週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

技適有、シャッター音なしの米国版最強SIMフリーiPhone 6を現地買いする

2015年01月30日 08時30分更新

 米国では、1月6日に“SIMフリー版”のiPhone 6が発売されました。
 日本のSIMフリーiPhoneと同じ仕様のため技適マークがあり、海外版だけあってシャッター音やキャプチャー音が鳴らないという、まさに最強のiPhoneとして注目を浴びています。

米国版SIMフリーiPhone 6を試す
↑米国のアップルストアで購入したSIMフリー版のiPhone 6。技適マークあり、シャッター音なしという最強のiPhoneとの呼び声も高い。

 そこで、私も出張のついでに立ち寄るであろうアップルストアで購入してみることにしました。

■対応バンドなどは日本版と同じ、技適マークもあり

 アップルストアへ突撃する前に、まずはオンラインのアップルストアを確認。すると、たしかに“SIM-free”という選択肢が加わっています。

米国版SIMフリーiPhone 6を試す
↑iPhone 6のモデル選択画面に”SIM-free”の選択肢が登場した。価格は従来の一括購入時と同じ。

 郵便番号を入力して検索すると、出張先のホテル近隣のアップルストア店舗に在庫があるかどうかが確認できます。

米国版SIMフリーiPhone 6を試す
↑カラーや容量ごとに、店頭在庫を検索できる。

 モデル番号は日本版同様、iPhone 6が“A1586”、iPhone 6 Plusが“A1524”です。また、これらのモデルにはいわゆるGSM版とCDMA版がありますが、CDMAをサポートしており、日本のSIMフリー版と同じ仕様となっているのが嬉しい点です。

米国版SIMフリーiPhone 6を試す
↑iPhone 6は日本版と同じA1586。価格は64GBで749ドル(約8万8651円)+消費税(州によって異なる。今回はラスベガスで買ったのでネバダ州の消費税8.1%となり+約7101円)。
米国版SIMフリーiPhone 6を試す
↑外箱の裏に、CDMAのサポートが明記されている。GSM版にはここにCDMAの文字がない。
米国版SIMフリーiPhone 6を試す
↑画面上で技適マークを表示できることを確認。
米国版SIMフリーiPhone 6を試す
↑ドコモのnanoSIMカードを入れてみた。(電波状況がよくないのは撮影環境のせい)

 このような仕様により、米国版のSIMフリーiPhone 6は日本国内でも安心して利用できる端末であることが分かります。

■シャッター音、キャプチャー音は消せる

 日本版のiPhone 6は、キャリアモデルやSIMフリーモデルに限らず、仕様としてシャッター音を消すことはできません。防犯上の理由があることは理解できるものの、アプリなど回避できる方法はいくつもあるのが現状です。そもそもコンパクトデジタルカメラ製品では音を消せるのが普通なので、納得いかない部分もあります。

 カメラ撮影はともかく、画面キャプチャーを撮る際にまで音が鳴るのも、不便なところです。仕事で画面キャプチャーをしなければならない場合、静かな場所でキャプチャーするのは気が引けます。

米国版SIMフリーiPhone 6を試す
↑米国版ではシャッター音やキャプチャー音は消すことができる。ドコモのSIMを入れた状態でも問題なし。

 これに対して米国版のiPhone 6では、マナーモードにすればシャッター音とキャプチャー音は鳴りません。また、Androidスマートフォンの中には日本のキャリアのSIMカードを入れた場合のみ、音を鳴らす機種もあります。しかしiPhone 6では、こういった仕様は採り入れていないようです。

■ちなみにApple SIMには非対応

 ところで、米国といえば気になるのがApple SIMです。すでにiPad Air 2やiPad mini 3にはApple SIMが同梱した状態で売られている上に、アップルストアではApple SIMを単体で買うこともできます。

 しかしiPhone 6にApple SIMは入っていません。これは今回購入したSIMフリー版でも同様でした。

米国版SIMフリーiPhone 6を試す
↑iPhone 6にApple SIMは入っていなかった。ちなみにiPad Air 2ではSIMカードスロットに最初からApple SIMが入っている。

 また、新品のApple SIMをアクティベーションすることもできません。

米国版SIMフリーiPhone 6を試す
↑新品のApple SIMをiPhone 6に入れると不正なSIMとなる。アクティベーション済みのApple SIMが必要だ。

 Apple SIMのアクティベーションには、iPad Air 2かiPad mini 3が必要という状況は変わっていないようです。ちなみにアクティベーションし、データ通信プランを購入済みのApple SIMであれば、iPhone 6でも利用できました(この点はAndroidなども同じ)。

■米国旅行のおみやげにも最適

 2014年末には日本でSIMフリー版iPhone 6の販売が中止され、現在でも購入することができない状態が続いています。

 通常、海外端末といえば技適マークの有無や動作周波数の違いなど、国内利用には何かと障壁があるものです。しかし米国版のSIMフリーiPhone 6にはそれらの問題がなく、かつシャッター音が消せるという利点もあります。春休みの旅行など、米国を訪れた際のおみやげとしても最適ではないでしょうか。

米国版SIMフリーiPhone 6を試す
↑プロファイルを自分でインストールすれば、MVNOのSIMカード(ぷららモバイルLTEの定額無制限プラン)も問題なく使用できた。
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります