ついにDevil's Canyonのコードネームで知られる、新4世代コアiシリーズのK付きモデル、Core i7-4790Kが発表されました。ソケットはLGA1150、4コア/8スレッド、キャッシュ8MBなど基本的な機能はCore i7-4770Kと同様ですが、動作クロックは定格4GHz(最大4.4GHz)と、Haswell Refreshシリーズのモデルと比べ、大幅にクロックアップされています(i7-4770Kは定格3.5GHz、最大3.9GHz)。
それもそのはずで、Devil's CanyonにはHaswell Refreshにはなかった特別な仕様が2つあります。ひとつめはCPUの裏側にはキャパシタが追加し、効率よく電力をダイに運べるように強化しました。
もうひとつはダイとヒートスプレッダーの間のTIM(Thermal Interface Material)と呼ばれる熱伝導素材には新たにNGPTIM(Next-Gneration Polymer TIM)と呼ばれるものを採用しました。これにより、液体窒素などの極冷オーバークロック時における限界値が伸びそうな予感です。ロゴマークはコードネームのとおり、悪魔っぽい見た目ですがオーバークロッカーにとっては高電圧でよくまわる超優良個体の可能性が高い天使のような存在になるやもしれません。
インテルによればCore i7-4790Kは5~6年前のコア2クアッドに比べて、約3倍ほど高速化しているといいます。
爆発的な人気を誇った2年前のSandy Bridge世代のCore i7-2700Kと比べても、機能面でも性能面でも明らかに上回っているとのこと。残念ながらベンチマークはまだできていませんが、手に入り次第すぐに掲載します。
Pentium登場20周年を記念したPentium Anniversary Editionも6月中に出荷されることが明らかになりました。定格クロックは3.2GHzで2コア、3MBキャッシュ、内蔵GPUはIntel HD Graphicsです。ソケットはLGA1150なので、インテル8シリーズ及び9シリーズチップセット搭載マザーボードで使えます。動作倍率変更によるオーバークロックをサポートし、QSVも使えます。
インテルは液晶一体型PC(AIO)の低価格化にも今後注力していきます。小型なAIOは2014年末までに最低価格を599ドルまで下げ、大型のAIOは349ドルまで下げる予定です。Bay Tail-Dを採用することで、プロセッサーのコストを下げ、冷却や電源に関わるシステムコストも下げることで実現します。
また、インテルはサムスンと協力することで、23.6インチの4K液晶パネルを399ドルより安く提供することを決定しました。これにより、4K液晶一体型PCも999ドル以下で出すことができるそうです。4KのIPSやPLS液晶ディスプレーもいまの半額でバンバン出てくる、はず。
新世代デスクトップは4K環境が標準になり、いまのところ映像表現がリッチなPCゲームが最も4Kの良さを身近に感じれるコンテンツなので、デスクトップとは相性がいいですよね。今年後半に期待です。
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インテル
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