2014年06月02日20時30分

WWDC2014まであと6時間弱、基調講演に登壇するのはこの7人だ!|Mac

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 みなさん、こんばんは。MacPeople/週刊アスキーを絶賛兼務中の吉田でございます。日本時間の6月3日午前2時に開催されるWWDC2014の基調講演まであと6時間を切りました。基調講演の内容をしっかりと頭に入れるために、登壇予定のAppleのVIPを紹介しておきます。

 なお、MacPeople/週刊アスキー編集部では、WWDC2014の特番を2日24時から生放送でお送りしますよ!

WWDC前に必読!アップルの未来を左右する
キーパーソンとその役割

ティム・クックCEO
WWDC2014

 まず、最初に登壇するのは、CEOのティム・クック。例年通り、直近のアップルの業績や市場シェアに関する情報を自慢げに話すことだろう。

 クックは、ジョブズ体制の下でCOO(最高運営責任者)として強固なサプライチェーンの構築や在庫管理などで頭角を現し、2011年に正式なCEOとなった。基本的には温厚な南部生まれの紳士だが、朝の4時から部下に指示メールを送り始め、フィットネスを欠かさず、常に栄養食品のエナジーバーを持ち歩いて活力を得る仕事の鬼でもある。

 アップルの第2四半期の売上高は456億ドル、純利益は102億ドル、売上総利益率は39.3%となっており、希薄化後の1株当り利益は11.62ドルだ。このところ、目立った新製品がないこともあって四半期ごとの売り上げは下降傾向にあるものの、売上総利益率はほぼ横ばい。さらに、前年比の売上や純利益が上がっており、株価も、昨年同時期に比べて3倍以上に持ち直したことから、経営状態自体は堅調と言える。

 クックは、特にiPhoneの売れ行きの依然とした力強さや、iTunes Storeなどのサービス事業からの収益が過去最高となったことを強調して、オープニングトークを終えるものと思われる。

いよいよ公開されるか?音楽購読サービスの全貌

エディー・キュー上級副社長
(インターネット&ソフトウェアサービス担当)
WWDC2014

 サービス事業全体の収益が増加したとはいえ、実は昨年、アップルは初めて音楽のダウンロード売上の減少を経験した。そこで、台頭著しい購読型サービスへの対抗策を打ち出す可能性が高い。その場合には、インターネットソフトウェア&サービス担当上級副社長のエディー・キューがステージに登場するはずだ。

 キューは、コンピュータと経済の専門家で、四半世紀近く同社に勤めているベテラン社員。2011年に上級副社長になり、最近では、iPad mini製品化の陰の立役者となったり、Siriと純正マップのマネジメントも彼が担当している。

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↑ジミー・アイオヴィン(左)、Dr.ドレー(右から二人目)

 順当に行けば、彼は、先頃アップルが買収したヘッドフォン&購読型音楽サービスの提供会社であるBeatsの技術を用いた新展開について、何らかの発表があるはずだ。となれば、Beatsのカリスマ的創立者で、そのときまでにアップル幹部となっているはずのDr.ドレーとジミー・アイオヴィンも登場して、同社の音楽事業の未来について語ることも十分ありうる話。

OS関連のプレビューをメインとして
大物ハードの発表は秋以降に

フィル・シラー上級副社長
(ワールドワイド・マーケティング担当)
WWDC2014

 続いて、ハードウェア関連の発表に移るが、これを仕切るのはワールドワイド・マーケティング担当上級副社長のフィル・シラー。大学時代には生物学や英語などを学び、アップルに入社する前には多彩な職場でマーケッター、プログラマとして活躍した幅広い知識を持つ人物だ。その経験を活かし、15年以上もアップル全体のマーケティングを担当している。

 ただし、iPhone 6や噂されるウェアラブルデバイスの発表は秋までお預けとなる可能性が高い。

ジョナサン・アイヴ上級副社長(デザイン担当) ダン・リッチオ上級副社長
(ハードウェア・エンジニアリング担当)
WWDC2014 WWDC2014

 また、製品紹介ビデオの中には、インダストリアルデザイン&ヒューマンインターフェース担当上級副社長のジョナサン・アイブやハードウェア・エンジニアリング担当上級副社長のダン・リッキオも出演し、デザインや技術上のポイントを解説するだろう。アイブは、初代iMacをはじめ数々の傑作デザインを生み出してきた天才デザイナーで、自ら選び抜いたメンバーで構成される精鋭チームを率いて、素材や製造方法に至るまで革新的な製品の在り方を日々模索している。2012年秋の組織改編によりOSやアプリのインターフェースデザインも統轄し、さらに総合的な製品作りに関わることになった。リッキオは、そのアイブと密接に連携しながら、ビジョンを現実の製品に落とし込む作業を12年間に渡って続けてきた、デザインとエンジニアリングの橋渡し役だ。昨今の製品小型薄型化に関しても、多大な貢献をしている。

グレイグ・フェデリギ上級副社長(ソフトウェア・エンジニアリング担当)
WWDC2014

 ソフト面での発表は、次期モバイルOSのiOS8と、同じく次世代デスクトップOSのOS X 10.10のプレビューが確実視されている。その両方を統轄するのは、ソフトウェア・エンジニアリング担当上級副社長であるクレイグ・フェデリギだ。

 彼は、自他ともに認めるコンピュータオタクであり、一度はジョブズが設立したネクスト社で活躍した後、他社を経て2009年にアップルに入社。元々はMac OS X(現OS X)のみの開発に従事していたが、iOS 6のマップ問題などで担当だったスコット・フォーストールが事実上更迭されてからは、iOSチームも指揮するようになったOS開発のエキスパートである。

 iOS 8の目玉機能は、健康状態の記録・管理が可能な「Healthbook」アプリで、将来的に登場するウェアラブルデバイスとの連携においても重要な役割を果たすことになる。現行の純正チケット管理アプリ「Passbook」に似たカラフルな画面デザインが採用される見込みで、毎回、発表内容のヒントが隠されているWWDCのシンボルイメージ(今年は、カラーのグラデーションで描かれたアップルマーク)とも合致している。

 一方のOS X 10.10は、Mac版のSiriやコントロールセンター機能、iOSデバイスとの間でのAirDropサポート、マップ機能の充実(特に海外における公共交通機関などのルート案内)などが実現すると見られる。と同時に、インターフェースデザインにiOS的な特徴を盛り込み、よりフラットでクリアな外観が与えられるはずだ。
 
 両OSとも、実際のリリースは、やはり秋になる見込みで、今年後半への期待がいやが上にも盛り上がるWWDCとなるに違いない。

アップルストアを次のレベルに引き上げる
新・上級副社長は登壇するのか?

アンジェラ・アーレンツ上級副社長(リテール&オンラインストア担当)
WWDC2014

 いかに優れた製品を作ろうとも、売り方が行き届かなければ一流ブランドにはなれない。それは、かつてアップルに戻ったジョブズが肝に銘じたことであり、彼が陣頭指揮を執って整備した直販システムのApple Storeは、コンピュータ製品の販売方法を一変させた。

 その後も、アップルは何度かApple Storeの内装や構成に手を加えてきたが、自社製品の陣容も市場の在り方もこの10年で大きく変化した今、アップルストアは大きな変革の時期を迎えていると言える。その次のステップの鍵を握るのが、今年の春から正式にリテール&オンラインストア部門の上級副社長に就任したアンジェラ・アーレンツだ。

 アーレンツの前職は、アパレルの老舗である英国バーバリー社のCEO。彼女が2006年に同職に就いたとき、バーバリーは古くからの保守的な顧客層にこだわる一方で、市場を牛耳る巨大なアパレルコングロマリットに対抗するために商品を多角化するなど、一貫性のない経営戦略でブランド価値を急落させていた。

 そこでアーレンツは自社のルーツを再評価し、世界市場を見据えながらも、イギリス的であることの意味と、自社製品の代名詞だったトレンチコートの復権にリソースを集中した。この改革は、ファッションショーの構成にもおよび、コート中心のコレクションにしたのはもちろん、モデルもBGMも、すべてイギリスをイメージさせるものに切り替えるほど徹底的なものだった。

 加えて、ほかの高級ブランドが狙わない1990年代以降に生まれた世代をターゲットに据えることを決断。すると、当然ながらデジタルコミュニケーションの分野にも踏み込まざるを得なくなる。それは、厳しく情報をコントロールすることによって成り立つ高級衣服のブランディングにとっては鬼門だった。

 それでも、アーレンツは果敢にそこに挑み、バーバリーブランドを新たに「デモクラティック・ラグジュアリー」(大衆的な贅沢)と定義づけることで、ジレンマを解消する。いわば「開かれた高級ブランド」として可能な限り情報をオープンにし、企業と顧客が対等の関係を築けるよう、マスメディアからソーシャルメディアまで共通の価値観を貫くマーケティングを徹底したのである。このブランドのリストラは大成功を収め、バーバリーの売り上げは、対前年比で24%増を記録するまでになった。

 クックはCEO就任後に、長年小売り部門のトップを務めたロン・ジョンソンを引き継いだジョン・ブロウェットをわずか半年で解雇するなど、自分の眼鏡にかなう人材確保に苦労していた。クックがアーレンツに期待するのは、現状を分析して対処する実行力とマーケティングのオープン性、そしてリスクを厭わず若い世代の囲い込みを成功させた手腕をアップルブランドと融合することにほかならない。

 アップルは、今年後半から、より個人のライフスタイルに寄り添うウェアラブルデバイスや、リビングルーム攻略のためのメディア製品を市場投入してくると考えられ、それに伴って、アップルストアにも規模の拡張やベクトルの変更が求められる。  具体的にアーレンツが進めるであろう施策としては、ウェアラブルデバイスのリリースに合わせた既存店舗のリニューアルはもちろんだが、それら次世代の製品群にフォーカスした専門ストアチェーンの展開も十分に考えられよう。

 そして、ソーシャルネットワークなどを活用して新しいアップル製品のあるデジタルライフの事例を一般ユーザーから集めて公開し、消費者に刺激とヒントを与えるようなことも、実店舗とオンラインの双方のチャンネルを使って積極的に進めていく可能性がある。

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