2015年03月12日21時30分

ヘッドマウントディスプレイで操作可能な新型ドローンを日本最速体験!

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3月12日、仏Parrot社の新マルチコプター『Bebop Drone (ビーボップ ドローン)』が日本で発表された。これは“スマホで操作できる”ベストセラーマルチコプター『AR.Drone』の流れを受け継ぐ最新機種にあたる。

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Parrot社のJPAC地区担当ディレクター Chris Roberts氏が壇上でBebop Droneの機能を紹介。


Bebop Drone はAR.Droneと同じく4つのローターを持つクアッドコプターだが、AR.Droneよりもひとまわりほど小さなボディにまとまっており、ハル(プロペラ/機体ガード)も丸型から左右のバーへと小型化された。

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大きな特長は最近のマルチコプターと同様に、機体前部にはカメラを装備してリアルタイム画像伝送システムによってタブレットやスマホの画面を見ながら飛ばすことができる点だ。とはいえ単にカメラとスマホをWi-Fiで繋いで画像を見るだけでなく、機体やフライトコントローラーと連動した高度なものとなっており、あたかも“空飛ぶカメラ”と呼んでも過言ではないシステムとなっている。

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空撮ドローンでは機体の下にジンバルを介してカメラをぶらさげるのが一般的だが、これは前後左右の機体の傾きを補正するため。Bebop Droneでは、機体搭載カメラを180度の超広角なものとし、カメラ画像から機体の傾きを電子的に補正したものを記録・伝送するようになっているため小型でシンプルな機体にもかかわらず安定した映像が得られるようになっている。

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カメラ画像からの切り出し位置は飛行中に任意に指定できるため、機体の向きに関係なく(180度の範囲内で)撮影アングルを変えることも可能だ。実際に飛ばしてみるとかなり異様な感覚で、マルチコプターでは前後左右に機体を傾けて飛ぶのが常識なのに、タブレット側の画面はずっと水平を保っており単にカメラが水平移動するような感覚。なお、飛行時は機体の傾きが分かったほうがよいため、中央部には水平儀にあたるインジケーターが表示されている。

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カメラシステム以外にも機体には現在のマルチコプター技術の粋が盛り込まれており、加速度センサー/ジャイロに加えて地磁気・気圧(高度計測)、超音波センサー(さらに細かい高度計測)、垂直カメラ(地面に対する前後左右の動きを検出する)で飛行姿勢を安定させ、もちろんGPSも内蔵して緊急時には発進ポイントまで自動帰還する。

タブレット/スマホとの接続は2.4/5GHzのWi-Fiで、電波到達距離(つまりコントロール可能な飛行距離)は250m。『スカイコントローラー』(後述)を使えば高ゲインアンテナにより最大2kmまで飛行が可能となる。

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iOS/Android用アプリ『FreeFlight 3』はすでに発売中の『Parrot Rolling Spider』と基本的に同一で、画面上にあるスティックで動作するが、背景画面がリアルタイムな伝送画像なのが大きな違い。

スカイコントローラーはタブレット/スマホをセットし、両側のスティックで操縦するコントローラーだが、大サイズのWi-Fiアンテナにより飛行距離だけでなく、HDMI出力を持つのも魅力。

HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を繋げば没入感のあるFPV(一人称フライト)が楽しめるほか、『Oculus Rift』のようなヘッドトラッキング機能付きのHMDであれば首を振り向けるだけでカメラ(から切り出して撮影・伝送する範囲)の向きを変えることができる。

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発表会においては、プレゼンテーションののち体験フライトが行なわれ、体育館を改築した会場内でほぼ自由にフライトできたのだが、進化した飛行安定性には驚かされる。

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スロットルを上げれば上昇、そのまま空中でぴたりと停まり、あとは手放しでもまったく微動だにしない。試しに空中で停まっている機体を手で押して(やや危険な行為)上下左右へ動かそうとすると、明確に抵抗するくらい位置を維持しようとする。屋外飛行時の若干の風程度であれば流されることは少ないだろう。

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何人もの記者が飛ばしていたのだが、この種のマルチコプターをまったく触ったことのない人でも数十秒のフライトでそれなりにコントロールできるようになるようだ。なかにはちょっと無理をして壁に激突していた機体もあるが、ハル(標準付属のプロペラガード)のおかげで機体やプロペラには損傷がなかったのも機体設計のよさを実感できた。

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会場内で記者の上を飛び回る機体だが、その多くは初めてマルチコプターを操縦、すくなくともマルチコプターの経験があるにしてもこの機体を初めて触る人たちが他人の頭の上を飛ばしているというのはある意味とんでもないことだ

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スティックを離せば必ずその場に留まるという安定性により、初心者でもすぐに飛ばせるように。


また、HMDを装着してのFPV(ファースト・パーソン・ビュー)フライトは、肉眼で直接機体を見られないので機体の位置が掴みづらく、操作には慣れが必要だと感じた。しかし、機体視点でのライブ映像を見ながらの操作には、それを補ってあまりある魅力があった。

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4月上旬発売予定で、価格は基本モデル(本体+バッテリー2個)が7万900円(税別)、スカイコントローラーが付属する『通信距離拡張パック』が13万900円(税別)。いずれも機体カラーは青/赤/黄色(スカイコントローラーのハンドルも同色)が用意される。

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空撮ドローンとして人気の『DJI Phantom2』に比べると、ふたまわり小さなボディなどからオモチャっぽい印象を受けるため、価格的に同程度なのが割高に感じるかも知れないが、パフォーマンス的にはけっして引けを取らない完成度。さらにはFPVフライトに関してはPhantomを含む現行ドローンの新しい時代の到来を実感させてくれる1台と言えよう。

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