2014年10月12日18時00分

ソニーのVR機Project Morpheusは初代PSに近い:SCE吉田氏に聞く|Mac

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 Oculus Riftのライバルとして注目を集めている、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「Project Morpheus」。このデバイスはPlayStation 4に接続して利用する周辺機器という位置づけのVRマシンで、今年3月に米国のゲーム開発者向け会議「Game Developers Conference 2014」(GDC)にて開発されていることが明らかになった。

ソニーのVR機Project Morpheusは初代PSに近い SCE吉田氏に聞く
Project Morpheusの試作機。前面に4つ、背面に2つLEDが点灯しており、 PS4のカメラ「PlayStationCamera」で検出して、空間におけるプレイヤーの頭の位置を認識できる

 試作機の仕様は、パネルが1920×1080ドットで外部カメラによる位置トラッキングにも対応しており、Oculus Riftの第2世代開発キット(DK2)と似ている。ただし、Project Morpheusは眼鏡を着けたままでも装着しやすかったり、後ろを向いても位置トラッキングできたりと細部の使用感が異なる。純正のモーションコントローラー「PS Move」を使って、直感的に操作できる点も特徴だ。ただし現時点でSDKを提供しているのはPS4デベロッパーのみで、Oculus Riftのように誰でもアプリを作るということができないようだ。

ソニーのVR機Project Morpheusは初代PSに近い SCE吉田氏に聞く
Project Morpheusを装着するのは頭部で、ディスプレー部分はそこからぶら下がっていて前後に動かせるので、眼鏡をしていても装着しやすい。HMDとPS4の間には、コントロールボックスがある
ソニーのVR機Project Morpheusは初代PSに近い SCE吉田氏に聞く
コンテンツはUnityやUnreal Engineで制作可能。写真の「THE DEEP」では、ケージに入って深海に沈んでサメに襲われる様子を体験できる

 そんな現在鋭意開発中のProject Morpheusについて、SCEワールドワイド・スタジオ代表取締役会長の吉田修平氏に伺った。

SCE吉田氏にインタビュー

ソニーのVR機Project Morpheusは初代PSに近い SCE吉田氏に聞く

――東京ゲームショウで「Project Morpheus」がお披露目されましたが、現状「Oculus Rift」も含めVRというデバイスが盛り上がっているように感じます。手応えはいかがでしょう。

吉田氏:今のMorpheusの仕事は、初代のPlayStation(PS)を作っていたころを思い出しますね。当時、アーケードで出始めていた「リッジレーサー」などの3Dゲームが家庭用ゲーム機で遊べるようになることに興奮して、大きな可能性を感じていました。20年たったいま、VRの世界にその当時と似た期待感を覚えています。ゲームデベロッパーの方々は、その20年前から3Dに関するノウハウを積み重ねていらっしゃると思います。ですので、あとはVR用の演出やゲームデザインを学んでいただければ、いいコンテンツをそろえてMorpheusのスタートを切れると思っています。

――Morpheusのコンテンツに関してですが、現状はどんな感じでしょうか。

吉田氏:今年の5月からPS4のデベロッパーの方々に開発キットを提供して、研究してもらっている段階です。SCEはインディーズの方にも一生懸命サポートをしていますが、 Morpheusに関しては、PS4用の開発環境が必要となります。開発キットも現状予約いただいているデベロッパーの方すべてに提供ができていない状況ということもあり、インディーズの方にSDKを配布するような方法は採用していません。

ソニーのVR機Project Morpheusは初代PSに近い SCE吉田氏に聞く
PS4では、MorpheusやPS Moveなどを、ひとつのPS Cameraで検出できる。開発側にとっても操作をまとめやすいメリットがある

 ただ、UnityやUnreal EngineでOculus用のVRゲームを作っていただければ、そこからの移植は簡単です。インディーズの方は熱意もアイデアもありますので、面白いものが出てくるという期待感を持っております。SCEではインディーズの作品でも、イベントなどで評価されたものに声をかけさせていただき製品版化させていただくという流れもあります。いまからVRを体験して、ぜひ開発に加わっていただきたいですね。

――VRマシンは実際に体験してみないとその魅力がわかりにくいところもあると思いますが、プロモーション展開についてはどう考えてますか?

吉田氏:現状は、東京ゲームショウやドイツで行われた「gamescom」といった大きなイベントを活用してプロモーションしている段階です。例えば、どこかの店舗に常設して体験いただけるようになるのは、もう少し先ですね。VR市場を盛り上げたいのはやまやまですが、現状製品版の発表もまだですし、まずは開発の方々に盛り上がっていただいてVRマシンの可能性を感じてもらうのに集中すべきであると考えてます。

――ドイツのイベントでもお披露目されてますが、日本市場以外での展開は考えてますか?

吉田氏:可能性はありますね。VRの市場は世界的に盛り上がると考えてます。Morpheusに関してはPS4が必要となりますので、欧米などPS4が売れているところでの展開は考えたいですね。

――最後に、発売時期や価格帯についてですが、どうなりそうでしょうか?

吉田氏:発売時期は未定ですが、早くて来年出せればという感じです。価格に関してもまだ未定で、それ以前に最終仕様に関してもまだ決まってない状態です。より良いものを提供させていただきたいと思ってますので、期待してお待ちください。


 さて、9月29日発売のMacPeople11月号の「VR FRONTLINE」コーナーでは、Project MorpheusなどVRの最新情報を大紹介。そのほか第1特集「iPhone 6/6 Plusの全貌」では、新型iPhoneのハードウェアや新機能、iOS8の利用ガイド、さらにはApple Watch、Apple Payといったアップルの新ビジネスまで、100ページ近い大ボリュームで紹介あいているので、こちらも注目だ。

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 また、第2特集の「サーバーアプリを作ろう」では、手軽にサーバーを導入できる「MBaaS」サービスについて解説。サーバー選びの基本からサービス徹底比較、いますぐ始められるサーバー実装入門まで盛りだくさんの内容でお届け。そのほか「3時間でUnity」「Cocos2d-xプログラミング講座」などのアプリ開発者のための連載もあるので、お楽しみに。

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