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驚異の1.2億画素(13280×9184ドット)CMOS!Inter BEE 2014

2014年11月22日 06時30分更新

 幕張メッセで11月19日から21日まで開催された、音と映像と通信のプロフェッショナル展『Inter BEE 2014』(インタービー2014)、及び『[第50回]2014年国際放送機器展』。映像制作・放送関係者に向けた展示会で、近未来の映像制作機器がズラリと勢揃い。

Inter BEE 2014
↑映像制作・放送業界のメーカーが幕張メッセに一堂に会するInter BEE 2014の会場。

 特に目をひいたのは、国際展示場で行なわれていた、世界初公開となるNHKメディアテクノロジー30周年記念技術展の8K/3Dデモ。そして、ソニーの世界最大サイズとなる“12K×2K”スクリーン。ソニーの業務用4K/SXRDプロジェクター『SRX-T615』を3台使い、横12Kという超ワイド画面を実現している。業務向けの導入を前提としているInter BEEによるデモらしく、既存の映像をどう運用するかなど、バックエンド側の解説も行なわれていた。

Inter BEE 2014
↑NHKメディアテクノロジーの8K/22.2chのスーパーハイビジョンのデモ。上映は2台のJVC製SHVプロジェクターで投射し、3Dメガネで鑑賞する。
Inter BEE 2014
↑NHKメディアテクノロジーはほかにも8Kスクリーンを出展していた。

 会場内を見渡すと、カメラ、レコーダー、モニター、スイッチャー、編集ソフト、エンコーダーまでいずれも4K制作環境向けのものが多く、業界全体で本格的に4Kを進めていく流れを強く感じた。特に4K試験放送とNexTV-Fによる『Channel 4K』の拡大を受けて、実際に放送局や制作現場を支えるソリューション展示が多かった。

Inter BEE 2014
↑ソニーの4Kマスターモニターの新モデル『BVM-X300』。30インチ(4096×2160ドット)のソニー製4K有機ELを搭載し、色域は“DCP-P3”や“BT.2020”もカバー。HDRによる明暗差も正確に再現する。価格は335万円。さすが業務用。
Inter BEE 2014
↑美術館やCG制作現場などでの利用を想定している超短焦点4Kプロジェクター。短距離用のレーザー光源を採用し、わずか17センチの短距離で147インチの超大画面を投影できる。
Inter BEE 2014
↑4K放送に必要なH.265/HEVCエンコーダーも各社から出展がズラリ。ソフトウェアの製品は実時間の30倍近いエンコード時間がかかるなか、NECは4K放送向けに4K/60pのリアルタイムハードウェアエンコーダーをデモ。
Inter BEE 2014
↑4Kカメラは各社展示。初披露の製品としてJVCの4K対応Super 35㎜イメージセンターを採用する35㎜分離型4Kカメラシステムを参考展示。

 さて、このようにInter BEEはその性質上、映像制作、放送機材が中心で来場者のほとんども映像制作関係者で、コンシューマー向け製品はあまりない。しかし、わずかながらコンシューマーにも応用できる製品があったので紹介しよう。

Inter BEE 2014
↑キヤノンブースでは1.2億画素(13280×9184ドット)CMOSセンサーのデモが行なわれていた。フルHDの60倍の面積で撮影して、フルHDで切り出したり自由にデジタルズームできるなど利便性をアピール。
Inter BEE 2014
↑CEATECの週アスブースでも活躍したCerevoの『LiveShell.PRO』の上位機で、フルHD配信対応の参考出展品『LiveShell.PRO+』。HDMI入力とネット接続のみでUstreamやYouTube、ニコニコ動画などに配信できる手軽さはそのままに画質が向上しているという。価格は未定。

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