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Oculus、キネクト デジタルコンテンツエキスポ2014で体験した未来に生きてるゲーム

2014年10月27日 16時00分更新

 デジタルコンテツ EXPO 2014(DC EXPO)が、2014年10月23日から26日に東京の日本科学未来館で開催された。今年のDC EXPOは、VRヘッドセット“Oculus Rift”を利用したサービスや、ジェスチャーや音声認識で操作できるデバイス“Kinect”など体感型のブースが満載だった。また、東京大学の“空中触覚タッチパネル”など、AR/VR時代のデジタルコンテンツに対して操作はどう変わっていくのかがテーマになっている印象をもった。

 CG制作を行なうデイジーの展示“NARIKIRI SHOWDOWN~ふははははは、見ろ!車がゴミのようだ!~”は、某対戦型格闘ゲームのボーナスステージを、Unityとキネクトを用い、実際に自分がカラダを動かして体現できるVR格闘ゲームだ。人の動きを検知して当たり判定を行ない、ポーズによって必殺技も使える。

デジタルコンテツ EXPO 2014

 当然ながら、めちゃくちゃおもしろい。デイジーの太田修司シニアCGディレクターによると、CGの会社なので効果のエフェクトなどは自信あり、このままでは公開はできないが将来的にはシステムを応用してゲームのマーケットにも挑戦してみたいという意向はあるという。ぜひ、楽しみに待ちたい。

デジタルコンテツ EXPO 2014

 東京大学 JST/ERATOの“テロミス:自由形状をした紙飛行機のデザインシステム”は、ソフトウェア上でユーザーが描画したデザインの紙飛行機を過去に登録された形状をもとに、リアルタイムで飛行状況をシミュレート表示する。設計した紙飛行機は“CNCカッター”を用いて、実際に作成できる。しっかり飛ぶかどうかは、シミュレートしだいか。会場の都合で、実際にその場で飛ばせなかったのが残念。

デジタルコンテツ EXPO 2014
デジタルコンテツ EXPO 2014

 東京工業大学大学院情報理工学研究科小池研究室の“アクアフォール ディスプレイ”は、上から落ちる水と高密度の霧によって表現される“滝ディスプレー”に情報を表示できるシステム。通常、流れ落ちる水に何かを表示させるのは難しいが、背後に高密度の霧を利用することで実現している。会場ではウィルスを空気銃で倒し、アヒルを助けるゲームを実施。助けられると水のスクリーンを突き破って、アヒルのおもちゃが現われる。

デジタルコンテツ EXPO 2014

 ソリッドレイ研究所の“オタク文化+VR技術”は、オタクに技術を与えてはいけない好例だ。3Dプロジェクター『Sight3D』を2台用いて、“生命を感じるVR(お医者さんごっこ編)”を展開していた。3Dキャラクターに聴診器を胸に当てて……鼓動を聴診器が振動で再現、声も会場に響くというという、子供も多く集まるエキスポながらなかなか直球な内容。聴診器の動きはキネクトで判定している。3Dプロジェクターを2台用いる理由は、正面と床面に表示し、より立体的に感じられるようにするためだという。

デジタルコンテツ EXPO 2014

 エクシヴィの“VR空間タッチインターフェース”は、Oculus RiftとLeap Motion Controllerを装着して、VR空間に表示された操作パネルを、タッチで操れるインターフェースだ。VR空間を散歩しながら、タッチ操作で場所をワープして移動できるという展示。Oculus Riftなどヘッドマウントディスプレーを付けているときの操作はどのようなもの使われていくのか。今後、注目していきたい領域だ。

デジタルコンテツ EXPO 2014

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