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見た目がイカしたミニITX用PCケースを3つのポイントで比べてみた

2014年06月30日 18時30分更新

 ミニITXケースが増えてきた。メーカーは小型化するために、さまざまなアプローチを行なっている。例えば、HDDベイの場所やマザーの取り付け向きが製品ごとに違っている。そもそもストレージ用のベイが無いという製品もある。

BitFenix Prodigy NVIDIA Edition
●販売元 アスク
●実売価格 1万3000円前後

20140630_miniitx

 通常モデルと違い、ケース側面にNVIDIAのロゴがプリントされている。サイズは250(W)×359(D)×404(H)ミリとミニITXケースのなかでも大型な部類だ。ベイは5インチ、3.5インチ×5、2.5インチを備える。

Corsair 250D
●販売元 リンクスインターナショナル
●実売価格 1万1000円前後

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 ケースの側面にある通気口を利用して、240ミリサイズの水冷ユニットを搭載できる。本体サイズは280(W)×345(D)×290(H)ミリ。設置面積は広めが背は低め。天面はクリアーパネルになっている。ベイは5インチ、3.5インチ×2、2.5インチ×2。

Elite 110 Cube
●発売元 クーラーマスター
●実売価格 8000円前後

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 フロントファン部を利用すれば、12センチサイズの水冷ユニットが装着可能。小型だがメッシュ構造で冷却効果は期待大。サイズは280(W)×260(D)×208(H)ミリ。ベイは3.5×3、2.5×4(3.5インチベイと排他使用)。

 上記3つはいずれも外観がしゃれており、非常に魅力的なモデルだ。しかし、いまこれらのミニITXケースを選ぶ上で、インテル9シリーズならM.2スロットが裏面にあるマザーが物理干渉しないかどうかなど、細かい点も気になる。今回は3つのポイントで比べてみた。

■チェック1:M.2背面実装マザーの物理干渉

●Prodigy NVIDIA Edition:マザーボードパネルに歪みがある

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↑マザーボードを固定するパネルが、若干凸状に曲がっている。干渉しないか心配したが、特に接触せず。

●250D:組み込み後にM.2 SSDを装着できる

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↑マザーボードパネルに空洞がある。電源ユニットを取り外せばアクセスできるので、マザーボードを外さずに済む。

●Elite 110 Cube:干渉はない

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↑M.2 SSDを装着するにはマザーを取り外す必要がある。M.2とマザーボードパネルは干渉していなかった。

■チェック2:SSD+HDD構成が可能かどうか

●Prodigy NVIDIA Edition:SSD+5台のHDDを搭載できる

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↑ケース底面にSSDを装着できる場所がある。5つの3.5インチベイはHDD用。

●250D:SSDとHDDを2台ずつ搭載可能

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↑ケース右奥に3.5インチベイと2.5インチベイを2基ずつ用意。ストレージに専用ブラケットを取り付けて、背面から抜き挿しできる。

●Elite 110 Cube:HDDは2台まで

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↑SSDを装着するとHDDは2台までとなる。ストレージの固定場所はケース側面と天面の梁にある。

■チェック3:大型クーラーの搭載難度

●Prodigy NVIDIA Edition:背の高いクーラーも安心

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↑内部の高さは約17センチ。電源はマザー下部に装着するため、内部空間を広く使える。

●250D:高さ13センチ程度まで問題なし

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↑CPUから天面まで13センチほどの空間がある。大型水冷にも対応しているほか、前面ファンを20センチ型に換装できる。

●Elite 110 Cube:水冷化を検討したい

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↑ケース上部に電源ユニットを装着できるので、CPUクーラーは高さ76ミリまで。大型クーラーの搭載は難しい。

 このほか、現在発売中の週刊アスキー特別編集『新・第4世代コアiパソコン自作』では、ミニITX以外にもゲーミング用途で使えるPCケースの比較などを行なっています。気になった人は、ぜひお手に取ってみてください。最後に、世界の山さんが個人的に見た目が気にいっているというケースも紹介します。(新・第4世代コアiパソコン自作には載っていませんが……)

XIGMATEK Nebula
●販売元 ファスト
●実売価格 1万3500円前後

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 モノリスのようなユニークな形状が超イカす、キューブ型ミニITXケース。正面から見て左下にオレンジ色の電源LEDが備えられている。サイズは260(W)×260(D)×330(H)ミリ。ベイは3.5×2、2.5×2を備える.。

 

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