2015年01月06日16時30分

Windows情報局ななふぉ出張所

世界を驚かせたXiaomi、『Mi4』の使い勝手から見る新進気鋭メーカーの魅力

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 急激に知名度が上がっているスマートフォンメーカーが、中国のXiaomi(シャオミ)です。タブレットやスマートテレビに加え、最近では空気清浄機を発表するなど、次々と新製品を投入することでも話題になっています。

 そこで筆者も、現行のハイエンド端末である『Mi4』(3万5000円前後)を購入し、アメリカで試してみました。

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↑Xiaomiの『Mi4』。チャイナ・ユニコム向けのW-CDMA版を約3万5000円で購入した。


■iPhoneを意識したデザインだが、細部に独創性も

 Xiaomiといえば、経済誌などで“中国のアップル”と評されることもあるほど、アップルを意識している企業として知られています。

 事実、Mi4の外観は、iPhone 5や5sによく似たデザインになっており、フルHDのパネルは高精細で発色もよく、iPhoneに勝るとも劣らない美しい描画を、iPhoneよりもずっと安い価格で楽しめるのです。

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↑側面や角のデザインは、たしかにiPhoneに似ていると言わざるを得ない。

 しかしながら、実際に使っているとiPhoneを連想することはほとんどありません。『Mi4』自体は5インチのため、手のひらに収めると、iPhone 5とは異なるサイズ感を持つ端末であるとわかります。

 これは大きさ以外にも、本体背面がわずかに丸く膨らんでいるという形状が影響していると考えられます。

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↑本体背面はわずかに膨らんでおり、iPhoneと大きく異なる印象を与えている。

 この背面の丸みのおかげで、iPhoneに比べて手になじみやすい端末になっていることは間違いありません。筆者はiPhone 5sの金属的な背面がやや苦手だったため、むしろiPhoneより使用感は良いと思えるほど。

 もちろん、これはMi4の厚さをごまかすためのデザイン上の工夫かもしれませんが、結果的にXiaomiとして独自性を出そうという意図は感じられます。

 また性能面でも、3GBのRAMと2.5GHzのクアッドコアSnapdragon 801プロセッサーにより、サクサクした動作で利用できています。

 気になる通信面はというと、LTE非対応版ではあるもののW-CDMA 900/2100MHzにより欧州の多くの地域で3G通信を利用可能です。ボーダフォン・アイルランドやイタリアのプリペイドSIMも利用できました。また、W-CDMA 850MHz/1900MHzにより、米国AT&TやそのMVNOのSIMカードも利用できます。筆者は現在、米国でNet10のSIMカードを使い、AT&Tのネットワークに接続しています。

 残念だったのはカメラ性能です。ソニー製のセンサーを組み込んだ1300万画素のカメラは、晴天下の屋外など条件のいいところでは抜群の写りを得られますが、暗めの場所ではノイズが目立つ結果になりました。

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↑あえて太陽の日差しを入れてみたビーチの写真。よく雰囲気が出ている。
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↑薄暗い建物の中では、逆にノイズが目立ってしまった。

 iPhoneは、さまざまな状況下で合格点の写真を撮ることができるため、この点はXiaomiにもぜひ真似をしてほしいところです。


■MIUIはXiaomiの独自色になるか

 このようにすべてが完璧とはいえないXiaomiのMi4ですが、3万5000円前後というミドルレンジの価格帯を考えれば、恐ろしくハイスペックな端末といえるでしょう。

 ただ、このように高品質な端末を低価格で出していく戦略は長くは続かない可能性もあります。ハードウェアの製造に長けた企業は次々と現れており、第2、第3のXiaomiが誕生するのは時間の問題といえます。

 そこで、より重要になっていくのがソフトウェアです。Xiaomiの端末はAndroid標準のホーム画面ではなく、独自の“MIUI”を搭載しています。MIUIの特徴は、iOS風のデザインを取り入れつつも、AndroidのUIによく統合されており、ユーザーがカスタマイズする余地もしっかり残しているという点です。

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↑iOSを意識したデザインという印象だが、カスタマイズ性は高い。

 たとえばホーム画面を横にスクロールする際のアニメーションひとつを取っても、多数のエフェクトから選択できます。壁紙を選ぶ際にも、デフォルトのものだけでなく、オンラインのライブラリーにほかのユーザーがアップロードした壁紙を選べるのです。

 ハードウェアを洗練させるだけでなく、そこにソフトウェアを組み合わせることの重要性を理解していることが、Xiaomiの基本的な強みになっているといえるでしょう。

■2015年最大の注目はグローバル展開

 2015年1月に入ってすぐ、Xiaomiは低価格ラインの最新モデル『Redmi 2』を発表しました。

 Mi4の後継モデルとなる『Mi5』がまもなく登場するのではといった期待も高まっています。米国ラスベガスで1月6日~9日(現地時間)に開催される家電見本市CES2015では、業界アナリストによるトレンド解説において、中国で成長するナショナルブランドとして取り上げられるなど、今年も世界はXiaomiの動向に注目する可能性が高いといえるでしょう。

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↑Mi4を上回るハイスペック端末になることが期待されるMi5がCES2015でも話題に。

 Xiaomiは、この追い風に乗って、中国市場から東南アジアへ、さらにはグローバルへと進出しようとしていますが、最近になって、デザインの模倣や特許権の侵害が指摘されるなど逆風も吹き始めているようです。

 2015年は、3月にハノーバーで開催されるIT見本市、CeBIT 2015に“中国のスティーブ・ジョブズ”として報じられるCEOのレイ・ジュン氏が登壇し、大勢の前でスピーチする予定です。果たしてXiaomiがグローバル市場にどのように切り込み、進出していくのか。引き続き、目が離せない1年になりそうです。

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↑CeBITのサイトでも“中国のスティーブ・ジョブズ”との二つ名で紹介されているレイ・ジュン氏。海外戦略をどう語るか、注目だ。

■関連サイト
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山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ

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