2014年09月03日18時00分

Unreal Engineで開発したOculus Riftアプリをチェック|Mac

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3Dゲームを開発するゲームエンジンとして知られる「Unreal Engine」は、米オキュラスVR社が開発中のVRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」にも対応している。ここでは、不動産の間取りや景観をバーチャル下見できる(株)ネクストの「Room VR」と、インディーズゲームの祭典「BitSummit2014」にてお披露目された(株)ランド・ホー制作の「PROJECT LIFE with Oculus Rift」を紹介しよう。

Room VR

 Room VRは物件のCADデータを元にCG空間を作って、Oculus Riftから間取りを体感できるデモアプリ。マンションの階数を上下させて景観の見え方を変えたり、1日の日当りの状況を確認することなどが可能だ。

Unreal Engineで開発したOculus Riftアプリをチェック
(株)ネクスト HOME’S事業本部 プロダクト開発部 リッテルラボトリーユニット 上津原 一利氏

 ユーザーはOculus Riftを被り、ゲーム用のコントローラーを操作して部屋を歩き回れる。家具を持ち上げて好きな場所に置いて配置を確認したり、窓際に移動して景観や日当りを体感することも可能。身長を上下させて、部屋の見え方もチェックできる。

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部屋に実際に住んでいるような体験ができる「Room VR」

 開発を担当した上津原一利氏によれば、特に見てほしいのは光の表現だという。もともと、Room VR は Oculus Riftに3カ月のお試し版として付属していたUnity Proで制作した。その期限が切れたタイミングで16万円のUnity Proと月額19ドルで使えるUEを比較し、安価なUE4への移行を決意。Blueprintを独学し数週間で移植した。

 「UEは初心者でもきれいにライティングできるのが魅力です。太陽も用意されたものを使えば、夕方になると勝手に夕焼けになってくれます。Unityは設定を追い込めばきれいになるんですが、習得に時間がかかってしまうので」(上津原氏)

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UEの開発画面から。簡単にライティングができるのが、魅力のひとつだ

 Oculus Riftを使ったこのデモはかなり好評とのこと。「デモを見たい」と建築会社から休日のアポが入るほど業界では話題になった。

PROJECT LIFE

 続いては、PROJECT LIFE with Oculus Rift。こちらは、もともとUnreal Engine 3で開発していた見下ろし型の2Dシューティングゲームを、Oculus Rift向けに移植したものだ。プレーヤーは生き物の体内であるVR空間を斜め上から見下ろしながら、押し寄せる微生物の敵を撃破して、自分の陣地を広げていくというゲームとなっている。

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(株)ランド・ホー 開発部 アートディレクター/チーフ 中村亮二氏(左) リードプログラマー 山野邉 博氏(右)

 「Xbox One版の『クリムゾンドラゴン』の開発でUE3を使っていました。 そのあと、時間が空いたためUEで何か作ってみようと試作したのがProject Lifeです」(プログラマー・山野邉博氏)

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3人称の視点にして 、視覚効果がうるさくないように調節したことで、VR酔いを低減した

 もともとは普通の2Dゲームだったが、Oculus Riftの新しい体験を提供することで企業をアピールできるということから、VR化して「BitSummit」に出展。移植当初は水面に顔をつけるようなイメージで、真上から見下ろす仕様だった。その後、プレーのしやすさを考えて、視線を斜め上からに変えたところ、まったく違う面白さが生まれた。その開発過程で、UEの作り込みやすさを再確認したという。

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こちらは移植前のもの。自機が画面中央に固定され、移動すると見える範囲が変わる。まったく別ものという印象

 「UEはマテリアルエディターが充実してる。ビジュアル面では、これまでプログラマーに頼んでいた作業が、UEを使うことでデザイナーだけでも完結できる。プランナーも、自分で敵の出現位置を微調整するなど、レべルデザインを追い込めます」(デザイナー・中村亮二氏)

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開発中の画面。社内のU E開発歴は3、4年ほどで、使い方は公式のコミュニティーサイトやチュートリアルで学んだ

 BitSummitの会場にはOculus Rift対応のゲームもいくつかあったが、ほかと違う面白い体験ができると好評だった。残念ながらProject Lifeは試作品とのことで販売予定はいまのところない。今後、またイべントなどに出展する可能性はあるので、見かけたらせひ体験してほしい。


 MacPeople10月号(8月29日発売)の第1特集「いまこそ知りたいUNREAL ENGINE」では、このほかにもUE4の魅力を大紹介。UEの歴史や操作ガイド、テンプレートを使った実践テクニックを紹介していますので、興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

Unreal Engineで開発したOculus Riftアプリをチェック
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