2014年12月17日22時30分

ミャンマー最大の都市ヤンゴンはバスもタクシーもファーウェイ推しの街だった

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 通信鎖国が続いていたミャンマーもようやく外資が参入を開始。この夏以降、3キャリアが加入者獲得の激しい戦いをしている同国では今、猛烈な勢いでスマートフォンの普及が始まっています。ところが最大の都市ヤンゴンでの光景は他のアジア各都市では見られない不思議な状況でした。ヤンゴンのスマートフォンお買いもの情報も併せてご紹介しましょう。

ヤンゴン
↑東南アジアの街並みなヤンゴン市内。

 ヤンゴンの空港から市内中心部へはタクシーで30分ほど。街中の風景は東南アジアらしく屋台が並ぶのんびりした雰囲気です。街のあちこちにはキャリアの看板も目立ちます。

ヤンゴン
↑プリペイドSIMは屋台でも買える。

 ヤンゴン空港には最大手キャリアMPTの正規代理店があり、市内の中央郵便局内のMPTの店でもプリペイドSIMカードだけなら1500チャット(約170円)で購入できます。ただどちらも品切れのこともあるようです。一方空港の観光案内所や街中の屋台では定価より高値ですがプリペイドSIMは自由に購入可能。屋台の価格はだいたいMPTが6500チャット(約750円)、オーレドー(Ooredoo)が5000チャット(約570円)、テレノール(Telenor)が4500チャット(約520円)。これとは別に通信料金が必要です。

ヤンゴン
↑プリペイドSIMは複数あったほうがいいかも。

 市内の通信環境ですが、各社3Gサービスをやっているもののエリアによっては2Gに落ちることも。また下りはそこそこ出ますが上りがかなり遅い。ツイッターに写真アップがタイムアウトしてしまうこともありました。キャリアごとにエリアのカバレッジも違うので、プリペイドSIMは複数の種類を買っておいたほうがよさそうです。個人的にはそのまま使っても10チャット/1MBでデータ通信できるオーレドーが簡単でした。5000チャット(約570円)のお金を入れれば、500MB使えるわけです。なおオーレドーとテレノールにはより割安なデータパッケージもあります。

ヤンゴン
↑ファーウェイの広告バスが走ってる。
ヤンゴン
↑こちらはVIVO。最近東南アジアでブイブイいわせてます。

 街中には各国から寄せ集めの中古バスが所狭しと走っています。日本の中古もよく見かけました。これらのバスはラッピング広告されていますが、端末メーカーの広告も目立ちます。

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↑タクシーもファーウェイの広告だ!
ヤンゴン
↑街中にもファーウェイの広告が多い?

 バスやらタクシーを眺めながらヤンゴン中心部を歩いてみると、なにやら目立つのがファーウェイの広告。平均所得を考えるとアップルの広告がないのは当然なんでしょうけど、もっとサムスン電子とかLGとかHTCの広告があるんじゃないの?と思うところ。ところがバスやタクシーはどれもが中国メーカーの広告ばかり。そして圧倒的に多いのがファーウェイ。うーむこんな都市ってほかではみたことないぞ。

ヤンゴン
↑ヤンゴンのスマホ屋通りをチェック。

 ヤンゴンのスマートフォンの状況はいったいどうなっているのか?それを知るためにまずはスマートフォンの店がずらりと並ぶLatha通りに行ってみました。通りに入るとサムスン電子の看板がいくつも目立ちますが、よーく見るとファーウェイやオッポ(OPPO)の看板もありますね。

ヤンゴン
↑オッポとファーウェイをイチオシの店。
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↑特価情報はファーウェイの機種ばかり。

 そして通りを進んでみると、中国メーカーの看板がどんどん目立ってきます。お店によっては端末の価格を店の前に出しているのですが、最も多く書かれている機種はなんとファーウェイ。このお店はほとんどファーウェイの値段を掲示しており、サムスン電子、HTCは1機種のみ。つまりヤンゴンの人たちはみんなファーウェイばっかり買っているの?

ヤンゴン
↑安くて大画面でカッコイイんだもん。

 地元の若者に持っているスマートフォンを見せてもらったところ、ファーウェイがやはり一番多いようです。理由を聞くと「画面が大きい」「価格が手ごろ」という意見がほとんど。ハイエンドモデルに比べれば機能は落ちますが、日常的に使うぶんには今や普及レベルの価格の製品でも十分ですから納得です。それに中国メーカーのスマートフォンもデザインは良くなっていますしね。ヤンゴンの若者の「マイ・ファースト・スマートフォン」はノキアでもサムスン電子でもアップルでもなく、ファーウェイなど中国メーカーの製品になっているようです。

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↑がんばってギャラクシーを買う人も。

 ということでヤンゴンの街中で見かけるスマートフォンはファーウェイが一番多いのですが、ちょっとおしゃれした女性がサムスン電子やLGのスマートフォンを持っていることも。低価格や普及モデルでは中国系メーカーが圧倒していますが、上位モデルとなるとやはり海外勢のほうがブランド力で勝るのでしょう。

ヤンゴン
↑再びスマホ通り。VIVOの専門店あり。
ヤンゴン
↑ヤンゴンではメジャーなKENBO。

 この通りにはメーカーの専門店もあります。AVに強いビボ(VIVO)、そしてミャンマー以外ではあまり見かけないKENBOといった中国メーカーのお店は店内も綺麗で安心して買い物が出来そう。ただしクレジットカードが使える店はほぼないので現金が必要ですけどね。

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↑ようやくiPhoneやノキアを発見!?

 どこのお店も力を入れているのは中国系。こちらのお店でようやくノキアのロゴやiPhoneの張り紙を見かけましたが、このドアを見るともっと目立っているのがファーウェイにオッポ、そしてビボ。とにかくこんな調子が続くんですよ。

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↑ノーブランドや無名メーカー品も多い。

 さてどのお店でもきちんとした端末を売っていると思いきや、同じショーケースの中に無名なメーカーの製品を置いている例も多く見かけました。価格を見ると1万円前後の製品が最も人気あるようです。とにかく人々がスマートフォンを買い始めたのはこの夏から。去年までは誰もスマートフォンなんて持っていない状況だったのです。なのでお店の法としてもとにかく商品を増やすためにちょいと怪しい製品もそのまま売っているようです。

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↑続いては家電店のあるエリアへ行ってみよう。

 今度はヤンゴン中央郵便局に近い、Bo Aung Kyaw通りへ行ってみます。こちらには家電店が通りに沿っていくつか並んでいます。

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↑ソニーやLGを推している。

 このWAI YAN Electricはミャンマーにいくつかお店があるようですが、海外メーカーのスマートフォンにも力を入れています。店に入るとLGのスマホが一番目立つ位置に置いてありました。そしてスマホ通りではなかなか見かけなかったソニーのXperiaもしっかり販売しています。

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↑カードが使えるemart。

 こちらのお店、emartではクレジットカードの支払いに対応しています。ヤンゴン市内ではとても珍しい貴重な存在です。ビザとマスターカードが使えるので欲しいものがあったら即座に買えちゃいますね。でもスマートフォンとタブレットはサムスン電子とアップルのみしか取り扱いなし。しかもiPhoneは在庫はなしという状況でした。

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↑個人商店のようなお店もあり。

 実は立派なチェーン店のような家電店はこの2店舗くらいで、あとは個人商店のような家電屋さんが並びます。そのうちのいくつかの店ではスマートフォンも販売していました。とはいえ英語が通じない店もあるなど、このエリアはローカル向けの店も多いようです。

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↑ようやく発見、サムスンストア。
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↑店内は他国と同様、最新モデルが並ぶ。

 そしてようやくサムスン電子のお店を発見しました。店内に入るとテーブルの上には最新モデルが綺麗に陳列されています。CDMAモデルもあるのがちょっと面白いところ。

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↑メインストリートも十分楽しい。
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↑この手の屋台のスマホは注意。

 ヤンゴンでは今回紹介したこの2つの通りにスマートフォン屋が集まっています。でも中心部のメインストリートであるMaha Bandula通りを歩くだけでもSIM屋台やスマートフォン屋台が多数あって十分楽しめますよ。なお路上の屋台で売っているスマートフォンはパチものが多いので「Xperiaがこんなに安い!」なんて勘違いしちゃだめよ(笑)。

ヤンゴン
↑観光も忘れてはいけません。

 ところでヤンゴンには世界遺産級の観光名所も多く、シュエダゴン・パゴダはぜひ訪問したいものです。筆者が訪問時は残念ながら修復工事中でしたがその美しさと迫力はなかなかのものです。

ヤンゴン
↑他の都市とは違う面白さがいっぱい。

 ミャンマーは入国ビザもオンラインで取得可能、周辺国からLCCも飛んでいるなど訪問もしやすくなっています。外国人でも自由にプリペイドSIMが買えるようになった今、東南アジアの他の都市では味わえない不思議な体験をしにヤンゴンへ行ってみてはいかがでしょうか?

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