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歴代WindowsやIEをMacで使える最強仮想化環境「Parallels Desktop 10」|Mac

2014年08月20日 20時15分更新

 みなさん、こんばんは。MacPeople/週刊アスキーを絶賛兼務中の吉田でございます。さてパラレルズ㈱は8月20日、OS X用の仮想化アプリの最新版「Parallels Desktop 10 for Mac」を発表しました。アップグレード版(5300円)は本日20日から提供が開始され、新規ユーザー向けの通常版(8500円)は8月26日から全国の販売店とオンラインストア、パラレルズのウェブサイトで販売されます。なお、アップグレード版は、同製品のバージョン8もしくは9のユーザーが対象です。

Parallels Desktop 10 for Mac
Parallels Desktop 10 for Mac

 Parallels Desktop 10 for Macを購入すると、iOS/Android用アプリの「Parallels Access」の3カ月の使用権もついてきます。これを利用すると、iPadなどからMacやMac上のParallelsで稼働しているWindowsをリモート制御できます。

 また、企業向けの「Parallels Desktop for Mac Enterprise Edition」は、Microsoft System Center Configuration Manager(SCCM)用のプラグインを組み込むことで、ParallelsをインストールしているMacを、Windowsマシンと同様に検出や登録、管理ができるとのこと。

・OS X Yosemite対応
iCloud DriveやiMessages、SMSなどのテキストメッセージをWindowsと共有可能
Windows環境でのSpotlightのプレビュー
Windows環境でのQuickLook

Parallels Desktop 10 for Mac
WindowsアプリとOS Xアプリとのシームレスな連携
Parallels Desktop 10 for Mac
OS X Yosemiteの新機能である「iCloud Drive」にも対応

・パフォーマンス改善(バージョン9に比べて)
最大30%増のバッテリーライフ
スナップショットの作成が最大60%高速
Windows上のドキュメントを開く時間が最大48%高速
Office 2013の各アプリのパフォーマンスを50%改善
仮想マシンのディスク領域を自動的に圧縮

Parallels Desktop 10 for Mac
仮想環境を用途に応じた設定で利用可能
Parallels Desktop 10 for Mac
仮想ディスクの空き容量の自動圧縮にも対応

 Parallels Desktopといえば、VMware Fusionと並んで、Macの世界では定番の仮想化アプリですが、ここ数年VMware側のバージョンアップスピードは落ちており、最新OSにいち早く対応するのはParallelsだけとなっていました。

 しかもバージョン10では、パラレルズ社と米マイクロソフト社の提携により、WindowsやInternet Explorerの各種バージョンをテストできる独自の仮想環境を利用可能になっています。

Parallels Desktop 10 for Mac
米マイクロソフト社との提携によりテスト環境としてさまざまなバージョンのWindows、Internet Explorerを利用可能
Parallels Desktop 10 for Mac
テスト環境として構築されたイメージをダウンロードするので個別にセットアップやアクティベーションをする必要はなし
Parallels Desktop 10 for Mac
テスト環境として英語版のWindowsを最長90日間利用できる。なおこの試用版を製品版に切り替えることはできないので注意

 ウェブのデザイナーやアプリ開発にとっては、各バージョンIEでの挙動を手軽にチェックできるので便利ですね。なお、利用できるWindowsは特別試用版で最長90日間使えますが、それ以降は継続利用できないので注意。通常の試用版とは異なるので、ライセンス料を払うから使わせてくれといってもダメです。

 また、試用版はコンシューマー版のWindowsでエンベッド版やサーバー版は含まれていません。

 今回のバージョンアップでも、Mac上でWindowsを利用する際の操作性の改善に重点を置いた進化といえるでしょう。

●関連サイト
パラレルズ(株)
パラレルズ(株)Facebookページ


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