2014年10月18日16時00分

ソフトバンクのiPad miniがナビする超小型モビリティーを体験してきた

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 飛鳥時代の遺跡や寺社仏閣などが数多く残る奈良県・明日香村は、歴史と自然が豊かな村だ。その明日香村で、ITと電気自動車という最新技術を駆使した観光案内が始まる。10月11日にスタートした『MICHIMO』は、“超小型モビリティ”を使った観光案内事業で、ソフトバンクも協力して、観光客向けに新しい観光案内を提供することを目指している。

『MICHIMO』
『MICHIMO』
↑明日香村にある近鉄飛鳥駅。そのロータリーの脇に超小型モビリティ貸し出し所がある。

 MICHIMOで使われる“超小型モビリティ”は、1~2人用の乗り物で、車よりも小型で、気軽に乗って移動できることで、観光地などで活用されることが期待されており、国や地方自治体も導入を後押ししている。例えば横浜市もカーシェアリングなどで実験を行っているほか、アートの島として知られる香川県・豊島でも超小型モビリティが、点在するアート作品をめぐる足となるかどうかの実証実験が行なわれた。

 今回、明日香村に導入されたのは、この豊島の実験で利用されていたシステム。豊島では実証実験として実施されていたが、明日香村では正式なサービスとして導入。観光客に対して超小型モビリティのレンタルと観光案内用のiPadの貸し出しサービスを行う。

『MICHIMO』
↑日産の超小型モビリティ5台が貸し出され、明日香村、橿原市、高取町を走行できる。

 超小型モビリティとしては、日産自動車の『NISSAN New Mobility Concept』を採用。2人乗りの電気自動車で、1回の充電で約100km、時速80kmまで出すことができる。明日香村周辺は、観光スポット沿いの道が狭く、周辺の橿原市、高取町を含めた全周47kmのエリア内にスポットが点在している。これまでは、レンタサイクル事業を行っており、若者を中心に利用者は多かったが、スポット間の高低差もあり、高齢者ではそれも難しかった。

『MICHIMO』
↑自然豊かな飛鳥地域を超小型モビリティで走行できる。
『MICHIMO』
↑稲渕棚田は、さかが続く場所のため、自転車では少々キツイ。しかし、超小型モビリティなら楽々。

 こうした点から、超小型モビリティが最適な環境として明日香村は導入を決め、約10ヵ月でサービスインにこぎつけた。当面はプレオープンの形で、5台の超小型モビリティを貸し出す。10月下旬からはこれを9台に、今年度中に17台まで増やして、来春には本サービスとして稼働する計画だ。

『MICHIMO』
↑伝飛鳥板蓋宮跡に到着したところ。自動車のすれ違いが難しい細い道を通っていくが、超小型モビリティなら気軽に走れる。
『MICHIMO』
↑明日香村の森川裕一村長。

 事前にWeb申し込みを行っておけば、近鉄飛鳥駅前にある事業所でレンタルが行え、9~18時までの間であれば、8000円で利用できる。これには、レンタカー代に加えて充電代、一部観光スポットの駐車場代も含まれている。

『MICHIMO』
↑ユニ電の充電器。
『MICHIMO』
↑前面から充電する。

 超小型モビリティにはソフトバンク回線のiPad miniが搭載されており、クレメンテックが開発した観光アプリがインストールされている。観光地を検索してマップ上でルート案内が可能なほか、観光地に到着するとその情報を表示し、音声での解説も聞くことができる。現在は位置情報を使っているが、今後iBeaconを使って観光情報をプッシュ配信することもできるという。充電場所は2カ所だけだが、今後はこれも拡大する予定だ。

『MICHIMO』
『MICHIMO』
↑前後に並んで乗る。後部座席は少し狭いが、男性でも乗ることは可能。
『MICHIMO』
『MICHIMO』
↑iPad miniが設置され、アプリから観光情報を見たり道案内をしたりできる。GPSによる位置情報から、明日香村・橿原市・高取町のエリアから出ると警告がなる。

 明日香村の森川裕一村長は、「明日香村は"丸ごと博物館"になろうとしている」と話し、その一環としてスポットを気軽に走り回れる超小型モビリティを導入したと説明。明日香村を含めた一帯は、古都・藤原京をはじめとした飛鳥時代の遺跡や歴史ある寺社仏閣に加え、稲渕棚田でも知られている。環境負荷の少ない電気自動車である超小型モビリティが最適であり、地域振興にもつながると期待する。

『MICHIMO』
↑ドアはガルウィングタイプ。
『MICHIMO』
↑走行している超小型モビリティを背後から。一度走り出せば、滑らかに動く。EV車だが、窓がないため、走行音がダイレクトに車内に届き、決して静かとは言えないが、話ができないほどではない。

 実際に乗ってみると、やはり狭いが、コンパクトなので細い道でも走りやすいし、小回りもきくので、今回の用途にはぴったりだろう。クリープがなかったり、スター時にはアクセルを思い切り踏み込まないと走らなかったり、多少クセはあるが、運転自体はすぐに慣れる。明日香村では、長時間の歩行や自転車での移動が大変な年配者の利用を想定しているようだが、実際に乗ってみると、若いカップルの利用にも良さそう。実際、豊島の実験では、そういったカップルの利用も多かったそうだ。

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