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iPhone6とも連携!発表前に押さえておきたいOS X Yosemiteの注目機能

2014年10月16日 20時30分更新

 みなさん、こんばんは。いまは週刊アスキーの吉田でございます。Appleは、日本時間の17日深夜2時に新製品発表会を開催します。ここでは、新型のiPadやiPad miniのほか、Mac関連の発表もあると思われます。Mac関連で確実に発表されるのは、OS X Yosemite。バージョン表記でいうと10.0ですね。そこで、発表前にYosemiteの注目新機能をおさらいしておきましょう。

インターフェースの刷新

 これまではメニューバーのみだった半透明表示が、全画面で採用。Finderや各種アプリのウィンドウデザインも従来のグレー調からホワイト調に変わるので、見た目の印象はかなり異なるでしょう。ウィンドウ左上の、赤/黄/緑のボタンは、従来の「閉じる」「しまう」「最大化」から、「閉じる」「しまう」「フルスクリーン」に変わりました。これにより、従来はウィンドウ右上に用意されていた「フルスクリーン」ボタンが取り払われています。

Yosemite
Yosemite
Yosemite
Yosemite

Safari

 最も目を引くのは、URL入力欄のインターフェースの刷新でしょう。OS X Mavericksで、URL入力欄と検索欄が統合されましたが、OS X Yosemiteではさらにシンプルなインターフェースになっています。具体的には、URL/検索キーワード入力欄がより小さくなり、ウェブページの表示領域が広がりました。そのほか、開いている複数のタブを一覧表示する機能も加わります。

Yosemite

メール

 インターフェースがiOS8風に刷新されていますが、最も注目したいのは、Mail Drop機能ですね。『メール』アプリに添付したファイルを『iCloud Drive』に自動的にアップロードしてくれるので、実際のメールの送受信容量を軽減できます。1回の送信で送れる最大容量は5GBなので動画の送信もOKですね。

 受信側では、Yosemiteの『メール』アプリを使っていれば添付ファイルのように扱えますし、ほかのメールアプリやWindowsを使っているユーザーには添付ファイルのダウンロードリンクが自動的に追加されます。相手の環境に左右されずに添付ファイルを送れるわけです。

Yosemite

メッセージ

 iOS8の『メッセージ』アプリに準じた進化を遂げています。具体的には、音声のメッセージを手軽に送れるようになりました。Appleはこの機能を「Soundbite」と呼んでいます。そのほか、同じApple IDでログインしているiPhoneやiPadでもメッセージを同時に受けられます。グループチャット機能も強化されており、既存のグループ会話に新規メンバーを追加することも可能です。

Yosemite

Finder

 Finderは、Appleのオンラインストレージサービスである『iCloud Drive』を統合しました。サイドバーに同名のフォルダーが新設され、ここに保存したファイルは自動的にオンラインストレージと同期します。同期したデータは、OS X Yosemiteを搭載したほかのMac、iOS8を搭載したiPhoneやiPadなどからいつでも引き出せます。

Yosemite

AirDrop

 これまで、iOSデバイス間、Mac間のみで可能だった無線通信を経由したP2Pのファイル転送機能であるAirDropが、MacとiOSデバイス間で可能になりました。個人的には最も大きな進化だと思う機能です。

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写真

 2015年初頭に加わる予定の新アプリで、既存の『Aperture』や『iPhoto』を置き換えることになります。

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江戸東京博物館

電話

 iPhoneを充電器に接続している最中に電話が鳴っても、わざわざiPhoneで受ける必要はなくなります。同じApple IDを利用しているMac側で、iPhoneに着信した電話を受けられるのです。自宅でMacを使っている際に、作業を中断することなく電話を受けられるのが便利ですね。もちろん、iOS8を搭載したiPadでも実現可能です。

Yosemite
Yosemite

SMS

 電話だけでなく、電話番号を利用したショートメッセージ(SMS)もMacで受けられます。iPhoneを見てなかったので気がつかなかったというミスを防げますね。

Yosemite

Handoff

 OS X YosemiteとiOS8を組み合わせると、iPhoneで作業していた内容をMacへ移行できる機能。iPhoneの『メール』アプリで下書きしていた内容をMacの『メール』アプリで整形して送信という作業がシームレスになります。なにがシームレスかといいますと、Mac側で『メール』アプリを開いていなくても、iPhone側の『メール』を下書きしていれば、自動的にMac側の『メール』アプリが起動して作業を引き継いでくれるのです。

 『メール』だけでなく、『マップ』『Pages』『Numbers』『Keynote』『メッセージ』『リマインダー』『カレンダー』『連絡先』などのApple純正アプリなどもHandoffに対応しています。ちなみに、iOS8搭載のiPhoneとiPadでも同様の連携が可能です。

Yosemite

Instant Hotspot

 これまでiPhoneのモバイル回線を利用したテザリングは、iPhoneの『設定』アプリで「インターネット共有」をオンにしたあと、Macを含むほかのデバイスでiPhoneをアクセスポイントに設定という手順が踏む必要がありました。

 これがOS X YosemiteとiOS8の組み合わせになると、特に設定しなくても自動的にiPhoneのモバイル回線を利用したテザリングが可能になります。もちろん、iOS8搭載したiPhoneとiPadの組み合わせでもOK。

Yosemite

 おそらく17日未明の発表会では、iPhoneの連携機能を中心にYosemiteの新機能が披露されるはずなので、事前にこの記事を読んでおけば理解が深まることは間違いないでしょう。

 さて、16日の深夜はおなじみのメンバーでApple発表会を見ながらのニコ生が放送されますよ!放送開始は発表会が開催される1時間前の17日1時(16日25時)からです。こちらもぜひチェックしてください。

■関連リンク
Apple(ライブストリーミング配信ページ

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