週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

強い? 弱い? 今熱いのはイギリス自走砲!(WoT連載35回)

2014年05月19日 19時30分更新

0909wotsp
(C) Wargaming.net

個性が強く慣れが必要だが、ハマれば強いイギリス自走砲

 イギリス自走砲の特徴は、低い火力と連射速度、高い弾道など。一般的な自走砲は1発で大ダメージを与えられる巨大な弾薬を発射できるのがウリだが、序盤~中盤に登場するイギリス自走砲は正反対。小さな弾を連射して、少しずつダメージを与えていく地味なタイプの自走砲だ。

 この違いは実際にプレーしてみると思いのほか大きく、他の国家の自走砲に慣れている人がプレーすると戸惑うはずだ。

20140519wotrensai
↑自走砲といえばアメリカやドイツ、ソ連が人気だが、イギリス戦車も魅力たっぷり。
(C)Wargaming.net
20140519wotrensai
↑Tier4の自走砲を比較。アメリカの“M37”は攻撃力410なのに対して、イギリスの“Birch Gun”はわずか280だ。
(C)Wargaming.net


低下力なのに強いイギリス自走砲のワケは?

火力が低いのに、なぜイギリス自走砲が強いかというと、前述した特徴のひとつ“弾道の高さ”がすばらしい。他の国家の自走砲でも弾薬は山なりの弧を描くが、イギリスの自走砲は弾道の山が鋭角。弾薬は発射した直後にギューンと空高く上って、敵の真上近辺で鋭角に落下する。

 要するに、狙っている標的が障害物に隠れてしまっても、障害物が低ければ簡単に命中させられるというわけだ。しかも障害物に隠れて「安全だ」と思った敵は基本的に動かないので狙いやすい。じっくり照準を絞れば、まず間違いなく命中させられる。

 さらに、弾薬を真上から落とせるということは、装甲がペラペラの天板に命中するということ。もしも標的がオープントップの駆逐戦車だった場合は、砲塔内部に榴弾がホールインワン。たった1発で複数名の搭乗員をまとめて負傷させたり、スペック以上のダメージを与えられることも珍しくない。

20140519wotrensai
↑一般的な自走砲とイギリス自走砲の弾道の比較。まるで航空機から爆弾を落とすような攻撃が可能。
(C)Wargaming.net
20140519wotrensai
↑『FV304』で駆逐戦車『M18 Hellcat』を攻撃。ノーダメージだった相手を1発で撃破できた。
(C)Wargaming.net


ダメージを与えなくてもアシストで大儲け

 いくら天板を狙えるからといっても、相手がガチガチに硬い重戦車や“内張り装甲”を装備した戦車の場合はダメージを与えにくい。そんなときに有効なのが“履帯切り”だ。自分がダメージを与えなくても、履帯を切って敵の動きを止めれば味方が攻撃しやすくなる。さらに自分が履帯を切った敵を味方が攻撃するとボーナス経験値を得られるため、勝率も収入も増加する。

 イギリス自走砲は連射速度が速いため、相手が“修復”スキルをもっていない場合は、秘技“連続履帯切り”によって動きを完全に封じ込められる。粘着質なプレイヤーは嫌われるかもしれないが、これがイギリス自走砲の戦い方。自分のアシストで敵の格上重戦車を撃破できたときは、自分で仕留めたときとは違った快感に浸れる!

20140519wotrensai
↑撃破数は少ないが、たくさん命中させればこれだけ稼げる。
(C)Wargaming.net


最大の欠点は射程の短さ

 イギリス自走砲の“イイトコロ”ばかりを書いてきたが、もちろん欠点もある。それは射程の短さだ。弾薬が極端に山なりなので、遠くまで飛んでくれない。そのため、必然的に自分が敵戦車の近くに移動しなければならず、位置取りをミスすると簡単に発見→撃破されてしまう。“第六感”スキルを取得するまでは、射撃に集中しすぎないよう、つねに周囲の状況を把握しておきたい。

20140519wotrensai
↑射程が短いため、自陣付近からではなにもできない。戦況を見ながら中盤付近まで移動して戦闘に参加。
(C)Wargaming.net


結論! イギリス自走砲は誰もが一度は使うべき戦車

 利点も欠点も極端なイギリス自走砲だが、このおもしろさは実際に使ってみないとわからない。たとえメインで使っている戦車が自走砲でなくても、イギリス自走砲の死角の少なさは知っておいて損はない。隠れたつもりなのに自走砲の榴弾に被弾することが多いプレイヤーは、ぜひ試してみてほしい。

■特徴だらけのイギリス自走砲■

【Tier2】Loyd Gun Carriage
20140519wotrensai
↑最初に手に入るイギリス自走砲。びっくりするほど装甲が薄く、狙われたら即大破する。射程は短いが火力がそこそこ高いのが救い。
(C)Wargaming.net
【Tier3】Sexton Ⅱ
20140519wotrensai
↑イギリス自走砲にしては珍しく射程が長い。なぜか弾薬を112発も搭載できるのだが、全弾使い切る前に戦闘が終わる。なお、火力は低いので手数で勝負!!
(C)Wargaming.net
【Tier4】Birch Gun
20140519wotrensai
↑砲塔がぐるっと360度回転する、自走砲の憧れ“全周砲塔”を搭載。車体を移動させずに敵を狙えるのがウレシイ。しかし火力は泣けてくるほど低く『Sexton Ⅱ』と同様に手数で勝負するしかない。装甲がTier1軽戦車なみに薄いのも要注意。
(C)Wargaming.net
【Tier5】Bishop
20140519wotrensai
↑弾道が高いため死角が少なく、イギリス自走砲らしい戦車。リロードタイムは約12秒と早く、位置取りさえ間違わなければ活躍できる。
(C)Wargaming.net
【Tier6】FV304
20140519wotrensai
↑イギリス自走砲の名車。火力は低いが連射性能も照準鮮度も高い。さらに弾道が山なりという非常にイギリスらしい自走砲だ。また、一般的に自走砲は鈍足だが、この車両の最高速度はなんと時速72キロ。拡張パーツを搭載しても平地で40〜50キロは出せる。
(C)Wargaming.net

World of Tanks
●メーカー:Wargaming.net
●基本プレー無料
●対応OS:Windows XP/Vista/7/8
●CPU:2.2GHz以上
●メモリー:1.5GB以上
●HDD:空き容量16GB以上

■関連サイト
World of Tanks公式サイト

(C) Wargaming.net

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう