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ARのリアルモンスターハンター実現希望 デジハリ学生のビジネスプレゼン

2014年09月22日 21時00分更新

 デジタルハリウッド大学(デジハリ)とサムライインキュベートによる、起業家発掘プログラム“Digital Hollywood Samurai Venture Summit”が2014年9月17日に開催。ベンチャー・スタートアップの支援を行なっているサムライインキュベートの指導による、デジハリの学生がチームとなって作成したビジネスアイデアの最終プレゼンテーションが行なわれた。デジタルハリウッド大学、大学院の卒業生で起業家でもある審査員5名が集まった。

Digital Hollywood Samurai Venture Summit

 グランプリに輝いたのは、すでに2014年1月に起業しているmeleapの『リアルモンスターハンター』だ。ゴーグルに装着したスマートフォンを使い、家の中などのリアルな空間にVRとARで出現するモンスターを相手に戦うというもの。スマートウォッチから腕の振りなどのジェスチャーを検知し、攻撃できるといったアイデアも楽しい。

Digital Hollywood Samurai Venture Summit

 meleapの福田浩士CEOは、「ジュラシック・パークのワンシーンのように、家の環境を使ってモンスターから逃げるのが実際にできたらスリリング」と語るとおり、実現への期待が膨らむ。また、「渋谷のスクランブル交差点にモンスターが出現」のように指令を出して、複数のユーザーでいっしょにモンスター討伐を楽しむイベントを実施したいという夢のあるアイデアも持っている。すでに、ヘッドマウント型ディスプレーを使った仮想環境でのアプリ作成はスタートしているという。審査員からは「今じゃないかもしれないが、環境もそろい正解になるタイミングまで根性勝負で続けてほしい」と支持されていた。

Digital Hollywood Samurai Venture Summit

 逆に審査員からすぐやった方が良いと言われたのが、J4Uがプレゼンした訪日外国人向けのオンラインコンシェルジュサービスだ。訪日前に外国人がどのような日本を楽しみたいか入力し、最適な旅行プランを提供、プラン中に困ったことがあればオンラインでサポートするというサービス。

Digital Hollywood Samurai Venture Summit

 そのほかにも女性との会話システムからアートを持ち歩くディスプレーバッグ、ファッションのレコメンドサービス、フリーのアニメクリエーターのために所属プロダクションをつくるなど個性豊かなサービスのプレゼンがあった。まだまだ未熟なサービスも多く、審査員からはサービスの矛盾点やビジネスモデルへのツッコミもあった。「ツッコミが入るのは口を出してみたいということがある証拠」(審査員)。1位は意外は票が割れており、「支援者や資金を提供するベンチャーキャピタルも、一人ひとりビジネススタイルの好みはばらばら、一度誰かにダメと言われても諦めないで進んでほしい」と後輩たちにエールを送っていた。

Digital Hollywood Samurai Venture Summit

 審査員は左から、CGプロダクション“フレイム”の北田能士取締役、ビートロボの浅枝大志CEO、秋田の活性化を狙う農業プロデュースなどを行なう“トラ男”の武田昌大CEO、グノシーのユーザーインターフェースなどを開発した“Goodpatch”の土屋尚史CEO、カレンダー型写真共有アプリ『my365』を開発した“シロク”の石山貴広CCO。いずれもデジタルハリウッド大学、大学院の卒業生でイベントではパネルディスカッションも行なわれた。

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