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AFA 2014を50台以上のソニーMVRと360度アクションカムで追った映像がスゴイ

2015年03月14日 07時00分更新

AFA 2014
↑ソニーのミュージックビデオレコーダー『HDR-MV1』(MVR)。

 昨年12月5日から7日まで、シンガポールで東南アジア最大のアニメの祭典、Anime Festival Asia 2014(AFA)が開催されました。6回目を迎えた昨年は3日間で9万人を超えるアニメファンが訪れ、会場は大変な熱気に包まれました。AFAは近年、インドネシアやマレーシアでも展開しており、今年はタイでも初開催される予定です。日本最大級のアニメイベントAnimeJapan(AJ)との提携も発表されています。

 展示会場ではアニメ、フィギュアの関係各社、多数のゲームメーカーが出展、アニメの上映、ニコニコ国会議が初開催された他、様々なイベントが繰り広げられました。

 そして、メインステージでは、『I LOVE ANISONGコンサート』として現地でも大人気のJ-POPアーティストたちの熱いライブが連日行なわれました。今回私は、LiSAさん、fripSideさん、藍井エイルさん、GARNiDELiAさんのステージの模様を、MVRのビデオクリップとして撮影するプロジェクトに携わりましたので、その舞台裏から見た模様をご紹介していきましょう!

LiSA

AFA 2014
↑2010年TVアニメ『Angel Beats!』の劇中バンドの2代目ボーカル・ユイ役に抜擢、ガルデモ名義で発売のシングル・アルバムランキングがオリコン上位に。2011年にソロデビュー、2014年にリリースされた7thシングル『シルシ』がTVアニメ『ソードアート・オンライII』が初登場3位に。1月10日・11日には日本武道館ワンマンライブ2Daysを敢行。3月4日には3rdアルバム『Launcher』をリリース。ライブ映えするロック感溢れるパフォーマンスは海外でも評価されている。

fripSide

AFA 2014
↑八木沼悟志(Sat)プロデュースによる音楽ユニット。2009年に声優・南條愛乃をボーカルとして迎え、リリースされたシングル『only my railgun』(TVアニメ『とある科学の超電磁砲』OPテーマ)が、オリコンシングル週間チャートで3位をマーク。その後、シングルとオリジナル・アルバムをコンスタントにリリースしながら、数々のライブ・イベントに参加している。

藍井エイル

AFA 2014
↑2011年、TVアニメ『Fate/Zero』のED曲『MEMORIA』でメジャーデビュー。この2月にTVアニメ『アルドノア・ゼロ』の第2クールEDテーマ『GENESIS』をリリースしたばかり。そのパワフルなボーカルには海外のフアンも多い。

GARNiDELiA

AFA 2014
↑ボーカル・メイリアとコンポーザー・tokuの2人からなる2010年に結成されたユニット。2014年人気TVアニメ『キルラキル』の2nd OPテーマ『ambiguous』でデビュー。音楽配信サイトのランキングで首位を獲得。1月にはアルバム『Linkage Ring』をリリースした。

 
撮影はリアルな臨場感の再現が期待できる非圧縮リニアPCMサウンドや、シンプルな操作性、スタジオやステージでも邪魔にならないスリムな筐体が、ミュージシャンからも支持されているMVRを50台以上会場に持ち込んで行なわれました。

AFA 2014
↑ステージ袖から、迫力の音とパフォーマンスを捉えるMVR。

 撮影環境は多岐に渡ります。MVRをポールに取りつけてステージ袖から撮影したり、ジブアーム(カメラクレーン)に設置して高い位置から撮ったり。ターンテーブルに乗せてオートローテーション撮影、キーボードやドラムセットの間近のポジションからミュージシャンのプレイに肉薄したショット、ミュージシャンの手持ち撮影&DJによるヘッドマウント装着撮影も。そのほか、会場の観客からの目線、バルーンに取り付け会場を俯瞰撮影、車いすを用いてドリー効果を狙った移動撮影、果てはステージ上の制服姿(アニメのキャラ設定)のダンサーと同じ衣装を着た女性カメラマンによる手持ち撮影など、その機動性を活かして多様なアングルで撮影を行なっていきました。

AFA 2014
↑ポールに取り付けたMVRでステージ袖から撮影。
AFA 2014
↑MVRは小型なのでステージの背後に配置しても邪魔になりません。このあたりの小回りの良さは小型ビデオカムならではですね。
AFA 2014
↑ターンテーブルに設置してオートローテーションさせ、スムーズなパンニングを演出しました。
AFA 2014
↑小振りのジブアームにも取りつけて、大胆な動きを狙います。
AFA 2014
↑お客さんの中からの目線では、盛り上がっている空気感が伝わってきます。
AFA 2014
↑MVRは165グラムと軽量なので、バルーンに取り付けての俯瞰撮影も実現しました。

 最大の見せ場はステージ下、映画『マトリックス』で有名になったバレットタイム(別名 タイムスライス:人物がジャンプした瞬間などでストップモーションのままパンしていくカメラワーク)の手法を取り入れたところ。中央前方に20台のMVRを並列したオリジナルのカメラアレイを組んで撮影に臨みました。

AFA 2014
↑オリジナルカメラアレイにズラッと並んだMVR。ここでジャンプシーンなど、効果的な瞬間を狙います!

 そして、もうひとつのハイライトは、MVRの兄弟分であるソニーのアクションカム『HDR-AS100V』を用いた360度映像です。レンズを改造した4台のアクションカムを、オリジナルリグに取り付けた360度オリジナルカメラセットを使いました。アーティストのパワフルなパフォーマンスと、熱気溢れる観客のリアクションとの一体感を、会場の全方位~360度まるごと捉えた映像で展開していくところも大きな見どころです!

AFA 2014
↑アクションカムを利用した360度オリジナルリグのセット。撮影後、ソフトで各素材をステッチングして、360度ビデオとしてコンバインしています。

 実際のビデオクリップの中では、リトルプラネット(被写体がまるで小さな惑星の上に立っているかのようにデフォルメされた360度を表わす投影法)が炸裂する映像をご覧いただくことができます。

AFA 2014
AFA 2014
AFA 2014

 また、今回はその360度映像のもうひとつの楽しみ方、ドラッグやスワイプ操作でグリグリと自由に閲覧できる『360度インタラクティブ~ショートバージョン』を用意いたしましたので、ぜひそちらも体験してみてください。

 アーティストと観客がひとつになって盛り上がるライブ会場の熱気を、その場にいるかのようなVRで体感していただければ幸いです。

AFA 2014
↑画面下のボタンから設定や、投影スタイルを変えることができます。なお、デバイスや環境によっては、スムーズにご覧いただけない場合があります。また、映像はアクションカムで撮影しておりますが、音声は別素材です。

 なお、AFA 2014のライブ映像はYouTubeのソニー Music Video Recorderチャンネルにて公開中です。以下からご覧ください。

LiSA - “Rising Hope”

↑テレビアニメ『魔法科高校の劣等生』のオープニングテーマ『Rising Hope』を収録。

LiSA - “crossing field”

↑テレビアニメ『ソードアート・オンライン』アインクラッド編のオープニングテーマ『crossing field』を収録。

fripSide - “only my railgun”

↑テレビアニメ『とある科学の超電磁砲』のオープニングテーマ『only my railgun』を収録。

fripSide - “black bullet”

↑テレビアニメ『ブラック・ブレット』のオープニングテーマ『black bullet』を収録。

fripSide - “sister's noise”

↑テレビアニメ『とある科学の超電磁砲S』のオープニングテーマ『sister's noise』を収録。

藍井エイル - “IGNITE”

↑テレビアニメ『ソードアート・オンラインII』のオープニングテーマ『IGNITE』を収録。

藍井エイル - “sirius” シリウス

↑テレビアニメ『キルラキル』オープニングテーマ『シリウス』を収録。

GARNiDELiA - “grilletto”

↑テレビアニメ『魔法科高校の劣等生』2ndオープニングテーマ『grilletto』を収録。

GARNiDELiA - “ambiguous”

↑テレビアニメ『キルラキル』2ndオープニングテーマ『ambiguous』を収録。

■関連サイト
ソニー Music Video Recorder チャンネル
ソニー Music Video Recorder プレイリスト
ソニー Music Video Recorder(HDR-MV1)製品ページ
ソニー Action Cam(HDR-AS100V)製品ページ
LiSA OFFICIAL WEBSITE
fripSide OFFICIAL SITE
藍井エイル Official Website
GARNiDELiA OFFiCiAL SiTE
AFA 2014公式サイト(英語)
 

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