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人気アプリメーカーCygamesの開発現場に潜入!「グランブルーファンタジー」プロデューサーに聞く|Mac

 「神撃のバハムート」など、ソーシャルゲームで多数のヒット作を放つCygames。2014年3月から配信をスタートしたファンタジーRPG「グランブルーファンタジー」も好調で、5月には登録ユーザー数が100万人を突破。ネイティブアプリではなく、ブラウザーがベースのゲームながら、そのクオリティーの高さから人気を集めており、今後さらに盛り上がりをみせそうだ。

 このようなヒット作を生み出す力は、いったいどこにあるのか!? ここでは、その注目作「グランブルーファンタジー」について、Cygamesの開発現場を取材。プロデューサー春田氏に、ゲーム開発の経緯や開発環境などについて話を聞いた。

株式会社Cygames
 2011年にサイバーエージェントの子会社として設立。モバイル向けのゲームを専門に手掛けており、世界的に人気を獲得した「神撃のバハムート」など、ウェブゲーム・アプリゲーム問わず、多くのヒット作品を生み出している。


──まずは『グランブルーファンタジー』が、ウェブベースのブラウザーソーシャルゲームとして生まれた経緯について、教えてください。

春田氏 絵のイメージが先にあって、その絵を使ってネイティブアプリに負けない、王道ファンタジーを作ろうということで企画がスタートしました。ネイティブアプリではなくウェブブラウザーを選んだのは、これまで弊社の「神撃のバハムート」などブラウザーゲームを楽しんでいただいているユーザーの皆さんに、最高のコンテンツを楽しんでもらいたいと考えたのが大きな理由です。

cygames
株式会社Cygames 執行役員 グランブルーファンタジープロジェクトマネージャー 春田康一氏

── ブラウザーゲームの場合、どのような開発環境になりますか?

春田氏 グランブルーファンタジーはモバゲーで提供していますが、基本的には通常のウェブアプリケーションと変わりません。サーバー環境はいわゆるLAMPで、ソースコードを書くのもCoda 2 など、エンジニアがそれぞれ好みのエディタを使っています。フロントエンド部分も一般的なCSSとJavaScriptですが、ライブラリとしてCreateJSを使用しているのが、大きな違いでしょうか。

cygames
こちらが開発制作現場。開発機材やツールは特に決まってないようで、エンジニアが好みのものを使用する

── ネイティブアプリに匹敵する表現を実現するには、技術的に大変でしたか?

春田氏 技術的に不可能ではないとはいえ、試行錯誤の連続でした。ソースコードも一度書いたソースコードを完成形とせずに、よりよい表現を実現するため何度も 一から書き直すことを繰り返しました。グラフィックに関しても、例えば戦闘時のキャラクターの動きをスムーズにするため、首や腕のパーツの組み合わせ変えるなど何度も書き直しています。

cygames
cygames
グラフィックも自社で開発。さまざまなタイトルのグラフィック制作チームがワンフロアに集約され、フロア全体の明かりを調整するなど開発環境もこだわっている

──フリックやドラッグなど、スマホならではの操作は検討しなかったのでしょうか?

春田氏 ウェブベースでもアプリのようにドラッグ操作などの実現は不可能ではありません。ですがアプリよりも環境に依存する部分が大きくなるのと、王道のRPGを楽しむうえで、無理に複雑な操作を入れる必要はないと判断したことから、基本的なタップ操作に落ち着きました。

 さて、MacPeople7月号(5月29日発売)の第5特集「スマホアプリの最新トレンド」では、ここで紹介しているCygamesをはじめ、人気&注目のアプリデベロッパーを大特集。開発者のインタビューなどを掲載しているので、チェックしてみてほしい。

Cygames
Cygames

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