2014年11月06日21時30分

飲食店の予約にiPadアプリ革命 IT流おもてなしを可能にするトレタの中村仁代表に直撃

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 飲食業界は、ITから最も遠い業界ということをご存知でしょうか?

 予約の電話を受けたら、台帳の空いている時間を探して予約を書き込む、どの時間帯が空いているかを探して調整も必要……電話を受けただけでは、初めてのお客さんか常連さんかもベテラン店員でないとわからない。そんなアナログな店舗内作業をITで解決してくれるのが、飲食店向けのiPadアプリ用アプリ『トレタ』です。顧客管理と予約スケジュールをひとつに集めクラウドで管理、忙しい飲食店の店員さんにも簡単でわかりやすいと評判なんです。“効率化”によって、より“おもてなし”に時間を使えるようになる話題のアプリです。

トレタ

 トレタが提供する“かんたんWeb予約システム”の対応店舗では、専用サイト上でお客さんが簡単に予約をすることができます。予約情報がクラウドにあがっているから空いている日時がすぐにわかり、電話予約がめんどうなわたしにもぴったり!

 今回は、IT業界の人にはおなじみ東京・六本木の“豚組 しゃぶ庵”など、飲食店経営経験もあるトレタの中村仁代表取締役にサービスについて聞いてきました!

トレタ

――どうして、このサービスをつくろうと思ったのでしょうか?

中村 現実として飲食店ではウェブ予約のIT化がまったく進んでいないんです。なぜならこれまで開発されてきたものが飲食店が使いこなすには難しすぎたからで、これからは普及して当たり前に使えるサービスにするための環境をつくらないといけません。『トレタ』は経営者の私自身が飲食店の現場を知っているという強みがあり、現場をわかってるからこそ役に立つものをつくれると考えています。トレタがやりたいことは3つあります。

 まずひとつ目は、“人間がやらなくてもいいことは機械にやらせる”です。例えば予約の部分など、余計な手間を減らすことでコストダウン・人手不足解消につながると思ってます。

 2つ目は“人間にしかできないことをやる”。おもてなしひとつでお店が変わります。余計な作業をしない分おもてなしに時間をかけられるため、付加価値が高められ、顧客満足度向上ができます。

 3つ目は“人間の力では不可能なことを機械の力でやる”ことです。膨大なお客様のデータを管理することにより、サプライズ・感動接客が可能になります。これは強力な差別化要因になります。トレタの目標は、“外食が豊かになれば、食文化も豊かになる”ということです。

 まだまだ多くの飲食店で、顧客管理も予約スケジュールもほとんどが紙で行なわれ、非効率の宝庫です。紙で管理している限り、リアルタイムで席が空いているかはわかりません。トレタはこの作業をタブレットに置き換えました。データをクラウドにあげると、リアルタイムにどのくらい席が空いているかがひと目でわかります。クラウドで情報共有しない限り、いつになってもウェブ予約は普及しないと思います。

――今までITが普及しなかった理由はなんでしょうか?

中村 普及しない理由は現場のリテラシーだと思います。今までも飲食店は、PC用や店舗用につくられた専用システムを使ってトライアルするものの、難しくて挫折していました。なぜなら、飲食店は若い人も多く離職率も高いため、どさっとマニュアルを渡されても研修時間もなく、せっかく覚えた人も辞めてしまったらもうどうしようもありません。システムを開発する企業は「1年も使わせれば慣れる」と言うんです。そういうことを平気で言ってしまうことが、BtoBの世界にあります。現場でPCなどを使うのはハードルが高く、定着しづらい原因だと思います。

 しかし、スマートデバイスの時代になりガラッとIT環境が変わりました。ようやく現場でも使いこなせる“タイミングがきた”と思います。いっきに普及させるために、シンプルでかんたんに使えることを大きなテーマにしています。そのため、開発チームはコンシューマー向けゲームなどをつくっていたエンジニアを多く採用しています。

 理想としては銀行のATMでお金がおろせるレベルのやさしさを考えて開発しています。予約を開始すると自動的に録音が開始され、電話を切った後にもどう応対したか確認できるようになっています。また電話番号を入れれば、過去の来店履歴がわかります。ほかにも料理のコース名や好み、アレルギーなどの情報も登録できます。予約終了後には、SMS(ショートメッセージサービス)で自動的に予約確認メールも送れます。予約を受け続けていくと、顧客台帳という形で蓄積されると同時に常連客リストにもなります。クラウドに上がっているので、すべてのスタッフで共有でき、接客に生かすことができます。

トレタ

中村 結果、コストやミス、トラブルも減らせるため、店舗の競争力が増すことにもつながります。顧客情報に登録されている日本酒が好きな人に「美味しい日本酒が入りましたよ」と、予約時にひと言伝えられる。顧客情報を持っている熟練スタッフが辞めてしまっり、休んでしまったら対応できないでは困ってしまいます。でもトレタならいつでも蓄積された情報が手に入り、店舗間の人材の異動も可能になります。わずらわしい作業から解放されると、スタッフのモチベーションもあがります。

 トレタは2013年12月の提供開始から半年で約1000店、現在は1500店を突破して、来店データも360万人を超えています。導入した店舗の継続率も高く、しっかりと使ってもらっています。今やインフラ的な役割を担いつつあります。導入店舗は、客単価5万円の高級店から大衆居酒屋まで導入して頂いてます。おかげさまで今までの解約店舗は0件です。

 また、お客様が使えるウェブ予約ページ“かんたんWeb予約システム”も提供しています。まず人数を入力。たとえば6人と入力すると、それだけで6人で予約可能な“日時”だけが出てきます。あとは個人情報を入力して、予約の通知が届けば、ウェブ予約が完了。店舗側のシステムでは、これだけでテーブルまで割り付けられ、店員も見るだけで確認できます。クラウドで管理しているからこそできていて、この仕組みを紙でやると大変なんです。

トレタ

――これからの動きについて教えてください

中村 これから先は予約の連絡に対して、高度な対応ができるようにしていきたいです。かかってきた電話番号からお客様を判断するなど、コールセンターのような機能を追加予定です。そして、飲食店予約のインフラシェア100%を取ることをまずは目標にしています。今後さらに発展して、トレタを使用することでレビューが簡単になり、予約行動から顧客心理や食に関する流行などデータを分析して、次の顧客サービスに生かすことも考えています。

 それこそが、“新しい水準のおもてなし”サービスを可能にすると思います。

“おもてなし”をするのにいちばん必要なのは“情報”。情報を共有するだけでホスピタリティーが上がります。情報なしで『お客さんの顔を覚えましょう』は無理。複数人でやっている店で、次回も同じ担当者がつくとは限りません。トレタであれば、数店舗出しているお店で、新規店に“本店の常連さん”が予約をしてくれたときも、きちんと“おもてなし”ができます。

――ありがとうございました!

飲食店の予約にiPadアプリ革命 IT流おもてなしを可能にするトレタの中村仁代表に直撃

 以前コーヒー屋さんに行ったときに「前もいらしてましたよね、ありがとうございます」と言われてとっても嬉しかったことを思い出しました。ITを駆使して、人間だからできる作業により磨きがかかるというのは素敵だなと感動しました。。。人見知りの人間としてウェブ予約も楽しみしてます!!(笑) 今日はありがとうございました。

■関連サイト
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草野 ミキ 草野 ミキ(ブロガー、ライター)
 女子大生ブロガー。1994年生まれ。高校生からIT企業のオフィス訪問/インタビューブログ“ミキ★レポ”を始める。

 

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