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話題沸騰の激安ドンキタブを入手!iPad mini3とガチで比較してみた

2014年11月06日 19時15分更新

 みなさん、こんばんは。いまは週刊アスキーの吉田でございます。さて既報のとおり、ディスカウントストア大手のドン・キホーテが、Androidタブレットを発売しました。その名は『カンタンPad』。カンタンには、税込みで6458円という激安価格の感嘆さと、カスタマイズされたホーム画面が操作しやすいという簡単さを示す、ベタベタなダブルミーニングとなっております。ちなみに個人的には、ドンキパッドと呼んでいます。

感嘆パッド

 ドンキパッドは、新宿歌舞伎町にある新宿東口本店で購入。場所柄なのか、ガラスケースの中にiPad miniなどと一緒に陳列されておりました。ちなみに、後楽園店ではレジ前などに箱積みされていたそうです。

感嘆パッド

 パッケージには『感嘆パッド』とも書いています。ちょっと恥ずかしかったので、店頭では「例のオリジナルタブレットあります?」と店員さんに聞きました。

感嘆パッド

 カンタンPadは、箱から開けるとすぐに使えるようになります。面倒なセットアップは不要です。

感嘆パッド

 本体を90度回転させると、もちろんホーム画面も回転します。液晶の品質は、最新のiPadなどと比べるとかなり見劣りします。特に、白い文字が見づらいです。

感嘆パッド

 背面はこんな感じ。ヘアラインっぽい加工が施されており、チープ感はそれほどありません。

感嘆パッド

 横向きにした場合の背面右上にスピーカーが設置されています。

感嘆パッド

 インターフェース面はこんな感じ。左下から、電源/スリープボタン、イヤフォンジャック、USB、HDMIとなっています。音量調整ボタンは用意されておらず、後述する液晶画面から操作します。ちなみに電源ボタンの左下にある穴はポートのように見えますが、ここはプラスネジで止められています。

感嘆パッド

 厚みはこんな感じ。まあまあ厚いですね。一度、床に落としてみたところ「パカッ」という音がしました。衝撃音は予想を超えるチープさでした。

感嘆パッド

 ホーム画面はこんな感じ。Android 4.4.2を搭載していますが、そんなことは微塵も感じさせないようにカスタマイズされています。

感嘆パッド

 『動画・本・写真』ボタンをタップすると、動画再生アプリとAndroid標準の『ギャラリー』アプリのほか、講談社の『コミックなび』のウェブサイトへのリンクが用意されています。

感嘆パッド

 『ショッピング』をタップすると、『お買い物』というアイコンが現れます。

感嘆パッド

 これをさらにタップすると、ウェブブラウザーが起動してなぜかAmazonのサイトが表示されます。ネットでショッピングならアマゾンつないどけばとりあえずオッケー的な?まあ、完全否定はできませんね。

感嘆パッド

 『ゲーム』をタップすると、セレクト基準がよくわからないゲームが5本表示されます。許諾の関係でしょうか?

感嘆パッド

 『インターネット』をタップすると、『検索』というボタンのみが表示されます。これをタップすると、ウェブブラウザーが起動してYahoo!のサイトに切り替わります。インターネット=Yahoo!というのも本質を突いているかもしれません。

感嘆パッド

 『ミュージック』をタップすると、『音楽』アプリだけが登録されたページに移動します。『カメラ』も同様で、Android純正の『カメラ』アプリを利用可能です。

感嘆パッド

 『アプリ一覧』をタップすると、カンタンPadにインストールされているアプリを一覧できます。アプリはプリインストールのものだけで、初期状態ではアプリを追加できません。『Google Play』アプリもありませんしね。

感嘆パッド

 ドン・キホーテの完全サポート外となりますが、ユーザーが好みのアプリをインストールできるように設定を変更することは可能です。ちょっとわかりにくいのですが、『設定』ボタンをタップして“ディスプレイ”項目を選びましょう。ここに“アプリのダウンロード”という項目があるはずです。

感嘆パッド

 この項目にチェックを付けると、先ほどのアプリ一覧画面に『Google Play』のアイコンが現れます。これでアプリをダウンロードし放題ですね。動くかどうかは別にして。

感嘆パッド

 では早速、ベンチマークアプリの『Geekbench3』をダウンロードして速度をチェックしてみましょう。CPUは、ARMアーキテクチャーの1.31GHzのデュアルコア、メモリーは489MBとなっています。

感嘆パッド

 ベンチ結果は、シングルコアのスコアが216、マルチコア(デュアルコア)のスコアが347でした。デュアルコアの性能がかなり低いですね。

感嘆パッド

 次にGeekbench 3で計測したiPad mini3のスコア。シングルコアは1369、マルチコアは2469とケタが違います。

感嘆パッド

 3D(OpenGL)の描画性能を調べられる『GFXBench』で計測してみます。かんたんPadのスコアは、OpenGL ES 2.xベースの“ティラノサウルス レックス”(オンスクリーン)が111(2.0fps)。オフスクリーンはメモリー不足で実行できませんでした。fps(フレームレート)は30fps前後ないと3Dキャラクターがカクカク動くようになってしまうので、2.0だとほぼ静止レベルかと思います。

感嘆パッド

 同様にiPad mini3でもチェックしてみました。“ティラノサウルス レックス”(オンスクリーン)の値は、1274(22.7fps)ですね。

感嘆パッド

 サイズが似通っているとはいえ、そもそもカンタンPadとiPad mini3を比較するのは間違いなんですが、期待しすぎてがっかりしないように、決して超えられない差があることは知っておきましょう。

 では、カンタンPadは使えないかといえば、ウェブとメールが中心であれば十分かもしれません。キッチンに設置して、レシピ検索用の専用端末にするなどの使い方がベストかと思います。電子書籍リーダーとしても使えそうですが、液晶パネルの品質が悪いので店頭で視認性を確認することをオススメします。

 タッチパネルの性能のせいか、ソフトウェアキーボードではSを押そうとすると下段にあるXが入力されてしまったりと慣れないとちょっと苦労します。キー入力が頻発するアプリには不向きかもしれません。

 前面に備わっている内蔵カメラの画素数は30万画素と低いですが、HDMIポートを装備しているのでテレビなどに画像を出力できるのは魅力ですね。かなり割り切った使い方をするなら、これはこれでアリかと。

●おもなスペック
ディスプレー:7インチ液晶(800×480ドット、133dpi)
CPU:1.2GHzデュアルコア
通信:WiFi 802.11b/g/n
メモリ(RAM):512MB
ストレージ:4GB
カメラ:30万画素(前面)
バッテリー:2300mAh
サイズ/重量:117(W)×10.9(D)×192(H)mm/330g

●関連サイト
ドン・キホーテ
かんたんPadプレスリリース(PDF)

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