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【私のハマった3冊】表紙の彼女が本屋でこの3冊をレジカウンターに持っていったら

2015年03月18日 12時30分更新

1020BOOK

本なんて読まなくたっていいのだけれど、
著 幅允孝
晶文社
1728円

星か獣になる季節
著 最果タヒ
筑摩書房
1404円

映画系女子がゆく!
著 真魚八重子
青弓社
1512円
 

 今あなたが手にしているアスキーの表紙を見直してほしい、その彼女がもしこの3冊を本屋のレジカウンターに持っていくのを目撃したら。本を読むことで彼女の時間を本に使い、人生に彩りを与える未来を想像し、手に取った本から妄想するのが止まらない。

 彼女はまず『本なんて読まなくたっていいのだけれど、』をレジカウンターに出していた。「読んでみるのもいい。」ではじまる本と映画、情景がひとつになった本の案内書プラス、エッセイの本だ。幼少期から本に触れて、現在はブックディレクターとして活躍されている幅允孝さんは、自分にとっての心から抜けにくいエピソードと合わさった1冊に出会うことをおすすめしてくれる。これから先、女優の仕事でつらい瞬間が訪れたり、人生の重要な場面に出くわした際に手にした1冊の本が彼女にとって重要な役割を与える。そんな場面が訪れることを願う。

 2冊目にカゴから出したのは『星か獣になる季節』。詩人の最果タヒさんによる青春小説をレジカウンターに置いた。17歳の頃、アイドルと学生生活の両方を経験したことのある彼女にとって、周囲の男子はこんな感情を潜めていた可能性もあるのかと感じ、肝を冷やす思いをするかもしれない。しかし、あとがきには“17歳”という季節へのあとがきです。と題され、そこに書かれている文章は、だれもがもっていた"獣"を表現した鋭いもので、彼女も青春の被害者かつ当事者であったことに気づくだろう。

 最後3冊目には『映画系女子がゆく!』。どうして、なぜ女子がこんな行動をとり、思い患っているのか、というのを考察する手がかりとして映画を元に語ってくれる本。女優さんをしている彼女にとって、演じる役の心理を理解するのに役立ち、事前にこの本を読んでおくことで引き出しを多くつくってくれる本になると思う。どれも彼女にとって役立つ3冊になりそうだ。
(※以上、あくまで筆者妄想。)

 

あんろ
今クールはドラマを5本観ていて気になる女優さんウォッチが忙しく充実している、毎週が楽しい。

※本記事は週刊アスキー3/24号(3月10日発売)の記事を転載したものです。

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