週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

今後注目ベンチャー1位はスペースマーケット RISING EXPO 2014開催

2014年08月12日 22時00分更新

 2014年8月8日、サイバーエージェントベンチャーズは“RISING EXPO 2014”を開催した。日本、東南アジア、韓国、中華圏から事前審査をパスした選りすぐりのベンチャー企業15社が集まり、多数のベンチャーキャピタル、個人投資家の前でプレゼンを行ないグランプリを争った。今回が第3回目の開催で「世界を変えるベンチャー」を排出すべく、過去2回にはすでにメジャーなサービスとなっているコイニーと『ツイキャス』のモイが優勝し、それぞれその後に大型の資金調達を果たしている。まさに今もっとも勢いがあり、今後が期待できるベンチャー企業ナンバーワンを決める場だ。

RISING EXPO 2014

 今回、優勝したのは『スペースマーケット』。平日昼間の結婚式場や球場お寺、お化け屋敷までユニークなスペースを1時間単位でネットで貸し借りできる、イベントや日常をおもしろくするマッチングサービスだ。サイトで空き状況確認し、申し込み、すべてオンライン上で完結できる。オーナーは空いているスペースさえあればマネタイズが可能になる。空いている部屋を一時的にシェアするマッチングサービス『Airbnb』のスペース版で、盛り上がりを見せる領域のサービス。まだ開始して3ヵ月の若いサービスで、今後の展開も楽しみだ。

RISING EXPO 2014

 重松大輔代表取締役は「スペースとコンテンツを掛け合わせて、水族館で会議、美術館で結婚式、遊園地でコンサートと、場所を変えるだけでおもしろくできる。今後は不動産会社との提携や連携し、スペースにかかわるプレーヤーを巻き込んでいきたい。今後はコールセンター、予約台帳機能、マルチデバイス、英語対応。世界中のイベントをユニークなスペースで変えていきたい」と、意気込みを語っていた。

RISING EXPO 2014

 2位は“鮮魚流通のアマゾン”と呼ばれる流通サービス『八面六臂』だ。“鮮魚×IT”をテーマに、鮮魚を中心とした食品物流の需要と供給をITで処理し、最適な物流網を展開する。独自に開発した鮮魚流通用の臂受発注システムで店舗側はiPadを使って、食品を注文できる。日本の食文化を変え、事業のポテンシャルも高く、すでに様々なビジネス系メディアでも話題になっている。

RISING EXPO 2014

 3位はインドネシアのジャカルタから参加した『VIP Plaza』。今年の2月にインドネシアでローンチし、毎月100%の成長を続けている有名ファッションブランドのフラッシュマーケティングサイト。確実に最安値で手に入るというセールを毎朝10時に開始、サイト上で買い物カートに商品を入れるとカウントダウンで20分以内に購入しないと在庫が戻ってしまうという射幸心をあおるゲーム性も備える。ビジネスモデルは新しいものではないが、インドネシアと今後、成長が見込めるマーケットでいち早くECを根付かせているだけにサービスの将来性は高そうだ。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう