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“VAIOナシ・Xperia中心”になって初のソニープレスカンファレンスを振り返る:IFA2014

2014年09月04日 20時30分更新

 ソニーは9月3日、ベルリンにて9月5日から開催されるIFA2014に先立ち、プレスカンファレスを開催した。ソニーとしては、自社のPCブランド“VAIO”がなくなってから初となる世界規模の発表会。そこで現在の同社の柱となる製品群をあらためてアナウンスするかたちとなった。

IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑プレスカンファレンスはIFAのソニーブースで開催。昨年まではサムスンが使用していた場所だ。
IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑巨大なブースの壁面を使ってのダイナミックなプレゼン。(画像をクリックするとTHETA専用サイトで360度プレビューが可能)

 プレスカンファレンスにはまずソニーの平井一夫CEOが登壇。ソニーは“感動”をテーマに製品開発を進めており、そのなかでも同社の主力製品分野となっている、“カメラ”、“スマホ・タブレット”、“ゲーム”を紹介。

IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑最初に登壇したソニーの平井一夫CEO。
IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑平井氏がCESのプレスカンファレンスで“WOW”と23回も発言。これこそソニーが“感動”をテーマとしている証拠。
IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑カメラはコンパクトサイズながら1インチの大型センサーを搭載する『RX100 III』をプッシュ。
IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑スマホはノイズキャンセルや多彩なカメラ機能など着実に進化を遂げているとのこと。
IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑ゲームは世界市場で1000万台を突破と、PS4の販売が好調なことをアピール。

 続いてソニー・ヨーロッパの玉川勝社長が登壇し、さらに各製品についての詳細なポイントを紹介。前述の3つの柱に加えて、テレビやビデオなどの4K関連製品の充実度を解説。とくにブラジルで開催されたFIFAワールドカップ2014では、4K放送に多くのソニー製品が採用されたとのこと。

 さらにIFA2014で発表となる各種新製品が玉川氏より紹介された。

IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑光学30倍ズームのレンズスタイルカメラ『DSC-QX30』。
IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑Eマウントを備え、レンズ交換が可能な『ILECE-QX1』。
IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑さらにコンパクトで軽量となった『ActionCam mini』。
IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑世界最小最軽量のハイレゾ再生デバイスとなる新ウォークマンの『NWZ-A115』。

 さらにステージではソニーモバイルの鈴木国正CEOに登壇者が代わり、スマホ・タブレット関連の新商品が紹介された。今回発表されたのは『Xperia Z3』、『Xperia Z3 Compact』、『Xperia Z3 Tablet Compact』、『Xperia E3』の4モデル。さらにリストギアとして、ディスプレーに電子ペーパーを採用した『SmartBand Talk』と、Android Wearを採用となった『SmartWatch3』が発表された。

IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑リストバンドサイズに電子ペーパーのディスプレーを搭載した『SmartBand Talk』。
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↑コンパクト&軽量化が進み、OSもAndroid Wearとなった『SmartWatch3』。
IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑Xperiaは4機種を発表。ホワイトモデルのみ前面のベゼル部分も白を採用。E3以外は単体でのハイレゾ出力に対応している。

 最後に平井氏が再登壇し、空間体験に関する新コンセプト『Life Space UX』として、すでに発表済みの4K超短焦点プロジェクターに加え、手のひらサイズのポータブル超短焦点プロジェクターをプレスカンファレンスのトリとして紹介した。

IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑ポータブル超短焦点プロジェクターで、場所にとらわれずどこでも大画面の4K映像が楽しめるようになるとのこと。

 それぞれの製品については別途詳細にレポートした記事を参照してほしいが、全体としては、以前から進められていたソニーの各ジャンルの製品をお互いに連携させるというコンセプトが、Xperiaシリーズを中心としてさらに進化している印象。

 たとえば、Xperiaとゲームでは、PS4コントローラー用のアタッチメント『GCM10 Game Control Mount』により、スマホやタブレットの装着が可能となり、スマホやタブレットを“PS4 Remote”でPS4のディスプレーとして活用できる。

 また、Xperiaとカメラでは、WiFi連携機能で、XperiaとWiFiカメラの両方のレンズを使って同時に1枚の写真を撮影する、“Multi-camera”機能がXperiaのカメラアプリに搭載された。

IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑『GCM10 Game Control Mount』でXperia Z3をPS4のコントローラに装着。
IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑“Multi-camera”機能で、『ILECE-QX1』と『Xperia Z3』両方の画像がひとつのフレームに表示可能。

 さらに、正式開催となる5日からは、会場のソニーブースにてメガネ型のウェアラブル端末の試作機を展示する予定とのこと。続々と新製品を投入するソニーの動向に今後も注目だ。

IFA2014 ソニープレスカンファレンス
↑プレスカンファレンスでは展示がなかったが、5日からの会場ブースでメガネ型のウェアラブル端末を展示すると紹介された。
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