10の対象に含まれる可能性が高いといえます。

Win10世代のスペックを検討する
↑7インチという微妙な画面サイズが注目を浴びていたFZ-M1。一方、東芝のEncore miniのようなコンシューマー向け7インチタブレットも気になるところだ。

 32ビット版OSでは1GBのメモリー、16GBのストレージがサポートされることから、現行の安価なWindows 8.1タブレットでも、そのままWindows 10にアップグレードできることが分かります。

 気になるのは、UEFI 2.3.1によるセキュアブートが、最小ハードウェア要件になっているという点です。Windows XP世代のPCをアップグレードしたものや、初期のWindows 7世代のPCでは、この要件を満たさない可能性があります。Windows 7ユーザーの中でも、アップグレードの可否において明暗が分かれることになるかもしれません。

■新たなデバイスはCOMPUTEXで披露か

 インテル系プロセッサーについての詳細は、4月8〜9日に中国・深センで開催される『IDF Shenzhen』に注目したいところ。Windows 10を見据えたPCやスマートフォンについては、4月23日にAcerが米ニューヨークで開催する発表会を皮切りに、6月のCOMPUTEXで本格的な登場が期待できそうです。

Win10世代のスペックを検討する
↑Acerが毎年4月に開催するイベントでは、COMPUTEXに先駆けた製品発表が期待される。今年はWindows 10対応に注目だ。

山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ

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