週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

LINEが乗っ取られた! そのときあなたが取るべき行動と対処法とは

2014年07月12日 06時00分更新

 メッセージングアプリ『LINE』のアカウントが悪意ある第三者に乗っ取られるという事例が頻発しています。
 原因は他社から流出したアカウント情報で、ほかのサービスで使用しているメールアドレスとパスワードの組み合わせをLINEのアカウントで避けることで、未然に防ぐことは可能です。

LINE
LINEのアカウントが乗っとられた場合、自分に成りすました第三者が自分の友人に「プリペイドカードを買って」など依頼し詐欺を働く可能性があります。

 LINEでは対策として他社サービスと同じパスワードを設定しているユーザーへパスワードの変更を呼びかけています。
 しかしうっかり、パスワードを変更しないままLINEを使用し続けていて、ある日突然LINEが乗っ取られたらどうしたらいいでしょうか。

LINEが使えなくなったらPC版でログインを試す

 あるとき突然、スマホでLINEのアプリを立ち上げても使用できない状態であれば、“LINE乗っ取り”かもしれません。
 まずは、PC版のLINEを立ち上げてログインできるか確かめてみましょう。パスワードがはじかれてログインできない場合は、第三者に不正にログインされパスワードを変更されてしまったおそれがあります。
 アカウントが乗っ取られると自分から状況は見えませんが、成りすましにより自分の大切な友人に詐欺被害が及ぶ可能性があります。LINEの問題報告フォームにただちに報告しましょう。

PC版LINEでログインできないなら問題報告フォームへ

LINE

LINE 問題報告フォーム https://contact.line.me/ja/

 LINEの問題報告フォームでは、まずは返信用のメールアドレス、利用国、登録電話番号、登録メールアドレスなど、基本的な情報を入力します。

 次に、以下のような質問欄があります。

・問題が発生する直前で行なった操作について
外国の電話番号で認証を行なってないか、ほかの端末へアカウントの引継ぎを行なっていないかなど。

・利用できなくなったアカウントの情報
メールアドレス、表示名、LINE ID、機種名など。

・現在利用しているアカウントの情報
すでに新しくLINEのアカウントを作成した場合などに記入。

・保有していた有料アイテムについて
ダウンロードした有料のスタンプや着せ替えなど。

・LINEを利用したことがある電話番号、メールアドレスなどがほかにはないか

・LINEアカウントが乗っ取られたと判断した理由

 以上の質問に答えたら、フォームを送信します。

LINE

 問題報告フォームを送信すると、LINEではアカウントが不正なログインをされているかどうかを確認をします。実際に乗っ取られていた場合はアカウントを削除し、詐欺被害の拡大を防ぎます。

 残念ながらユーザーが今まで利用していたLINEのアカウントは削除となりますが、旧アカウントで利用していた電話番号で再度LINEアカウントは新設できるので、電話番号で登録していた友人とはすぐ繋がることができるでしょう。スタンプなど有料コンテンツについてもLINEの広報によると「何らかのかたちでお返しすることは可能」とのこと。

友人に報告しよう

 問題報告フォームを送信してから実際にアカウントが消えるまでは、実際にLINEのアカウントを乗っ取られた人の話によると、約2、3時間で友人のLINEから自分のアカウントが見えなくなったようです。LINEの広報によると「迅速に対応している」とのことでした。
 しかし、アカウントが消えるまでの間に友人に成りすましの魔の手が及ばないとも限りません。親しい友人、知人にはLINE以外の方法で連絡をとって、自分のLINEアカウントから呼びかけがあっても無視するように伝えておいたほうがいいかもしれません。

他社のサービスのアカウントも注意しよう

 LINEのアカウントに関しては、上記のように問題報告フォームを利用することでひとまずの決着となります。しかし、LINEのアカウントが不正にログインされたということは、自身のメールアドレスとパスワードの組み合わせがどこかから確実に流出しているということです。LINEに限らず、他社のサービスでも、同様のメールアドレスとパスワードを利用している場合は、ただちにパスワードの変更がオススメです。

 以下が主要サービスのパスワード変更手順の例になります。

アカウントを変更するには(一部サービス例)

Twitter ユーザー情報画面から右上の歯車アイコンから“設定”、“パスワード”で変更

Facebook 設定画面の右上の▼マークから“設定”、“パスワード”で変更

Yahoo! JAPAN(PC版) トップページから“登録情報”、“登録情報の確認”ページ内のパスワード変更より

Amazon(PC版) アカウントサービスページから“アカウント設定”、“パスワードを再設定する”ページより

楽天(PC版) トップページの“会員登録情報・変更”から“会員情報管理”の“登録内容の確認・変更”、“パスワード”の“登録・変更する”より

 以上、LINEのアカウントが乗っ取られたときに取るべき行動でした。
 繰り返しになりますが、LINEアカウントの不正ログインは他社サービスと同じパスワードを設定しているユーザーへパスワードの変更することで未然に防げます。パスワードを変更していない人はLINEが乗っ取られ大事な友人に被害が及ぶ前にただちに対策を取りましょう。

■関連サイト
LINE

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう