2014年11月27日07時00分

香港はプリペイドSIMがガムと同じくらいすぐに買える!まさに“お祭り”状態

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 日本でも増えてきているSIMフリースマートフォン。筆者の居住する香港ではSIMロック端末がないため、キャリアであろうともどこで買ってもすべてがSIMフリー。そのため海外旅行に行く際は、現地でプリペイドSIMを買って入れ替える人も多数います。でも現地でSIMを買うのも大変なこともあります。そんな人のために香港ではキャリア自らが海外用のプリペイドSIMを販売中。各社の競争が激しくなってきています。もちろんこれらの香港キャリアのSIMは身分証明書の提示も不要で誰もが購入可能。日本人でも通販などを使って入手することが可能です。

香港SIM
↑現地プリペイドSIM購入も一筋縄でいかなかったり。

 海外に飛び立ち、現地空港に到着してからさてプリペイドSIMを買おう!と思ったらカウンターが長蛇の列だったり、店員さんが休憩中でいなかったり、あるいはなぜかカウンターが閉鎖中、なんてこともたまにあります。またツアーなどで空港で集合しなくてはならないときなど、SIMを買っている余裕もありません。最近では海外各国・地域向けのレンタルルーターが安いのでそれを使うのが手軽でいいでしょう。でもSIMフリースマートフォンを持っているのなら、やはり現地のプリペイドSIMを入れて使ってみたいもの。

香港SIM
↑香港キャリアは常に新サービスを模索。

 人口700万の都市国家香港、今年になってキャリア再編もあり現在はMNO(携帯キャリア)が4社となりました。それでも人口当たりのキャリアの数は多いほうですし、それに加えてMVNOキャリアも多数。もはや国内での競争は厳しいために、各社海外サービスにも目を向け始めているのです。ちなみに日本でもおなじみの海外1日データ定額は香港でも各社導入済み。それよりも安く、ということで今年になって激しく盛り上がっているのが海外用プリペイドSIMなのです。

香港SIM
↑ラインアップ最多のチャイナユニコム香港。

 海外用プリペイドSIMは、もともとはMVNOキャリアのチャイナユニコム香港が販売を開始しました。同社は中国の大手キャリアですが香港ではMVNOで事業展開中。ラインアップも中国大陸、台湾、日本、韓国そしてヨーロッパと多く、割引キャンペーンもたまにやっているのでローミング利用よりも安く使うことも可能。面白いのはタイ用のSIMは現地のタイのキャリア、DTACの旅行者用プリペイドSIMをそのまま販売。現地で買うより若干高いものの、それでも到着前に買えるのは便利です。

香港SIM
↑ヨーロッパ用は安ければ使いたい。

 チャイナユニコム香港のプリペイドSIMの中でも、こちらのヨーロッパ用は588香港ドル(約8940円)で1カ月500MBが利用可能。対象となる国はヨーロッパの33カ国で、国を跨いで移動しても使えます。容量がやや少ないので最小限の利用に留まるかもしれませんが、複数カ国を旅する人には便利そう。価格が半額くらいだとヨーロッパ出張時の予備回線用にも持っていきたいところです。

香港SIM
↑シンガポールの1人3枚規制対策ならこちらが便利。

 香港では中国キャリアのもう1社が親会社である、チャイナモバイル香港も営業しています。こちらも今年になって次々に海外用プリペイドSIMを用意。最新のシンガポール用SIMは288香港ドル(約4380円)で連続5日間5GBが利用可能。ただし回線は3Gのみ。この価格はシンガポールの現地キャリア、たとえばM1の18シンガポールドル(約1630円)で3Gで連続5日定額、あるいはLTEで1GB-30日よりも割高。ところがシンガポールは1つの身分証明書でプリペイドSIMは3枚までしか買えません。そのため過去に3枚買ってしまった人は現地で追加購入できないのです(キャリアの店で過去の登録から再購入する必要あり)。チャイナモバイル香港のこのプリペイドSIMなら登録もいらないので、シンガポールへよく行く人は予備に持っておくとよさそうです。

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↑韓国用SIMも2社で使い勝手が異なる。

 韓国用のプリペイドSIMも両社が販売していますが、使い勝手は大きく異なっています。チャイナモバイル香港のSIMは現地でそのままスマートフォンに入れれば利用できます。これに対してチャイナユニコム香港のSIMは、韓国現地のプリペイドSIMであるEG SIMを自社パッケージに入れて売っているだけのもの。そのため専用登録ページからの登録が必要で、パスポートの写真のアップロードも必要などちょっと面倒。事前登録もできるそうなのですが筆者が以前試したときはうまくいきませんでした。ということで、韓国へ行くなら288香港ドルで5GB、連続7日間使えるチャイナモバイル香港のSIMがよさそう。

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↑アジア周遊タイプもセブンイレブンで発売。

 これら特定国向けプリペイドSIMとは違い、複数国対応なアジア向けSIMも最近発売になりました。まずは香港のセブンイレブンがMVNO事業で販売しているAPACローミングSIM。価格は198香港ドル(約3010円)で、中国、マカオ、台湾、韓国、マレーシア、シンガポール、タイ、日本で連続5日間500MBが利用可能というもの。利用量が足りなければ40香港ドル(約610円)-100MB-1日で追加も可能です。マレーシアとシンガポール間や、マカオと中国を行き来するって人に便利でしょう。

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↑アジア6カ国使い放題のSIMも。

 一方、こちらはハチソンが販売するアジア6カ国定額プリペイドSIM。248香港ドル(約3770円、売価は288香港ドル=約4380円)。対象国は台湾、日本、韓国、タイ、シンガポール、インドネシアとなりますが、4日間定額利用が可能です。なお周遊タイプもどちらも利用可能な回線は3Gのみ。各国でLTEが当たり前になりつつある今、LTEへの対応を早急にお願いしたいものです。

香港SIM
↑プリペイドSIMはガムやキャンディー感覚で売ってる。

 ちなみにこのパッケージ、コンビニで売っているキャンディーのような感じですね。香港ではそもそもコンビニでもSIMが買えるので店頭にもぶら下げられるようにしているのでしょう。またハチソンは中国&マカオ68香港ドル(約1030円、売価は98香港ドル=約1490円)で3日間150MBというプリペイドSIMも販売。上のアジアSIMとこの中国マカオSIMはそれぞれ料金を追加すると中国マカオ、アジア6カ国での利用も可能です。

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↑日本でも海外SIMが買えるようになりそう。

 都市国家である香港は海外出張や海外旅行が当たり前。なので海外用のプリペイドSIMの需要も高いのです。日本では最近になりLCCが増えたことで海外旅行へ行く人も増加していますが、まだまだ現地でプリペイドSIMを買って、という人は多くないでしょう。ですが来年になって日本でもSIMロック解除が義務付けられ、SIMフリーとなる端末が増えるようになれば香港のように海外用のプリペイドSIMを売る業者が出てきたり、あるいはキャリアが販売するようになるかも。あるいは国際ローミングが出来ない日本のMVNOキャリアが、香港キャリアと組んで香港のこれらのプリペイドSIMを売るようになるかもしれませんよ。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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