10月4~5日の2日間、東京・お台場のMEGA WEB(メガウェブ)で、4回目となるタミヤRCモデル誕生40周年を記念するイベント『タミヤRCカーフェスティバル』が開催されました。
5日には、タミヤの1/10RCカー『ネオマイティフロッグ』(9720円)を使った、ワンメイクのメディア対抗レース第4戦も実施。大型で非常に強い台風18号が迫る悪天候の中、週アスいちのRCバカであるこの男が出撃!
“雨ニモマケズ、風ニモマケズ、メディア対抗レースニモマケナイ、サウイフRCカーレーサーニ、オレハナリタイ”と背中で語る、嵐を呼ぶ男・アカザーさんです。
今回は、過去3戦を盛り上げてきた“タミヤRCカーフェスティバル・メディア対抗レース四天王”の一人、乗り物とホビーのブログメディア『ワンダードライビング』(以下ワンドラ)の野間恒毅編集長が、F1取材のため欠場。残りの3選手、アカザーさん、ワンドラの茂手木達也選手、『グッズプレス』の大竹良選手が参戦しました。
ワンドラの期待を一身に背負った茂手木選手(写真中央)は、今回新たな秘密兵器を投入。
この日のために、“はてな けんきうしょ”の世良公哉所長・主席けんきう員(写真右)を、遠路はるばる山形県から呼び寄せ、『TLS-01 テレメトリーロガーシステム』(三和電子機器製 2万7000円)を搭載。これは走行中のRCのスロットル開度やステアリングの切れ角といったデータを記録して、モニターで確認できるアイテムです。
しかし、マシンの速さには全く関係ありません。その遊び心には感心しますが、以前のレースで野間選手が車載映像を撮るために搭載した小型カメラ(GoPro)といい、ワンドラチームは本当に勝つ気があるのでしょうか?(笑)
そうこうしているうちに前回優勝したグッズプレスの大竹選手が会場入り。今年は様々なRCカーレースで顔を合わせてきた両雄。すっかり打ち解けて和気あいあい……という様に見えますが、実際は激しい“口ラジコン”(口頭で相手を牽制するラジコンテクニック)が繰り広げられていました。
というか、アカザーさんが一方的に「アンタが前回勝ったのは、そのマシンのおかげだという事を忘れるな!」と口ラジコンを仕掛け、大竹選手はただただ苦笑い。
確かにアカザーさんが言うように、前回の大竹選手優勝の陰には優秀なメカニックによるマシンセッティングがありました。大竹選手の友人であり学研でRCムックの編集も手がける井澤利昭メカニック(写真左)です。
井澤メカニックは、アカザーさんとも旧知の仲。RCカーレーサーとしてもアカザーさんの先輩で、このタミヤRCカーフェスティバルでは大竹選手のサポートに回り“打倒アカザー”に燃えていました。
そんな様々な人間模様が交錯した後、タミヤRCカーフェスティバル・第4回メディア対抗レースの予選がスタート。予選は4分間の周回レースで行なわれ、周回数の多い選手から順に、決勝レースの上位グリッドに並ぶことができます。今回のエントリーはこの8台。
8台で行なわれた予選は、やはりRC経験が豊富な四天王が上位を独占。ポール・ポジションは茂手木選手。2番手がアカザーさん、3番手に大竹選手が続きます。
そしていよいよ決勝レースがはじまります!
決勝は5分間の周回レースで争われ、これまでと同じく過去のメディア対抗レースの成績に応じて、ゴール後の周回数が減算されるハンデが付きます。ハンデは、過去の各レースで1位だとマイナス3周、2位がマイナス2周、3位はマイナス1周となっており、これがレースごとに累積されます。
ハンデがあるのは、もちろん四天王。確認すると、1位1回に3位2回のアカザーさんはマイナス5周。2位3回の茂手木選手はマイナス6周。1位1回に3位1回の大竹選手がマイナス4周になる計算です。
このバンデルールはタミヤ広報の山本氏曰く「ビギナーにもレースの興奮を味わってもらうためです」とのこと。ですが、本心は「アカザーさんにはそう何度も勝たせませんよ~」とのことらしいです。(笑)
ということで、白熱の決勝レースの模様は動画でご覧ください。
見事優勝したのはカーライフマガジン『driver』の兒嶋剛選手(写真中央)。堅実なドライビングでノーハンデのアドバンテージを守りきり、予選4位から初優勝を果たしました。おめでとうございます!
アカザーさんは、レース前半でクラッシュがあったものの後半で執念の追い上げを見せ3位入賞。何とかギリギリ“ホビーの帝王”の面目を保ちました。
さて、タミヤRCカーフェスティバルでは、このメディア対抗レース以外にも催し物が目白押しです。まずは、タミヤRCの生みの親である“滝博士”こと、タミヤ企画開発部・滝文人氏のトークショー。
こちらは毎回異なるテーマで行なわれ、タミヤRCの歴史を年代ごとに振り返ります。今回は「リアルアクションRC~RCのこれから~」をテーマに、2000年代のRCに関する裏話を披露。
また、先月発売された『タミヤRC 40年間の全記録』(学研パブリッシング 3240円)も紹介されました。同書には滝博士の開発裏話も載っていて「これを読むと、タミヤRCの40年の歴史がすべて分かります。
すべてのRCがいつ発売されたかもすぐに分かるので、タミヤ社員も重宝しています」とのこと。
ちなみに次回のトークショーは12月14日(日)に開催。テーマは「世界に挑戦!~レース用マシンの開発とワークスチーム活動~」の予定です。
滝博士のトークショー以外にも、一般参加者によるタミヤRCカーグランプリ(要事前登録)をはじめ、今年の新製品の実物の展示やRC体験走行会なども行なわれ、会場は熱気に包まれていました。
なお、次回の開催が最後となるタミヤRCカーフェスティバルの概要は下記のとおり。美人スタッフ達が待っていますよ~!
【タミヤRCカーフェスティバル 次回開催日】
●12月13日(土)、14日(日)
*会場は今回と同じトヨタMEGA WEB
ご家族やご友人をお誘い合わせの上、ぜひご来場くださいませ。
そして、アカザーさんのメディア対抗レースへの挑戦も、いよいよ次回が最後。第1戦以後、3戦連続3位と優勝から遠ざかっています。とくに2戦連続で後塵を拝した大竹選手への怒りはひとしおだったようで「アンタの力で勝ったんじゃねーぞ!そのマシンの性能のおかげだということを忘れんなッ!!」と、この日最後の捨てゼリフを残して会場を後にしました。
そんな、負け犬の遠吠えがキメ台詞になりつつあるアカザーさんですが、次戦に向けて何やら秘策がある様子。次は優勝して有終の美を飾り、少し早いクリスマスプレゼントをゲットできるといいですね。
写真協力:タミヤ
●タミヤ(外部リンク)
●ネオマイティフロッグ(外部リンク)
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