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PCの前でジェスチャーするだけで演奏できる『KAGURA』を体験してみた

2015年01月13日 17時00分更新

 PCの前に立って身体を動かすだけで音楽を演奏できるアプリ『KAGURA』のリリース発表会が開催された。アプリ配信は公式サイトにて、明日1月14日から開始される。

●『KAGURA』リリース発表会

KAGURA
KAGURA

 『KAGURA』は、甲子園球場のビジョン広告やマンガ『ONE PIECE』の参加型体験ゲームなどを手掛ける『しくみデザイン』が開発し、『Intel perceptual computing challenge 2013』において、グランプリに選ばれたアプリ。奥行き認識機能をもつ『インテル RealSense 3D カメラ』を利用して、身体を動きを読み取り楽器を演奏できる。

 発表会では、『KAGURA』の開発者で、しくみデザイン代表取締役の中村俊介氏とインテルの戦略事業企画部である亀井慎一朗氏が登壇し、グランプリに選ばれた理由やKAGURAの実演を踏まえたアプリの紹介が行なわれた。

KAGURA
↑しくみデザイン代表取締役 中村俊介氏。
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↑インテル 亀井慎一朗氏。

 全世界16ヵ国から約2800もの応募があった『Intel perceptual computing challenge 2013』において、『KAGURA』が選ばれた理由として亀井氏は「インテル RealSense 3D カメラの仕組みを存分に使用し、かつユーザー体験型として音楽を入れたことで、だれもが簡単に音楽を演奏可能にしたことや、奥行きを利用して演奏するにあたり、距離感をどうような方法でユーザーに伝えようと考えたとき、ある一定の距離まで手をPCに近づけると水の波紋(膜)が現れて、手を水のなかに突っ込む表現にしたことが、非常にわかりやすく高評価だった。」と語る。

KAGURA
↑手をPCに近付けると、水のなかに手を入れたときのように、波紋が現われる。この状態で、上記画像のように“グー”のジェスチャーをすると曲のテンポを上げられる。
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↑曲はジャズやおはやしなど5種類あり、リリース後も随時追加予定とのこと。
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↑“30sREC”ボタンを押して録音すれば、YouTubeやニコニコ動画へシェアが可能。
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↑PC画面にアイコンやバーが表示。バーを上下するようになぞれば音階が、アイコンのある場所を叩くと音が鳴る。

●編集部ノノもプレイしてみた

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↑なにもない空間を叩くだけで、音が鳴るのが新感覚。楽器の音やリズムは自動で調整されるので、不協和音や拍取りのタイミングがズレることはなく、演奏経験がなくてもそれなりに音楽になる。
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↑楽器のアイコンの場所を動かすときは、水中にあるものをつかむような感覚で動かす。

●開発者 中村俊介氏を突撃インタビューしてみた

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―『KAGURA』の開発をはじめたきっかけは?

中村俊介氏(以下、中村):10年以上前の学生時代に、身体を動かすアート作品として『神楽(かぐら)を制作し、そのころから“身体を動かすことで“音”や“映像”をつくりだす”ことに重点を置いていた。当時の技術では“作品レベル”止まりで一般向けリリースまではできなかったが、時が経って『インテル RealSense 3D カメラ』が登場し、『Intel perceptual computing challenge 2013』が開催され、ハードウェアの開発技術の追いついたことで、配信が可能となった。もともと、自分自身は楽器が弾けないので、“開発したい”というより“演奏したい”、そして今までにないようなものをつくりたい気持ちでつくった。

―開発に当たって苦労したことや失敗談は?

中村:大きな失敗などはなかったが、“ユーザーをどのようにして気持ち良くさせるか”、“技術的にどこまで可能か”、そして、そのふたつをアプリにどう落とし込むかを常に悩みながら開発した。結果的に水の波紋を利用して距離感をつかむ手法を取ったが、この表現に関しても、最初は“このへんに透明な膜があって……”のようなとてもアバウトなところからはじまり、プログラマーと細かいパロメーターを調整しながら徐々に詰めていった。

―受賞の決め手として『インテル RealSense 3D カメラ』の機能を存分に使用したことが挙げられたが、具体的にこだわったポイントは?

中村:『インテル RealSense 3D カメラ』は、同じ奥行き認識機能をもつ『Kinect』と比べて手のかたちを認識しやすいので、それに合わせたアプリを考えた。また、細かい部分だと、距離がPCに近くなると音が大きくなり強弱が付けられる点もこだわっている。

―手にとってほしいユーザー層は?

中村:DJツールとの連携なども考えており、そんな、ちょっとクールな人、新しいものに興味がある人に触っていただき、“なんかカッコイイ人がいるぞ!”というような話題が生まれるとうれしい。また、自分には2歳の娘がいるが、夢中になって遊んでおり、子どもと遊んでも楽しく仕上がっている。今後、マルチ要素として、複数の『KAGURA』を使った合奏なども開発を予定している。

―週アス読者に一言お願いします

中村:ぜひ、手にとって遊んでみてください!機能は一部制限されますが、『インテル RealSense 3D カメラ』非搭載PCでもWebカメラがあればプレイできます。オススメのプレイ方法は、子どもたちと遊んでも楽しいですが、部屋にこもって良い音響環境で演奏するとむちゃくちゃキモチイイので試してみてください!

●KAGURA - The Motion Perform Instrument

■関連サイト
『KAGURA』公式サイト

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