2014年10月15日19時00分

キャリア版iPhone6をSIMフリーにできるファクトリーアンロックをやってみた:週間リスキー

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■やっぱりSIMフリーのほうがいい!
 先月発売されたiPhone6から、SIMフリーモデルも同時に発売されたのは記憶に新しい。実際のところは、キャリアモデルのほうが納期が早かったり、旧モデルの高価下取り特典などで購入したユーザーが多かったようだ。SIMフリーモデルは明確な使用目的があるユーザーや、転売目的の某国のバイヤーに人気だったよう。

 とはいえ、SIMフリーモデルの魅力はキャリアを自由に選ばない点で、魅力的なサービスがあればキャリアを乗り換えるのがカンタン。そしてその自由度は世界規模で、海外でも現地のキャリアSIMを利用し、通信料金を格安に済ませられるのは周知の事実だ

 頻繁に海外へ渡航するユーザーならば、悩むことなくSIMフリーモデル一択なのだろうが、国内メインだとあまり魅力は感じられない。それでも、自分のiPhoneがSIMフリーだったらいいなと思ってしまう人は多いと思う。最近ではMVNOのサービスも増えてきており、ドコモ以外のキャリアユーザーからみると選択肢があるのは羨ましい限り。

ファクトリーアンロック
↑使用環境に応じてキャリアを自由に変更できるのは魅力

 現在、日本国内でもドコモやソフトバンク端末の大半はキャリアショップにて3000円を支払えばSIMロックを解除してもらえるが、iPhoneについては対象外。海外では契約後に一定期間過ぎると、iPhoneでもSIMロックを解除してもらえるキャリアもある。だが、日本ではそのようなサービスは実施されていない。しかし、諦める必要はなく、日本国内で販売されたSIMロックのあるiPhoneでも、海外と同じように解除する方法がある。それはファクトリーアンロックと呼ばれるサービスで、iPhone本体にソフトウェアやハードウェアを追加する改造を一切ほどこさずにSIMロックを解除する手法だ。

■SIMロックとアンロックの仕組み
 そもそも、iPhoneに掛けられるSIMロックの仕組みは、購入後のアクティベーション(端末の機能有効化)作業によって決定される。iPhoneに有効なSIMを挿入してアクティベーションすると、SIM内の情報とともに端末固有の認識番号(IMEI:International Mobile Equipment Identity)などがアクティベーションサーバーへ送信される。アクティベーションサーバでは、受信した情報についてサーバ内に保管された情報(アクティベーションポリシー)に基づき、iPhone側に起動許可を返信して初めてiPhoneが使用できるようになるのだが、同時にSIMロックの必要があればアクティベーションと同時にiPhoneにSIMロックを掛ける。

ファクトリーアンロック
ファクトリーアンロック
↑iPhoneを使うには、アクティベーションが必要。アクティベーションには、登録済みのApple IDとパスワードが必須。
アクティベーションとファクトリーアンロックの仕組み
ファクトリーアンロック

 キャリアで販売されているiPhoneは、キャリア側がアクティベーションサーバーへIMEIとキャリア情報を登録している。そのため、販売元のキャリアと異なるSIMを取り付けてアクティベーション作業をしても「無効なSIMカード」として受け付けてもらえないという仕組みだ。

ファクトリーアンロック
↑キャリア販売のiPhoneに、異なるキャリアのSIMを挿入してアクティベーションを進めても、アクティベーションサーバーにはじかれてしまう。

 SIMロックiPhoneに対してのSIMロック解除は、対象の端末情報とともにSIMロックが解除された旨の情報をアクティベーションサーバー側に送ってアクティベーションポリシーを更新することで実現する。そのあと、購入したキャリアと別のSIMを挿入して再度アクティベーションするとSIMフリーとして生まれ変わるのだ。

 ただ、このファクトリーアンロックサービスは日本では実施されていない。海外では、日本国内のキャリアが販売しているiPhoneに対してファクトリーアンロックサービスを提供している業者もあるが、トラブルを多いと聞く。代金だけ取られてアンロックされなかったり、返金を受け付けないなどだ。

 実際に自分も経験がある。もともと、メーカーオフィシャルなサービスでない故に、こういったトラブルに対しては泣き寝入りするしかないというのが実状だった。

 そういった疑心暗鬼渦巻くグレーな市場で注目されているのが、小龍茶館のファクトリーアンロックサービス。香港の会社だが代表は日本人の奥野氏。丁寧な対応で定評のあるサポートが受けられる。

 手元に海外出張で使いたいソフトバンクのiPhone5があったので、事前に見積もりとサービスについて問い合わせをしたうえでファクトリーアンロックを依頼してみた。以前のトラブルを思い出して少し不安になりつつも、依頼してから1週間程度で解除が完了した旨のメールを受け取った。

 メール内に書かれた指示どおり再アクティベーションしてみたところ、あっさりとSIMロック解除に成功。ドコモのSIMも問題なく使えるようになった。もちろん、海外で現地SIMを挿入しても問題なし。ごく普通のSIMフリーモデルと同じ動きだが、唯一サイレントモード時にシャッター音が消えない点が違っていた(使用するSIMによるらしい)。アプリなどの環境もそのままで、ストレスフリーで操作可能だ。

ファクトリーアンロック
ファクトリーアンロック
SIMアンロックが完了すると、SIMを差し替えてもすぐに切り替わる。キャリアにはできない芸当。感激!

■ファクトリーアンロックのメリットまとめ

・iPhone本体を送る必要なし
・脱獄(ジェイルブレイク)など特殊な作業の必要なし
・SIMアダプターなどの別ハードウェア購入の必要なし
・特殊なアプリケーションのインストールの必要なし
・iOSのバージョンアップやリストアが従来どおり普通にできる
・iOSやベースバンドのバージョンには一切関係なくアンロック可能
・海外キャリアでは、当たり前のように提供されているサービスのためアップルの保証対象。ただし、iPhoneを修理交換した場合、日本ではiPhoneを購入したキャリアのSIMロックが掛かった状態で返却されてしまう

 なんか全然リスキーじゃない安心感。だが代表の奥野氏に話を聞いたところ、このファクトリーアンロックサービスはメーカーやキャリアの正式なサービスではないため、以下のリスクがあるという。しかし、わかっているリスクに対しては、できるだけ事前に回避できるようだ。

■ファクトリーアンロックによるリスク

・料金
実作業は外部に委託しているために料金が流動的。作業依頼前に事前見積をして、依頼者は納得をしてから依頼可能。

・作業日数
アンロックに掛かる日数は変動的(数日から数週間程度)。
何らかの事情でアンロック作業ができない場合は全額返金対応。

・アンロックの可否
キャリアのブラックリスト登録対象などでアンロック不能な場合もある。
作業依頼前の見積もりで可否をチェック。

・アンロックできる機種
機種や容量により状況が変わる場合もある。
総じて新機種、大容量モデルはなかなかアンロックされない。

・キャンセルの可否
いちど正式に依頼をした場合、依頼者側の都合でキャンセルはできない。作業者側に事情がある場合は返金対象となる。


・修理後の対応
iPhoneの修理交換で再度SIMロックが掛かってしまった場合は、アンロックサービスの保証対象外。


・ベースバンド
iPhoneのモデルによっては
ベースバンドによって使用できない国やキャリアがある。事前にiPhoneのモデル番号をよくチェックすること。iPhoneのモデルはアップル公式のページから確認可能。

 本サービスでアンロックされたiPhone5で、日本を含む4カ国で現地のSIMカードで使ってみたが、どの国のどのキャリアでもトラブルはなかった。その間にiOS8へのアップデートも実施したがアンロックの状態は維持されており、最初からSIMフリーモデルを使っているのと同じ感覚。現在はMVNOに切り替えて、便利なサブ機として活用中だ。

 気になる作業費用は現時点で下記のとおり。外部委託で特殊作業のために料金が流動的なのは先に書いたとおりなので、興味があるならまずは見積もりを依頼してみよう。決して安価はないが、iPhoneの新品や中古のSIMフリー機を買い直すよりは安い。iPhoneのSIMフリー機が必要であれば検討してみる価値があるのではないだろうか。

■ファクトリーアンロックにかかる作業費

iPhone4/4s   1万5000円~2万2000円前後
iPhone5/5s   2万4000円~3万3000円前後
iPhone6/6 Plus  3万5000円~3万8000円前後
※2014年10月現在(為替などによって変動する)

※著者および編集部は、本サービスによって発生したいかなる不具合においても一切責任を負いません。

■関連リンク
香港小龍科技有限公司(ファクトリーアンロックサービス)
Twitter @xiaolong761216

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