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YouTube爪楊枝事件、続く“一円玉混入”は川崎のスーパーが犯行現場

2015年01月15日 06時00分更新

文● 三上洋 編集●ACCN

 通称“爪楊枝犯”こと、人気菓子に爪楊枝を入れる様子をYouTubeにアップした人物がニュースを騒がせています。まだ捕まっておらず、さらに動画をアップするなど大胆不敵な行動に……。

【現地特報】YouTube爪楊枝混入犯人、川崎のスーパーにいた
↑14日朝、商品棚にあるお菓子に爪楊枝を混入させ、「警察に追われているので逃走する」という動画をアップ。さらに16時ごろ上の動画をアップしました。

 続いて上がった動画のタイトルは『店の商品にいたずらしてみたw3』。スーパーに入り、お菓子に1円玉を入れるという悪質なイタズラです。

 ところでこの場所、偶然にも明らかに私(三上)の知っている川崎のスーパーだったので、実際に行ってみました。

【現地特報】YouTube爪楊枝混入犯人、川崎のスーパーにいた
↑川崎駅近くにあるショッピングセンターのスーパー。入り口のつくりから天井の形まで完全に一致します。私が行ったのは14日20時半ごろですから、犯人は4時間30分ほど前、この場所にいたことになります。
【現地特報】YouTube爪楊枝混入犯人、川崎のスーパーにいた
↑お菓子売り場で「爪楊枝のときと同じように──」などと言い、緑の箱を手に取ります。
【現地特報】YouTube爪楊枝混入犯人、川崎のスーパーにいた
↑16時半ころの店の様子。緑の箱だけひとつ残らず撤去されていました。警察の捜査が始まっているはずなので、証拠として回収したのでしょうか。青、赤(同シリーズ)の商品は売っていました。
【現地特報】YouTube爪楊枝混入犯人、川崎のスーパーにいた
↑売場の棚ですが、ご覧のようにレジから見える場所なのです。そのため犯人は動画の中で、商品を手に取っていったん奥のほうへ行き、一円玉を混入させています。その場所はお風呂場用品のある棚でした。
【現地特報】YouTube爪楊枝混入犯人、川崎のスーパーにいた
↑お風呂場用品売り場はレジから見えません。ことが済むと、犯人は元の場所へお菓子を戻しに行きます。

場所を特定されることを承知で行動?

 犯人が自らアップした動画で、当然ですがこのように簡単に場所が特定できます。逃走中(?)にアップしたほかの動画も京王線沿線の駅に違いなく、「早く捕まえてくれ」と言わんばかりの行動と言えます。

 動画の中で「2011年と2013年に殺人予告の動画を上げて逮捕された」「現保護観察中で生活保護を受けている」などと言ったり(担当保護観察官を撮影した動画まで上がっている)、ほかにも万引きの様子などをアップしており、その異常性がうかがえます。これ以上悪質なイタズラを重ねる前に、出頭することを望みます。

【ITジャーナリスト・三上洋】セキュリティ・ネット事件・携帯料金が専門。テレビ・ラジオでの専門コメント多数。ITジャーナリストと称しているが、実際は“IT野次馬”であり、ツイッターやツイキャスを用い、事件現場から速報するのが趣味。

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