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Apple Watchの内部構造はこんなふうに4層構造になっている!?|Mac

2014年10月03日 20時00分更新

小型ボディーに詰め込まれた最新技術

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 アップルのサイトに掲載されている紹介動画を見ると、Apple Watchの内部は、大きく分けて4層に分かれていることがうかがえます。最上位部分、つまり上面はタッチパネルを装備したモニターパネル。サファイアガラスに静電容量型タッチパネルを組み込み、Retinaディスプレイを組み合わせた構造となっています。ガラス基底部に感圧センサーが組み込まれており、マルチタッチでない代わりにタッチの強さを検知できるのが特徴です。

 その下の層は、スピーカー、リニアアクチュエーター、リチウムポリマーバッテリーで構成されていると思われます。この層の最大の特徴はリニアアクチュエーターは、アップル製品として初めて搭載されたマン・マシンインターフェースで、振動の仕方をさまざまに変えることで、着信やアラームなどの各種の通知を実現します。スピーカーはスマートフォン用としても比較的大口径なハイコンプライアンス型ダイナミックタイプで、音声通話やSiriなどの利用でも明瞭かつ十分な音量で再生できるでしょう。リチウムポリマーバッテリーは、Apple Watchのサイズから容量200〜400mAhクラスと推測されます。

 3層目は、「Apple S1」と呼ばれるこのデバイスの心臓部です。アップルがSiC(System in a Chip)と呼ぶ、複数のLSIや部品を面実装したプリント基板です。基本的にはCortexコアをベースとしたARMコアSoCを中心に、NANDフラッシュメモリーや各種コントローラーチップで構成されていると思われます。

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 そして最下層には、ワイヤレス給電の受電コイルと、心拍センサーなどの生体センサーを内蔵。この部分は非電導体で構成されており、ワイヤレス給電のコイルはNFCの無線アンテナの機能を兼ねています。生体センサーは、体温の計測や血中酸素濃度を計測する赤外線センサーと、血流変化から心拍数を読み取る緑色LEDセンサーで構成されているようです。Apple Watchの底面には4つの小さい「丸」がありますが、これは各一対の赤外線/緑色LEDのセンサーというわけですね。

 Apple Watchにはまだ不明な点も多く、価格も350ドル(約3万7000円)〜ということしかわかっていません。その全貌がわかる日まで、首を長くして待ちましょう。


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