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ライブコンサートでiBeacon!オトク情報アプリ『B+POP』におけるシナリオとは

2014年10月03日 15時00分更新

 iBeaconに対応した街情報やイベント情報を配信するアプリ『B+POP』が9月25日にリリースされました。

iBeacon対応の街情報アプリ『B+POP』

『B+POP』

 ユーザーにオトク情報を通知するサービスB+POPは、導入する店舗やイベントの工夫次第で複数のビーコンを組み合わせた通知を簡単に実現できるということ。B+POPを提供するインフォシティの担当者はこれを“シナリオ”と呼びました。シナリオってなんかかっこいいですね。B+POPを導入しiBeaconの綿密なシナリオが組まれたイベントを取材に行ってきました。
 

iBeaconのシナリオが組まれた『ナノ』のライブイベント

 9月26日に行なわれた人気アーティスト『ナノ』のライブコンサート『Worldofstars.』の会場では、B+POPサービスを導入。

『B+POP』

 ライブ会場はお台場の『Zepp Tokyo』。夕方からの公演であるのに関わらず、昼過ぎから多くのファンが駆けつけていました

『B+POP』

 B+POPによる通知は、『Zepp Tokyo』の最寄り駅である青海に到着したタイミングで1つ目の受信があり、その後コンサートが終わって会場を出たタイミングの通知を含めて、合計7回もありました。もちろん、すべて異なる内容の通知です。

●第1の通知
 B+POPアプリをダウンロードして『Zepp Tokyo』の最寄り駅である青海に到着すると……。会場が近いことを伝える通知がありました。これは位置情報を利用したジオフェンシングによるもの。会場案内の目的があります。

●第2の通知
『Zepp Tokyo』に近づくと……、ウェルカムメッセージが届きました。これは、会場に設置されたビーコンによるiBeacon。一度しか通知されません。

『B+POP』
第1の通知
『B+POP』
第2の通知


●第3の通知
 お次は会場入り口付近のパネル。こちはビーコン端末にスマホを近づけると会場限定であるナノのアイコンがもらえます。ビーコンの設定が至近距離の“Near”になっているため、意識的にスマホをかざす必要があります。アイコンはTwitterで共有しやすいのでSNS投稿をうながす狙い。

『B+POP』
ナノのライブコンサートの会場入り口付近にB+POPのパネル。
『B+POP』
かざすと会場限定のアイコンがもらえる。

 会場ではナノの限定アイコン欲しさに、その場でアプリをダウンロードするお客さんも多く見られたということ。

『B+POP』
第3の通知(ビーコンにスマホをかざした人が対象)

 

●第4の通知
 物販所にて。ビーコンが近距離の“Immediate”の設定になっていて、売り場に近づくと通知が来る仕組みです。物販購入者特典の会場限定のナノの壁紙が配信されます。

●第5の通知
 会場内に入ると、撮影、録画は禁止といった注意事項を通知。

『B+POP』
第4の通知(物販購入者が対象)
『B+POP』
第5の通知


●第6の通知
 ライブコンサート終了後にロビーを通過すると、来場者限定のナノからのメッセージと、当日のみ再生できる動画が配信されます。サプライズ的な来場者特典。

●第7の通知
 会場を後にしたタイミングで、ジオフェンシングによるアンケートのお願いを通知。

『B+POP』
第6の通知
『B+POP』
第7の通知


 以上です。

 実際に取材に行ったとき、最寄駅に到着したときから案内やウェルカムメッセージが順次あるので、会場に近づくにつれワクワク感が高まりました。会場限定のコンテンツがもらえるというお楽しみ要素もあり、ライブコンサートのスペシャル感を盛り上げてくれます。物販購入者対象のiBeaconもあり、意識しないと全部を受信するのは難しいかもしれませんが、何気なくアプリを入れているだけで参加中のイベントに関する情報をいつの間にか受信している、というのが楽しいのかもしれません。

『B+POP』

 ナノのライブコンサートでは若い年齢層が多いためか、B+POPアプリの告知が直前だったにも関わらず高い割合でダウンロードされていたとのこと。

 iBeaconとジオフェンシングの両方を活用し、iBeaconの距離や時間を設定、さらに必要に応じて「Aのビーコンを通知した人だけにBのビーコンの通知をする」といった条件付けもできることによって、綿密に練られた複数の通知が可能なB+POP。導入側は簡易な管理システムを使用できるので、目的や工夫次第で様々なシナリオを自在に組み立てれらます。

 事業者が気軽にiBeaconを導入できる下地が徐々に出来上がっています。iBeaconを組み合わせたシナリオ型のO2Oは今後ますます増えていくかもしれませんね。

『B+POP
対応OS:iOS 7.0以降
バージョン:1.0.0
開発:インフォシティ
価格:無料
(バージョンと価格は記事掲載時のものです)

App Storeでダウンロード
AppStore アプリをダウンロード

■関連サイト
B+POP|今いる街の「お得・楽しい・便利」をスマートフォンで発見できる無料アプリ by INFOCITY

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