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特許訴訟でアップルが異例のステートメント公開「サムスンは無謀」

2014年05月16日 22時30分更新

アップルVSサムスン

 注目の的となっております“アップル対サムスン”。通信技術をめぐる一連の訴訟劇で、アップルの日本法人が異例のステートメントを公開しました(以下、原文ママ)。

裁判所がSamusungに対して、国際特許制度の整合性を守ろうと毅然とした対応をとったことを高く賞賛いたします。Samsungは、特許が問題ではないことを裁判所に納得させようと、無謀にも世界中の知的財産権を無視してきました。本件によるSamusungの損害は、本来彼らが受けるべきものであったと考えます。

──以上は本日(2014年5月16日)、控訴審判決で知財高裁が「特許をもつ企業が業界団体にライセンス契約の意思を宣言したケースでは、未契約の企業が特許を侵害しても許諾料相当ぶんの賠償請求しか認められない」と判断したことを受け、発せられたものです。

 4月29日のヨーロッパにおける判決で、サムスンは“SEP(標準必須特許)に基づく差止め命令を求めないことを定めた同意書”に署名。複数の裁判所が(サムスンが)システムを悪用していることに合意しており、東京地方裁判所は2013年2月“SamsungのAppleに対する標準必須特許の使用は乱用行為である”と結論付けています。

 3月の東京地方裁判所での判決は“Samsungが全面敗訴(0対6)”という結果でした。昨日(5月15日)はサムスンの最新フラッグシップモデル『GALAXY S5』が日本で発売されたばかり。さて、どうなることやら……。

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