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テクノロジーDIYでいやされまくり ハイテクほのぼのグッズがMaker Faire Tokyo 2014に大集合

 2014年11月23、24日の2日間、“Maker Faire Tokyo 2014”が東京ビッグサイトで開催された。今年は、会場スペースも1.5倍に広くなり、インテル、オートデスク、NVIDIA、東芝など大手メーカーが多数出展。その一方で、小さな子供と一緒に楽しめるほのぼのとしたワークショップや展示が増え、従来の“ハンダの匂いが漂うギークが集まる電子部品や手作り基盤の即売会”というイメージから一変。メイカームーブメントのおかげで、すっかりMakerがメジャーになった印象だ。

 テクノロジー系DIYはより身近になり、一見ゆるっとしたアナログ感漂う展示品が多くみられた。そこで、会場で見つけた“いやし系”展示をいくつかご紹介していこう。

■ふんわりひらひらと空を舞う、手づくり飛行機
 入口付近で来場者の注目を集めていたのが、高いホールの天井付近をひらひらパタパタと舞うビニール製の飛行機。超小型飛行体研究所の制作する超軽量ラジコン機『羽ばたき飛行機』だ。3D CADと3Dプリンターによってメインパーツが出力されており、制作方法やCADデータも公開。誰にでも手軽に、ちゃんと飛ぶ精巧な羽ばたき飛行機がつくれる。

Maker Fair Tokyo 2014
Maker Fair Tokyo 2014

↑パタパタと鳥のように舞う、ラジコン操縦式の『羽ばたき飛行機』。

■味わい深い手づくり音響機器
 音楽系の展示エリアで、まったりムードを漂わせていたのが“沖縄で海を見ながらプログラミングしてたい”さんの『三線自動演奏器』。三線に耳を近づけると、ポロポロと沖縄民謡を奏でている。しかし、出展者さん自身は、三線は弾けないのだという。ではなぜ? と尋ねたところ、プログラマーとして毎夜遅くまで働く出展者さんが、酔った勢いで三線を購入。しかし、練習する暇もなく1年間放置。このままではもったいないから自動演奏するプログラムをつくったのだとか。

Maker Fair Tokyo 2014

↑自動演奏する三線を傍らに、沖縄で海を見ながらプログラミングする生活をいつか実現してほしい。

Maker Fair Tokyo 2014

↑弦を弾くための部品は、3Dプリンターで製作。

 三線のお隣のブースでは、昆虫の形をしたスピーカーアンプを展示。iPhoneなどに接続して高音質で音楽を楽しめる。

Maker Fair Tokyo 2014

↑テントウムシやバッタの形をしたスピーカーアンプ。使わないときはオブジェとしても素敵。10万円~。

■古い編み機がハイテクニット装置によみがえる!
 手づくり系女子を中心に人気を集めていたのは、写真を簡単に編みこめる手編み機『Knitting Machine Hacking』。30年近く前に主婦たちの間で流行った古い家庭用編み機。これを名古屋のモノづくり図工室“Maker Lab Nagoya”が改造。接続したPCから写真のデータを模様として転送し、そのパターンを編むことができる。ブースではワークショップを開催しており、好きなパターンと糸を選ぶだけで、15分ほどでテーブルクロスのような模様編みができあがっていた。また編み機ブームがやってくるかも。

Maker Fair Tokyo 2014
Maker Fair Tokyo 2014

↑模様のデータがPCから送られるので、ハンドルを左右に動かして編む。

■レーザー彫刻を施したお洒落“けん玉”
 日本の伝統玩具“けん玉”が今、にわかにブームらしい。子供の集中力を鍛えられるとか、老化防止にもいいのだとかで、デンマークや米国でも大人気だそう。ファブラボ関内に展示されていたデザイナー濱西さん制作の『デザインけん玉』。オリジナルの回転治具を使い、けん玉の持ち手の部分に唐草、桜、水玉などの伝統文様をレーザー彫刻で施したものだ。美しい。欲しい。

Maker Fair Tokyo 2014

↑流行のけん玉を始めるなら、美しい伝統紋様のけん玉で差をつけたい。会場では4000円で限定販売。

■自転車って、本当に素晴らしいですね
 ファブラボ浜松の今回のテーマは、“自転車”。自転車をこぐ力を動力にした『かき氷売り自転車』の展示と、バットマンのバイク『バットポット』ふうに改造した自転車の試乗を行なっていた。

Maker Fair Tokyo 2014

↑自転車をこぐと、荷台のかき氷が削れていく。この夏は実際に浜松で営業していたらしい。

Maker Fair Tokyo 2014

↑マスクとマントを付けて乗れば気分はバットマンだ。スピードは歩く程度しか出ないとか。

■テクノロジーDIY系アクセサリーいろいろ
 プリント基板やLEDのアクセサリーの即売は今年も好評。最後に、筆者が気になったアクセサリーをまとめて紹介。

Maker Fair Tokyo 2014
Maker Fair Tokyo 2014

↑JAXA公認のAR機能付き人工衛星アクセ『Satelite-U』。『だいち2号』と『はやぶさ2』のピアスやペンダントヘッド、ラベルピンを先行販売。

Maker Fair Tokyo 2014
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のらとりえさんのプリント基板のスケール(1000円)やストラップ(500円~)。

Maker Fair Tokyo 2014

でんはちゃんねるさんとSHINRYUさんの共同ブースのピカピカ光るノスタルジックなテクノ電子バッヂ。

Maker Fair Tokyo 2014

↑ハサミやニッパー、レンチ、ノギスなどのミニチュア工具のセットと単品のストラップ。ハサミは実際に切れる。(キャステムグループ

(2014年11月25日15時30分修正:初出時、羽ばたき飛行機の製作元を誤って掲載しておりました。お詫びして訂正致します)

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