2015年01月04日10時30分

目玉焼きだけじゃ満足できない!グラフィックボードで朝食一式を調理してみた|ジサトラアーカイブス

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 どもども、ジサトライッペイです。明けましておめでとうございます。今年も週刊アスキー/週アスPLUSをなにとぞよろしくお願いします。さて、早いもので週刊アスキーの自作PC系記事、自作虎の巻こと“ジサトラ”が始まってからもう7年以上経ちました。ジサトラは週刊アスキー本誌に自作PC増刊、アスキームックとさまざまな誌面に掲載してきました。

 そんなわけで、不定期ですが今読んでもわりとおもしろいんじゃなかなーと個人的に思う記事をちょろっとアレンジして転載していこうと思います。今回は2009年の自作PC増刊号に掲載した『GPUで朝食を!PCパーツクッキング』です。

 企画は、当時まだ自作初心者だった僕が当時の鬼デスク、カクッチさんに「昔はCPUで目玉焼きとか作るのが流行ってたそうじゃないですか~」と軽~いノリで質問したところから始まりました。「やってたね~。でも今やるとなると懐かしいけど新鮮味がね……あ、朝食一式作ってみるってのはどうよ?」とカクッチさん。というわけでこんな無茶ぶりからだいたいジサトラの企画は決まっていくのでした。

 すいません、懐かしくてついつい前置きが長くなりました。それではどうぞ。

【GPUで朝食を!PCパーツクッキング】

GPUクッキング

●150℃超えでGPUが安定する調理環境を構築

 自作好きなら、誰もが一度はトライしてみたい“CPUで目玉焼き”。調理器具の裏面にグリスをたっぷり塗り、Pentium 4(3GHz)で実験してみると、電源を入れてもWindows Vistaが起動までいかずすぐにシャットダウンしてしまいました。

 そこでCPUの代わりに『GeForce 8800GTX』を使うことに。3世代前のグラボですが、高負荷時の温度は80℃を超えるハイエンドGPU。クーラーを外し、メモリーにヒートシンクを付け、Vistaを起動。すると、約5分ほどで170℃まで達してPCが落ちました。そこで、温度の上昇率を下げようとファンの風をあてると、見事150℃台をキープ。この温度を保てれば長時間調理が可能なはず。目玉焼きだけではなく、朝食一式まるまる作ってみましょう!

こだわりの食材選び

GPUクッキング
↑合計約2300円の超豪華な朝食用食材を近くのスーパーで厳選しました。ありていに言えば、余っても僕んちで消化できるいつもの食材です。

GeForce 8800GTXはシェフの私物

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↑買った当時は8万円もした高級グラボ『GeForce 8800GTX』。無事自宅に戻ってくることを祈るばかりです。

 なお、今回のキッチン(PC環境)は以下のとおりです。

■キッチンのスペック
グラフィックボード:GeForce 8800GTX(768MB)
CPU:Pentium 4(3GHz)
マザーボード:P45チップセット搭載
メモリー:DDR2-800(1GB×2)
ストレージ:500GB HDD(SATA2) 
OS:Windows Vista Home Premium
ファン:12センチ、1400rpm

 調理器具も専用のものを用意しました。

調理器具は底面が平らなもの

GPUクッキング

大きすぎても乗らないのでダメ

GPUクッキング

 調理器具は周辺チップに干渉することなく、熱伝導率を上げるためGPUに密着させることが重要です。ステンレス製かつ底面は平らで設置面がちょうどいいサイズ(直径約7.5センチ)のものを東急ハンズで探してきました。あまり大きすぎるとコンロ(グラボ)の上に乗らないので注意です。熱伝導率がいい銅製のものは5000円以上もしたので泣く泣くあきらめました。

●食材に合わせて火力と調理器具を調整する

 調理は細やかな火力調整がキモ。食材に合わせて調理器具を変え、調理器具に合わせて温度を調整するのがシェフの腕の見せどころとなります。

インスタントコーヒー編(調理温度94℃)

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↑水と調理器具の接地面が多くなるようにコップ型を選択。94℃でコップ1杯(200cc)の水が沸騰するまで約30分かかりました。GPU温度はファンの送風なしで安定。

フタを閉めて沸騰を待つ

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↑できるだけ早く沸かせるように、熱が逃げないようにフタをしました。こうゆう工夫もGPUクッキングならではですね。

あとはマグカップに注ぐだけ

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↑94℃で沸騰を確認し、調理終了。水冷ユニットとして使えそうなぐらい安定していたのが印象的です。

 インスタントコーヒーは言ってしまえば、水を沸かしてお湯にするだけなのでかなりイージーでした。しいて言えば、調理器具がめっちゃ熱くなるなのでできれば取っ手付きのものをオススメします。お次は懐かしの目玉焼きです。

目玉焼き編(調理温度120℃)

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↑熱伝導率と出来上がりの形に配慮して幅が広い円筒型で挑戦。なお、白身が固まると熱の循環が滞って電源が落ちました。何度か再起動しつつ、20分ほどで完成。

じんわり白身が凝固していきます

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↑底面から白身がじんわり固まっていきます。固まるにつれ、OSも固まることが多くなっていきました……。

半熟の目玉焼きが完成

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↑開始20分でウェルカムセンターさえ表示されなくなったので終了。黄身はやや半熟状態。完全に偶然の産物ですが、半熟派には朗報です。

 というわけで、意外にきつかったメニューでした。気を取り直して主食のホットケーキに移りましょう(ちなみに僕は当時“パンケーキ”なんてしゃれた言葉は知りませんでした。今でも違いがよくわかってませんけど)。

ホットケーキ編(調理温度150℃)

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↑ひっくり返す作業があるので、取っ手付きの調理器具を選択。GPU温度が急激に上がり、すぐ再起動するハメに。ファンの送風で調整しつつ、約2分で500円玉よりもやや大きいものができました。

表面に気泡がプツプツ

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↑電源を入れると十数秒で生地の表面に気泡が生じて片面に火が通ります。

ひっくり返せばおいしそうなにおい

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↑片面が焼けたらひっくり返して約1分で完成。きれいなキツネ色にはならなかったのが残念です。

 「たぶんコレは失敗するだろうなぁ」とやる前から不安でしたが、火のとおりが思ったよりも早かったのでなんとかなりました。それではお待ちかねのメインディッシュ、ベーコンソテーに参りましょう。

ベーコンソテー(調理温度160℃)

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↑サッと短時間で火がとおるようにフライパンで調理。吸収する熱量が少ないため、OS起動直後にすぐ落ちます。しかし、2度目の起動であっさり完成。

一瞬で焼けるように配置するのがポイント

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↑火のとおりがよくなるように、ベーコンをぺったりと敷き詰めるように並べました。

1分で脂身がテッカテカに

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↑OSが起動するまでにパチパチという脂のはぜる音がして、1分を超えると焦げ始めました。僕はカリカリよりもジューシーなベーコンのほうが好きなのでこのへんで止めます。

いざ朝食タイム!

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インスタントコーヒー(評価:★★★★★)

 熱湯をネスカフェ『ゴールドブレンド』に注いだだけなので、普通に美味。脳が目覚めるいい香り。

目玉焼き(評価:★★★★)

 つつけば崩れる半熟の黄身がうまい。うずらではなく、食い応えがある鶏卵で挑戦して正解でした。

ホットケーキ(評価:★★)

 最低評価の星(=★)ひとつを“もはや食い物じゃない”とするならば、かろうじて食えるもさもさ感。コーヒーなしでは飲み込むのが難しいです。

ベーコンソテー(評価:★★★)

 焼き加減が絶妙でおいしいです。ややこげたのが惜しい。ベーコンと言えば、当時僕の先輩だったベーコン小林さん(今は他媒体)も「うまそー」と言ってましたね。なつかしいです。

 調理終了後、クーラーを絶妙なケアで戻したのにGeForce 8800GTXの3DMark06スコアーが急激に落ちたこと以外はおおむね満足です。なお、マネする方はいないと思いますが、グラフィックボードを分解するとサポートが受けられなくなったり、最悪壊れますので調理に挑戦する方はご注意を。

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