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空き家が宿泊施設に早変わり 旅行者のための民泊サービスTOMARERU

2014年05月22日 22時30分更新

 主に海外からの旅行者に向けた賃貸住宅の空き物件に泊まれるサービス“TOMARERU~日常を旅しよう!~”が2014年秋に開始予定だ。エリアは、東京都9区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、大田区、渋谷区)、千葉県成田市、神奈川県、京都府、大阪府、兵庫県で2015年末までに3000件を目標とする。

 予約サイト“TOMARERU”を通じて、空き物件を所有する物件オーナーと旅行者を安全、簡単に結びつけるオンライン宿泊マッチングサービス。いま海外で急成長中している、空いている部屋を旅行者のために貸し出す『AirBnb』のような民泊サービスだ。こちらは賃貸で借り手がいない空いている不動産の有効活用が狙い。不動産はエイブルとの業務提携で物件を増やしていく。

TOMARERU

 料金はオーナーが自由に設定でき、物件には家具、寝具、キッチン用品が設置され、料金にはガス代、水道代、電気代が含まれ、利用は7日~10日以上の長期滞在に限られる。海外向けのサービスだが、長期出張など日本人の旅行者の利用も可能だ。

TOMARERU

 利用はウェブサイトから地域や宿泊施設を検索。スマホからの利用にも対応する。利用したい宿泊施設を見つけたら、期間を指定して申し込む。オーナーがゲストの申し込みを確認し、承認されれば、クレジットカードで支払い決済される。事前決済のみなので、未払いなどのトラブルも防ぐことができる。あとは当日、オーナーから鍵を受け取るか、電子キーなどの暗証番号を教えてもらい宿泊する。サイトは英語と日本語の2ヵ国語に対応、対応言語は今後増えていく予定だ。オーナーとゲストのやり取りは、翻訳サービスをつうじて行なわれる。

TOMARERU

 海外からの旅行者はただ単に観光スポットを旅行するのではなく、日本の文化、生活を体験するニーズが増えているという。たとえば古い畳の物件など、日本の若者には避けられるような物件も、海外の旅行者から見れば“日本に泊まる”という価値に変わるかもしれない。そのような資産の有効活用など新しい需要が発生する可能性もある。マンガをそろえたコンセプトルームなど、観光だけじゃない日本の生活空間を提供できるとしている。

■関連サイト
TOMARERU~日常を旅しよう!~

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